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暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

大怪獣決闘ガメラ対バルゴン

2023年08月21日 21時58分00秒 | 邦画>★

1966年/邦/田中重雄監督/本郷功次郎 江波杏子 藤山浩二 北原義郎 夏木章 早川雄三 菅井一郎

2023820日 TOKYO MX

 

【あらすじ】

ニューギニアにオタカラを求めたハンター、小野寺(藤山)、川尻(早川)、平田圭介(本郷)が持ち帰ったのは、巨大オパールならぬ怪獣バルゴンの卵だった!神戸港で孵化してあっという間に巨大化したバルゴンは、舌先から凍結冷気を噴射し、背板から強力な虹光線を発射した。折しも地球に舞い戻っていたガメラは、この虹光線に惹かれて大阪へ飛来。バルゴンと対決するも、ブフダインで氷結状態にされてしまう。

さてドラマパートはというと、小野寺がオパールの独占を目論み川尻と平田を殺害。しかし主人公は平田、現地の美女カレン(江波)に助けられていた。バルゴンの生態を知るカレンは平田と共に訪日、5000カラットのダイヤでバルゴンを琵琶湖へ誘導する作戦を提案した。バルゴンは水に弱いのです。なんだかんだやってるうちにガメラが解凍復活、バルゴンにリベンジを果たすため琵琶湖へやってくる。怪獣たちの勝負と、ダイヤの行方や如何に。ちゃっかりロマンスもあるよ!!

 

キングコングを元祖とし、ゴジラの二番煎じであるガメラ。シリーズ一挙放送の第二弾で、前作は野球と被ったのでスルーしてしまった。このクオリティならまあ、惜しくもないな。平成ガメラはベビーフェイスだったが、もともとはワルイコな訳ね。出来たての黒部ダムを壊しちゃいけません。造るの大変だったんだぞー!

ツッコミどころがいーっぱいあってバカらしいから、敢えて全てを受け容れる。スキル<寛容>を覚えた!

キングダム2/ 遥かなる大地へ

2023年08月05日 21時47分46秒 | 邦画>★

2022年/邦/佐藤信介監督/山崎賢人 吉沢亮 清野菜名 橋本環奈 大沢たかお 濱津隆之 岡山天音 満島真之介 三浦貴大 高嶋政宏 要潤 小澤征悦 豊川悦司 佐藤浩市

2023728日 日テレ金曜ロードSHOW!

 

【あらすじ】

(きょうかい/清野)回!

 

これ、劇場観戦に誘われたんだよなー。

お断りしたけどね!誘ってくれた子は単独で行ったと言うから感想を聞いたところ、「面白かったよ」だと。どこが!?どうせ吉沢亮目当てだったんだろ?ついでに往年のトレンディ俳優が見れてご満悦なフィフティーズだったんじゃろ?もうダサくてダサくて、チャイナに申し訳なくさえ思ってしまったわ。こういう作品をありがたがってカネ払ったりするから、ジャパンの映画がダメになるんだぜ。

ひょっとしてもっと達観できれば、爆笑コスプレ作品として味わえるのかも知れないが山崎賢人も可哀想だよなー。

キングコング対ゴジラ

2023年06月02日 21時16分55秒 | 邦画>★

1962年/邦/本田猪四郎監督/高島忠夫 佐原健二 藤木悠 浜美枝 若林映子 田崎潤 松村達雄 平田昭彦 有島一郎

202352日 BS12トゥエルビ〔GWは怪獣映画特集!〕

 

【あらすじ】

北極海で冬眠状態にあったゴジラが目覚め、日本に南下。一方製薬会社の宣伝のため、キングコングはソロモン群島から捕獲運搬された。

人間の思惑を超え、互いに戦いをおっ始めるゴジラとコング。勝つのはどっちだ!?

 

ようやっとサメ特集を終え、やれやれと思う間もなくゴジラ特集である。メリケンゴジラのスケールに馴染まされ、シンゴジでドギモを抜かされた俺らにとってはいや、言うまい。そもそもこちらが本家であろう。敗戦から17年、今ここに、日米怪獣対決の火蓋が切って落とされた…!!

