壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『現場で生まれた100のことば』を読んだ

2010年05月21日 | 読書
『現場で生まれた100のことば』(小関智弘著、早川書房)を読みました。

小関さんとビートたけし氏の対談も、巻末に収録されています。以下引用。

たけし:お笑いだって原価はタダみたいに思われるけど、実は高い。キャバレーのおネエちゃんにまだされたとか、ヤクザに脅かされたりとか。随分お金を使っているので、少しは取り戻さないとね。(中略)(墨田区で金型プレスをやっている岡野雅行さんの工場には)あそこしかできない技術があるので、それを狙って、外人も来るんだって。

小関:「トイレを貸してくれ」って、みんなが入ってくるから、しゃくにさわったから、トイレを外に作っちゃったんですね。トイレを貸さないのはケチだから、「どうぞ」といって外のトイレに案内する。(中略)

たけし:でも、工場の中へ入って、ちょっと見たくらいで、何か分かるものなんですか。

小関:やっぱり専門の人はわかるんですね。(中略)特殊な油を使って金属を絞るんです。その油の匂いで、「あれ、あの油が入っているな」って分かってしまうそうですよ。

たけし:ラーメン屋のおっさんみたいじゃない。

産業スパイについて語っています。町工場にも、外国から産業スパイが来る。それだけの高い技術を持っている。面白おかしく話されていますが、なかなかすごいことだと思いました。

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