壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

高校野球の女子マネージャー

2010年03月30日 | 読書
ライター仲間に勧められ、こんな本を読みました。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

長いタイトル。1行に要約すると、マネージャーは「真摯であらねばならない」。

1)顧客を特定すること。
2)顧客価値から逆算し事業を定義すること。
3)失敗を恐れず、イノベーションに挑戦すること。
4)上記3プロセスを管理することがマネジメントだ。

4行に要約すると、こんな感じでしょうか。

本書によると、野球部の顧客は、高校野球に関わる全ての人、野球部の事業は、その人たちに感動を与えること、でした。感動はイノベーションによって与える。「バントをしない」「ボールの釣り球を投げない(ストライク勝負)」。この二つが従来の堅実主義の高校野球から見たらイノベーションに当たる、というのです。

翻って、自分の顧客は誰か。事業の定義はどうなるか。

かつて、「全ては読者のために」「読者に得を」、略して「ドクトク」という目標を打ち出したことがあります。直接、原稿料を支払ってくれるのは出版社や代理店や制作会社ですが、読んでくれる人こそ、私の思考、発想、企画、原稿表現の起点にしようと考えたのです。今でも「ドクトク」は心の片隅に置いています。一読して、こんなことも思い出しました。

表現は平易、かつストーリー仕立てで面白いから、「ありえね~」と思いながらも、あっという間に読めました。難しい内容は苦手だけど、ドラッカーは読んでみたいという人にお勧めです。

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