というほどのものではなかった。蓋を開けてみればウルトラマンの番外編みたいなクオリティで、後に「レオ」でお世話になる藤木悠も出演していました。というか、主演が高島忠夫という時点で迫力不足では…。

哀れなのはキングコングで、円谷仕様のヌイグルミであるからしてウルトラ怪獣の域を出ていない。なんならウーかなというレベル。それでいて<女好き><高所好き>という設定には忠実で(なら東京タワーくらい登らせてやれよ)、中にマルセ太郎が入っているならまだしもビートたけしが入っている(嘘)なもんだから評判は芳しくなかった(らしい)。

当時の映画産業事情、東宝の懐具合などに暗いので「こんなもんかな?」としか言えないが、空がカキワリとか髑髏島(だよね?)フェーズのチャチさなど、得も言われぬものがある。

良かった点:巨大タコさんと、音楽(伊福部昭)!タコさんなんか、本物にしか見えなかったぞな!?(ホンモノだっつーの)

三文役者

2023年04月29日 21時15分21秒 | 邦画>★

2000年/邦/新藤兼人監督/竹中直人 荻野目慶子 吉田日出子 乙羽信子 新藤兼人 今村昌平 神山征二郎 堀川弘通

2023428日 BS松竹東急

 

【あらすじ】

昭和の伝説的バイプレイヤー殿山泰司(竹中)、そのはちゃめちゃ人生!!

 

荻野目慶子が偉かった。新藤兼人は反省するように。

公園通りの猫たち

2023年03月04日 22時39分26秒 | 邦画>★

1989年/邦/中田新一監督/荻野目洋子 石橋蓮司 常田富士男 塩沢とき 江戸家猫八(三代目)

2023224日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ

 

【あらすじ】

渋谷で「キャッツ」的なミュージカル公演を目指すダンサー女子たち(荻野目ちゃん他)と、渋谷にたむろする野良猫たち。

 

猫の日特集第四弾。こんな作品があったんかというオタカラ発掘放送で、荻野目ちゃん(と石橋蓮司)的にはできれば封印しといてほしかったのではないかという一品。荻野目ちゃんの役名が<カルー>ってんだけど、どういうことかな?あと、二人称をファーストネームで呼び合うのも気持ち悪い。早坂暁(脚本兼任原作者)って、女子をそんなふうに見てるわけね。キモし。

観たことないけど、明らかに「キャッツ」のパクリな舞台、「フラッシュダンス」的なレオタードダンサーズ、「ナメネコ」の進化形態、かと思うと突然アニメパートが始まったり、「ゴーストバスターズ」のパクリが始まったり。常田富士男と塩沢ときの起用は、「REX」と被りますな。猫たちが一所懸命演技させられているのを観るに、「犬みたいな猫」の印象が拭えずあまり可愛くも思えない。色恋抜きであるのが救いではあるか。荻野目洋子が、タチのオネエっぽいからかな?

意味なく登場する松本伊代ちゃんが、メインキャスト以上にキラキラしていた。伊代ちゃんはやっぱ可愛いなあ〜!そして常田富士男と恋に落ちるではない。いや、キャメラの外ではデキてるかもしれない!!

タイトルクレジットで江戸家猫八が出てる(友情出演)ことを認識してはいたが、オヤジ(というかおじいちゃん)のほうとは思いませんでした。そうか〜、1989年てまだ猫八師匠がご存命だったのだな。

眠狂四郎殺法帖

2023年02月02日 21時41分57秒 | 邦画>★

1963年/邦/田中徳三監督/市川雷蔵 中村玉緒 沢村宗之助 高見国一 城健三朗 伊達三郎 小林勝彦 扇町景子 真城千都世

202321日 BS12トゥエルビ

 

【あらすじ】

ある日眠狂四郎(市川)を加賀前田藩に仕える千佐(中村)という女が訪ねてくる。中国人の陳孫(城)という男が自分の命を狙っているので助けて欲しいと言うのだ。仕方なく頼みを聞きいれることにするが、陳孫は狂四郎に千佐は前田藩の間者であるという驚くべき事実を話す。前田藩主は豪商銭屋(伊達)と癒着した密貿易で大金を儲けていた。前田藩は幕府がその事を知ることを恐れ銭屋一家を謀殺したのだ。銭屋とゆかりのある陳孫をも謀殺すべく前田藩は狂四郎のもとに千佐を遣わした。そのことを知った狂四郎は江戸を離れて金沢へと向かう。

