暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

美女と野獣

2013年03月25日 22時32分36秒 | 洋画>★★
1991年/米アニメ/ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ監督/伊東恵里 山寺宏一 松本宰二 江原正士 熊倉一雄 福田公子
2013年3月20日 TBS水曜プレミアシネマ

【あらすじ】
むかしむかし、フランスのあるところに、傲慢な王子様がおったとさ。かくかくしかじかの理由により、魔女の力で恐ろしげな獣に変身させられてしまった王子。お城の召使たちもまた、人ならぬモノ、生きた道具として暮らしていた。魔女の呪いを解く方法はひとつ、王子が女性と<本当の愛で結ばれる>こと。しかしタイムリミットである王子21歳の誕生日は、数日後に迫っていた。
そんな失望感漂うお城に、迷子になった父を探して文学ドリーマー少女ベルがやってきた。おあつらえ向きに、ベルはオタクに似合わぬなかなかの美少女。獣王子はとっつぁんの解放と引き換えに、ベルを軟禁した。果たして王子は、ベルの愛を得ることができるのでしょうか…!?


懐かしいなあ。これはまだ学生さんだった頃、確か松戸だかどっかまで友達を誘って観に行ったのだ。バカ映画という魅惑のジャンルが存在することも知らず、ディズニーアニメは凄いもんだと純粋に神聖視していた。自我も確立していなかったから、専門学校の授業の一環で「リトル・マーメイド」を劇場鑑賞したことから「ディズニー映画ってのは素晴らしいに違いない」、と思い込んでいたフシもある。
などと「自分にもそんな時代があったのだ」という甘酸っぱいものを、思い出させる作品。あれから20年ちょっと経過して、私も随分どす黒くなってしまった。ディズニーという<陽>のコンテンツに、馴染めなくなってしまったのだ。今作が詰まらないというわけでは決してないのだが、どす黒い人間には物足りない作品ではあるのだった。
舞台がフランスということは今回初めて気付いたことなのだが、「とすると、この<野獣>ってーのはひょっとして、<ジェヴォーダンの獣>かね。うっひっひ」と少々マニアックな考察を巡らせてみたりする。こういうところがどす黒い。
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