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暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

スパルタ教育/くたばれ親父

2022年11月07日 20時54分01秒 | 邦画>★

1970年/邦/舛田利雄監督/石原裕次郎 若生文子 渡哲也 有川由紀 田崎潤

2022116日 TOKYO MX

 

【あらすじ】

田上(石原)は、セ・リーグの一軍アンパイアである。妻若生文子との間に、やんちゃざかりの子どもが5人。お盛んですね〜。

ロッテの二軍選手原(渡)が居候したり、同僚が急逝したり、その娘さん(有川)の学生運動ごっこや体育教練を任されたり。夫人は世間からワルモノ扱いされがちな審判という職業で、子供たちがイジメられやしないか気が気じゃない。

ある日キッズは、パパと対立することに。何を〜!?こうなりゃスパルタ教育だ。覚悟しろ!?スパルタ反対。家出したキッズと夫人だが、家出先のおじいちゃんちで暴走族に絡まれる大ピンチ。パパは助けに来てくれるのか!?

 

オープニングタイトルはわくわくしたが、原作が石原慎太郎で、監督が舛田利雄ときた日にゃゴミ箱行き確定。適当に流し見して、済スタンプを押す。

協賛が日テレだからしょうがないが、大洋ホエールズが巨人の咬ませ犬というスタンスはいただけない。実際の試合映像を流用したらしき箇所は、なんだか嬉しかったが。

それにしても原くん!二軍といえどプロ野球選手なんだから、暴力行為はいかんし、たまには練習にも出なさい。クビになってたのかな?

子ぎつねヘレン

2022年11月05日 21時22分34秒 | 邦画>★

2006年/邦/河野圭太監督/深澤嵐 大沢たかお 小林涼子 松雪泰子 阿部サダヲ 藤村俊二

2022114 よる8銀座シネマ〔いつだって動物に夢中!〕

 

【あらすじ】

大河原太一推定8歳(深澤)は、カメラマンのワンオペ母(松雪)が海外出張に出るというので単身北海道へ渡ったのだった。預けられた先は、親類でも何でもない獣医の家。何でもその獣医矢島(大沢)というのは母親と親しいオトコのようではあったが、高校生くらいの娘美鈴(小林)を抱えたこれまた父子家庭でした。慣れない環境で母を恋しがっている太一の前に現れたのが、視覚と聴覚に障害のある生後推定一ヶ月の子ギツネだった。太一はキツネに<ヘレン>と名付け、矢島の反対を押し切り世話をする。やがて母律子も矢島宅へ押し掛け、ヘレンを見守るようになるが

 

動物と子供を扱った映画を観て、こんなに心がギスギスするハメに遭うとは。みんな俺がオトナになってしまったせいだ。そうさ、河野監督は悪くない。に、違いない。

しかしあのキツネ、都合良く目耳が悪くヒトの都合に合わせられる個体は、何処から調達したんでしょうねえ。オット、こんなことを考えるから楽しめないんだよね。まあ良くも悪くも、子供の頃って確かにそうだったよなという思い出したくないことを、思い出させてくれました。

女系家族

2022年09月11日 21時42分43秒 | 邦画>★

1963年/邦/三隅研次監督/京マチ子 鳳八千代 高田美和 若尾文子 中村鴈治郎 田宮二郎 深見泰三

202299日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ

 

【あらすじ】

大阪船場の老舗木綿問屋<矢島商店>。社長である嘉蔵(深見)が亡くなったことで、三人の娘(京、鳳、高田)の間で遺産相続バトルが勃発した。もちろん周囲の男たち、番頭さん(中村)や、長女に色仕掛けで接近する踊りのお師匠さん(田宮)も黙っちゃいない。何せ問屋の利権や株券に加え、不動産だの山林だの骨董品だの莫大な資産なのだ。アタシがオレがと親族が相続権を主張するさなか、新たなダークホース、愛人(若尾)が故人の子を身籠った状態で登場!?