<ウィキペディア様より引用>

 

翠仏像、隠し証文、伊賀忍者、少林寺拳法、円月殺法というキーワードを入れとかないと、忘れちゃうよね。

さて少林寺拳法の城健三朗ですが、若山富三郎さんの別名義だそうな。ふーん、あっそ。

眠狂四郎の何がそんなに凄げーのか、俺にゃ分からん。第一作目だから、まだ凄さのヒミツを隠してるだけなのかな?しゃーないから、次回作もチェックするか!

小さき勇者たち/ガメラ

2023年01月23日 21時55分00秒 | 邦画>★

2006年/邦/田崎竜太監督/富岡涼 津田寛治 夏帆 石川眞吾 成田翔吾 石丸謙二郎 田口トモロヲ 寺島進 奥貫薫

2023121日 TOKYO MX

 

【あらすじ】

1973年、三重県でギャオスとガメラの死闘が繰り広げられた。ガメラは自爆し、ギャオスとは相討ちとなる。

時は流れて、2006年。一年前に母を喪くした小学生透(富岡)は、不思議な亀を拾った。<トト>と名付けたその子亀は、ずんずん大きくなり宙に浮いたりした。隣家の中学生女子麻衣(夏帆)は、「ガメラだから捨てなさい」と嗜めた。「ガメラじゃないもん、トトだもん!」と主張する透だが、体長が1メートルを超えるとさすがに家で飼えなくなる。そうこうするうちに、のどかな漁村に怪獣<ジーダス>が襲来する。応戦した未熟なトトは、一旦敵を退けるも傷付き名古屋理科大に搬送された。一方麻衣はというと、心臓の病気で名古屋の大学病院で手術を受けたのでした。そんな名古屋を、ジーダスが襲う。トトを、麻衣を助けるため、透とイシマル(石川)、カツヤ(成田)の3少年は、名古屋に駆け付ける!!

 

事前情報なしに観戦開始。なかなか良きVFXで始まるも、どうかな、1995年てとこかなと思ったらこれがアータ、2006年制作だってーじゃない。恥ずかしい。恥ずかしくて海外に売れない。ただ一つ誇れるものそれは、津田寛治の麗しさ。何回「カッコいい〜!」とテレビの前で唸ったことか。いや津田寛治はメガネをかけてこそなんですけどね。つーかメガネかけたら、ウルトラセブンに変身するかもしれないくらいカッコよかった。わー!津田寛治!!

てな作品です。JKやってる夏帆とか、石リレーするチビッコとか、巨大化して何故かETみたいな顔つきになってしまったトトさんとか、もはやどうでもいい。ガメラが歴史的に存在した世界で、亀が宙に浮いたらそら<ガメラや!>と思わないほうがおかしい。おかしな子供たちばかりで、本当にゲンナリした。

エンドロールの後に、ケヅメリクガメについての説明と注意があるので、最後まで席を立たないでください。

浮草

2022年12月24日 13時02分32秒 | 邦画>★

1959年/邦/小津安二郎監督/中村鴈治郎(二代目) 京マチ子 若尾文子 川口浩 杉村春子 笠智衆 浦辺粂子

20221216日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ

 

【あらすじ】

ドサ周りの嵐駒十郎一座が、12年ぶりにとある港町へやってきた。この街には、駒十郎(中村)の昔の女お芳(杉村)と、二人の息子清(川口)が住んでいた。すっかり成長した清と、久しぶりの親交を楽しむ駒十郎。清には、伯父であると方便していた。

さて駒十郎は、一座の看板女優すみ子(京)とイイ仲だった。しばしば留守をする駒十郎を不審に思ったすみ子は、お芳と清の存在を突き止め猛喧嘩。果ては一座の女優加代(若尾)を使って、清にハニートラップを仕掛ける。過疎の街で純朴に育っていた清には効果てきめん、しかし加代もまんざらでもなく二人は恋仲に。二人の仲に激怒した駒十郎は別れさせようとするが、逆に駆け落ちする始末。更に座員が身内の有り金を持ち逃げするという事件が発生、一座は解散を余儀なくされる。

