雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

060515 日々歌う

2006-05-15 18:30:16 | 日々歌ふ
姉兄と母を囲みし枕辺に末期の息の高く吸はれぬ

十歳前母を看取りし枕辺で一際高く兄の泣きける

誰知らむ母を送れるその年に五十路半ばで兄旅立つを

亡き夫の好みし青き蜜柑をば母の求めて子らに勧めり
(夫=つま)

                *

吹く風の冷たくあれど陽を浴びて百合の木花の数多ゆれをり

薄黄なる百合の木花の空高く仰ぎて見れば心満たさる

楠に花の咲けるを知ればこそ六十路の旅のよろこびもあれ

並び立つ橡の木飾る紅の花に見ほれて独り佇む

コメント (6)
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