 

山崎豊子原作の超メジャー作品であるため、あらすじはこんなとこでいいか。ていうか、まともに画面を観てなかった。

原作の発表が1963年なのに、今作はその年のうちに制作公開されている。山崎が時間をかけて執筆したものを、あっという間に横取りした感が拭えない。映画会社も、ハイエナのうちだったというオチ。

ところで、俺の母親が山崎豊子好きなのである。さんざん賞賛して「あんたも読んでみれば」とおススメした挙句、「買ってよ」とおねだりする不条理。山崎豊子なんか、どんなど田舎の書店にも置いてあるっつーの。わざわざ東京で購入して、地方に配送する手間がいるか?いや、ない!これはアレだ。たまたま珍しく文学なんぞに触れて、自分はど偉い作家のど偉い作品を読んだんだぞというただの自慢。マウンティングしたかっただけのことだ。それが証拠に、俺はどんな本を読んでるのか、聞かれもしなかった。たまにインテリジェンスな行為をしたからって、得意になりやがって忌々しい。癪に触るから、リクエスト通りの山崎豊子に、石牟礼道子を同梱して送りつけてやったぜざまーみろ。

それ以来、特に本が欲しいとか言うことはなくなりました。めでたしめでたし。

月光仮面

2022年08月08日 21時24分21秒 | 邦画>★

1981年/邦/澤田幸弘監督/桑原大輔 志保美悦子 藤岡琢也 地井武男 ガッツ石松 鈴木瑞穂 &小松方正 桜井センリ 晴乃ピーチク 小柳トム

2022731 TOKYO MX

 

【あらすじ】

竹林賢峰(鈴木)率いる愛の教団<ニュー・ラブ・カントリー>は、愛の実現を目指して強盗を繰り返していた。そんな教団を襲い、強奪金を強奪して10パー20パーを分け前に頂く正義のヒーロー。それこそが月光仮面!しかしその分け前も、貧しき人々に寄付するという謎の義賊。月光仮面は誰でしょう。悪の暗闇あるところ、必ず月の光差す。月に代わって、お仕置きよ!!

 

1981年か。1990年代にこの手の懐かしヒーローを実写映画化するムーブメントがあったような記憶があるが、それとはまったく関係なく作られたもよう。ジョーンズタウンの人民寺院集団自殺事件をモデルにしたような内容で、カルトの恐ろしさをさりげに予言しています。この映画が月光仮面というイロモノでなく、ちゃんとヒットしてたら、オウムは失敗していたかもしれない。

ところで、月光仮面はジョージ小原(桑原)だったんだそうな。正体を明かさないのが月光であるため、本編を最後まで観ても分からないのである(匂わせているだけ)。なんなら主演は悦ちゃんかな?というくらい、桑原の影は薄いのだった。隠れ上手!

そして月光仮面とは、特殊能力も持ってないようなただの新聞記者なのだった。決して、クラーク・ケントではない。上下白タイツに白赤マント、銀のグローブ&ブーツというおかしないでたちでバイクを駆る。尋常じゃありません。劇中ゴーゴーディスコでコスプレしたバンドマン(ノーザンライツというんだそうです)が「彼は僕、僕は彼」みたいな曲を歌っていたが、確かにその気になりゃ誰が月光仮面をやってもいい=便乗犯罪も大いにあり得る世界観であった。その場合、月光は責任取ってくれるんだろうな!?

無法松の一生

2022年07月28日 20時49分28秒 | 邦画>★

1943年/邦/稲垣浩監督/阪東妻三郎 月形龍之介 園井恵子 澤村アキヲ 川村禾門 永田靖

2022728 NHKBSプレミアム プレミアムシネマ

 

【あらすじ】

舞台は福岡県小倉。荒くれ者の人力車夫・富島松五郎・通称無法松(阪妻)は、陸軍大尉・吉岡(永田)の友人となった。しかしその矢先、吉岡はあっけなく急死。松は未亡人となった良子(園井)を気にかけ、遺児・敏雄(澤村)には父親のように寄り添った。

そんなおっさんのおハナシ!!

 

タイトルは知っているが、それは村田英雄のものかと思われる。正直オイラは、この物語の何処に魅力があるのか分からなかった。理想の父親像的なもんか?

