1977年/邦/野村芳太郎監督/萩原健一 渥美清 小川真由美 山崎努 山本陽子 市原悦子 山口仁奈子 夏八木勲
2023年9月25日 BS松竹東急 よる8銀座シネマ〔戦慄のクライム・サスペンス特集〕
【あらすじ】
400年ほど前、備前の国に流れ着いた尼子の落武者たち八人。彼らは落武者狩りに遭い、無念の死を遂げた。その地は<八つ墓村>と称されるようになった。
時は下って、戦後まもなくのころ。村の土地持ち有力者多治見家当主(山崎)が、発狂して村人32人を殺すという伝説的事件が発生する。村人はこれを、尼子の祟りと呼んだ。
さて、更に時は下って現代。またも八つ墓村と多治見の周辺に、連続殺人が起ころうとしていた。多治見とは絶縁状態になっていた寺田辰弥(ショーケン)は、最も当主に近い存在として担ぎ上げられ事件に巻き込まれてゆく。探偵金田一耕助(渥美)は、事件の真相解明に向けて推理を働かせる。果たして尼子の祟りは存在したのか…!?
恥ずかしながら、渥美清版の金田一耕助があるとは存じ上げませんでした。しかも監督野村芳太郎!脚本橋本忍!音楽芥川也寸志!文芸座あたりで上映されそうな、ザ・邦画。とはいえ、人物相関図を理解するのが苦手なワタクシにはきついおハナシなのでした。主人公の出自が複雑過ぎる…。ラストで金田一が尼子の子孫がどうしたこうしたという祟りと言ってもいいくらいの因縁を明らかに発言してくれるのだが、言葉で並べ立てられても分かりません。ていうかオイラに至っては、小川真由美と山本陽子の区別もついていなかった。致命傷。
因みに、志村のギャグ「祟りじゃ〜」は今作から生まれたものと思われます。