お芳と所帯を持とうかという矢先の出来事に、駒十郎の選ぶ道は

 

BS松竹小津祭り第四弾。他にも「秋刀魚の味」とかあったのだが裏番組の関係で録画できず、これにて小津マラソンはひとまず終了であります。総じて「あんま肌に合わないな」というのがトータルの感想。<親子愛>がテーマになっているものばかりというのが、その原因かも知れず。

川口浩も、この頃は探検隊長になるとは思ってなかったろうな(当たり前だ)。

翔んだカップル/オリジナル版

2022年12月03日 21時49分35秒 | 邦画>★

1983/邦/相米慎二監督/鶴見辰吾 薬師丸ひろ子 尾美としのり 石原真理子 円広志 前村麻由美

2022122日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ

 

【あらすじ】

田代勇介(鶴見)は、東京の進学校に通うため九州から出てきた高校一年生。一軒家の主で、下宿人を入れたらそれはクラスメイトの山葉圭(薬師丸)だった。バレたら即アウトという緊張感、お互いにアプローチする同級生や先輩など。勇介の所属するボクシング部のなんだかんだも絡み、二人の仲は何処へむかう!?

 

原作未読。つーか、この手のラブコメは当時少年漫画の流行りであり、タイトルくらいは知ってるよ。柳沢きみおの名とあの絵柄は印象に残っているが、我が家ではあだち充のほうが主流だった。俺自身はもっとスラップスティックな、「うる星やつら」だの「らんぽう」だのが好きだったっけ。懐かしい!

で、原作ファンであれば楽しめるかもしれない作りとなっている今作。正直面白くないのである。相米慎二、薬師丸ひろ子、鶴見辰吾とデビュー作揃い踏みのフレッシュ過ぎる作品で、演技がどうのはないものの、何がどうというトキメキもないのである。極めつけは鶴見辰吾で、見栄えもしないのにモテる主人公という。途中友情出演でチラ出した真田広之の美しさが、際立って見えた。

九州からやってきた高校生が何故東京に一軒家を構えているのか、家族の事情などが一切言及されていない。高校生男女の同居があまりにも無防備で、そんなことが気になってしまい没入できない。原作読んでる人には、気にならないことかもしれないが。関係ないけど、あだち充作品にもそういう点でモヤモヤする作品ありましたよ。ほんと関係ない。

東京流れ者

2022年11月15日 21時09分19秒 | 邦画>★

1966年/邦/鈴木清順監督/渡哲也 松原智恵子 二谷英明 日野道夫 江角英明 玉川伊佐男 川地民夫 北竜二

20221113日 TOKYO MX

 

【あらすじ】

倉田(北)を組長とする倉田組は、組を解散して堅気の不動産会社になっていた。倉田をオヤジと慕う<不死鳥のテツ(渡)>は、その後のヤクザ同士のイザコザを避けて東京を離れる。恋人の千春(松原)ともおサラバさ。

山形、佐世保、行く先々で用心棒になり、カタキ(川地)だのアニキ(二谷)だのとやり合って、しかし愛しの倉田親分が殺し屋を差し向けてきた。何故だ、何故なんだー!!

 

鈴木清順だから観たのだが、所詮やくざ映画なのだった。昔の上野裏通りで上映されてそうなそのソレ。流石鈴木清順と言うべきオシャレ演出も多いが、全編に渡って繰り返し歌われ口吹かれる主題曲にうなされそうにもなる。ウィキペディア様によると、もともと存在した歌のイメージを映像化した、歌先行の作品なんだそうな。しかもこの「東京流れ者」という曲が、<作曲者不詳の伝承歌>だというのだから昭和は恐ろしい。

渡哲也はまだこの頃25歳という初々しさで、登場するやくざ者全員から求愛されるという総ウケぶり。ま、すべからく任侠という世界は薔薇の香りがするものです。