ちなみに子役の澤村アキヲ少年とは、後の長門裕之なんだそうな。

将軍家光の乱心/激突

2022年07月11日 21時16分52秒 | 邦画>★

1989年/邦/降旗康男監督/緒形拳 茂山逸平 加納みゆき 二宮さよ子 真矢武 織田裕二 浅利俊博 成瀬正孝 長門裕之 京本政樹 松方弘樹 千葉真一 丹波哲郎

202278 BS日テレ 映画劇場

 

【あらすじ】

徳川家光(京本)の嫡男竹千代(茂山)は、いきなりお命を狙われる。更にお住まいである日光から、元服のため江戸へと登城せねばならぬとのお達し。道中刺客がウロウロしてるのに?そこで石河刑部(緒形)とその仲間たちが、少人数ながらお護りすることになった。実際、竹千代の命を奪おうとする真の黒幕は、家光だった。

乳母のオッパイをおねだりするだけのお坊ちゃんが、男になり、将軍になる!!

 

さすが降旗監督、千葉真一とJAC隊を駆使して尚、こんなにも観るのが苦痛な作品をよく撮った。

キューポラのある街

2022年06月02日 21時07分08秒 | 邦画>★

1962年/邦/浦山桐郎監督/吉永小百合 市川好郎 東野英治郎 杉山徳子 浜田光夫 岩城亨 鈴木光子 森坂秀樹

2022528 TOKYO MX

 

【あらすじ】

中学3年の石黒ジュン(吉永)は、鋳物工場の直立炉(キューポラ)が立ち並ぶ埼玉県川口市の鋳物職人の長女である。何事にも前向きで、高校進学を目指すジュンだが、父・辰五郎(東野)が工場を解雇されたため、家計は火の車で、修学旅行に行くことも諦めていた。

自力で高校の入学費用を貯めようと、パチンコ屋でアルバイトを始めるジュン。担任教師の助力で修学旅行にも行けることになった。しかし、ようやく再就職した父親は、待遇が不満で仕事をやめてしまった。絶望したジュンは女友達と遊び歩き、危うく不良少年たちに乱暴されかけた。

全日制の高校進学を取りやめて、就職を決断するジュン。北朝鮮への帰還問題で苦悩する朝鮮人の一家や、貧しくとも力強く生きる人々との交流を通じて、ジュンは、自立して働きながら定時制高等学校で学び続けることに意義を見出したのだった。

<ウィキペディア様より引用>

 

吉永小百合初期の作品として、タイトルが有名。だが果たして映画的価値があるかというと、俺には正直魅力は感じないのだった。そもそも吉永礼賛者でもないし。俺が産まれる10年前の川口スラムが主人公だといわれても、なかなか共感もできないのです。

もっと鋳物工場に寄った労働映画だと思っていただけに、大人の階段登る貧乏女子中学生が延々苦悩する展開に鼻糞をほる羽目に遭う。

喜びも悲しみも幾歳月

2022年04月24日 16時30分04秒 | 邦画>★

1957年/邦/木下惠介監督/高峰秀子 佐田啓二 有沢正子 中村賀津雄 中谷昇 桂木洋子

2022417 BS松竹東急

【あらすじ】

昭和7年、新婚の有沢夫婦(佐田・高峰)は灯台守として観音崎に赴任した。その後の赴任地北海道石狩では二人の子をもうけ、九州の外洋女島で厳しい子育て。転々と任地を変えながら戦時下を乗り越え、御前崎で終戦を迎える。

子供たちがお年頃になる頃には瀬戸内海に暮らし、東京に行くんだ大学に行くんだなんだのさなか息子光太郎(中村)が不慮の事故で若い命を散らしてしまう。

灯台守としてのキャリアも順調にアップし、御前崎に戻ると娘(有沢)に結婚話が。そして娘の新婚旅行を見送りましたとさ。オシマイ。

 

先日開局したばかりのBS松竹から、初観戦。

タイトルも主題曲も超有名なので、2時間半以上あるけど観てみました。灯台守いう特殊な職業にあるご夫婦の半生を、<戦時下>という背景を使ってスイスイと見せられた印象。冒頭から、藤井さん(桂木)というヒステリックな女子が要所要所で登場し、「こっちの人生も波瀾万丈だなあ」と想像させる。

灯台守といえば「灯台守の恋」を思い出し、ひとつ任地に長らく代々お仕えする印象もあるのだが、今作(というか日本)では2、3年で転勤させられるみたいでした。

転勤の度に日本地図でもって赴任地の位置情報を明らかにしてくれるのは、とてもありがたい親切演出。しかし灯台守ってどこの職員なんだろうと不思議だったが、一応公務員(逓信省)だったんだそうな。戦後は海保が担当していたが、今は全部無人化されて<灯台守>という職業はなくなったらしい。ヒキコモリにはうってつけの職業なのに、残念だなあ!

必殺!/THE HISSATSU

2022年04月09日 21時30分39秒 | 邦画>★

1984年/邦/貞永方久監督/藤田まこと 三田村邦彦 鮎川いずみ ひかる一平 中条きよし 山田五十鈴 石堂淑朗 中井貴恵 芦屋雁之助 研ナオコ 浜田朱里 片岡孝夫 菅井きん 白木万理

2022年4月7日 BS日テレ 映画劇場

【あらすじ】

江戸市中で六文銭を口に咥えた身元不明の死体が次々と見つかった。それらが仕事人の成れの果てだと見抜いた主水(藤田)は仲間達に警告。おりく(山田)はことの次第を確かめるため江戸を離れ上州へと向かう。 そんななか、遊女お君(浜田)が女郎屋の主・伝次殺しを加代(鮎川)に依頼してくるが、伝次に殺された愛猫の恨みを晴らしたいが為と分かり、主水達はその依頼を断る。 その夜、お君は偶然出会った朝之助(片岡)に促され愛猫の通夜をするが、伝次の密談を聞いてしまい、伝次の放った手裏剣で命を落とす。 お君への憐憫の情から伝次を仕掛けに向かう秀(三田村)であったが、そこへ蝶々を飛ばす仕事人が突然現れ、先に伝次を仕留めてしまう。 一方、主水の前にお葉(中井)という女が現れ、金儲けをちらつかせて六文銭一味に加わるよう主水を誘惑し、明日の祭で何かが起こることを予告する。 そして祭の日、柳橋のお甲(朝丘雪路)を中心とする仕事人達が、主水達の目の前で奇妙な御輿を担ぐ黒衣の集団に次々と殺され、唯ひとり瓦職人の政(芦屋)が生き残る。 上州から戻ったおりくによって、一連の仕事人殺しの黒幕が庄兵衛(石堂)という男であることが分かり、おりくらは庄兵衛に接触。しかし庄兵衛はおりくたちに、闇の世界から足を洗うか、江戸から立ち去るか、さもなくば六文銭を咥えて死ぬか、と選択を迫った。 庄兵衛との戦いに備えて、助っ人を探すおりくたち仕事人であったが…。

かつて仕事人にはお世話になったし、懐かしい面々がずらりと並べばそりゃ期待値も上がろうというもの…。 思った以上に合わなかった。娯楽に振れば面白そうなのだが、そこをためらう時代劇のプライドとでも言いましょうか。 しかし「必殺」は、娯楽極振りの隠しダマを持っていると伝え聞く。もうちょっと待とう。そして取り敢えず、ひとっパチしとこうかな!?

大脱獄

2022年03月18日 21時17分09秒 | 邦画>★
1975年/邦/石井輝男監督/高倉健 木の実ナナ 菅原文太 田中邦衛 小池朝雄 須賀不二男
2022年3月9日 BS日テレ 映画劇場

【あらすじ】
梢一郎(高倉)は、極道仲間の剛田(田中)と手を組み銀行強盗を起こしたが、剛田は梢に罪を着せ、自分は罪を逃れる。梢は死刑判決を受け、網走刑務所に入るが、6人の死刑囚とともに脱獄。
梢は脱獄囚の1人・国岩邦造(菅原)と共に、自分の妹母子を殺した剛田の黒幕・松井田(須賀)に復讐する。

<ウィキペディア様より引用>

「網走番外地」番外編といった作品。石井輝男監督は今作の直前に「直撃!地獄拳」という名作を2本も撮っているが、サニーのバカアクションではご納得いかなかった東映と健さんグルーピーが路線復活でもさせたものか…。アタシは地獄拳推しです。どこでもいいから、放送して。