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方広寺 で夢を見た


奥浜名湖から、
三ケ日インター入り口前を通過し、



林道のような静岡県道68号線「浜北三ヶ日線」で
山を越えると、このエリアで有名な「方広寺」に辿り着きます。
地図で見ると、この裏山を新東名高速の引佐(いなさ)連絡道路の
トンネルが通過しているようです。


比較的新しい1923年建立の三重塔


駐車場に車を止め、入館料を払うと
谷に降りて行きます。そこから見える景色がなかなかのもの。
紅葉の季節は、最高の眺めになるそうです。











それにしても暑い。
後頭部から首にかけて汗をダラダラかくのは、
男の更年期ではなく、脂肪が多いかららしい。
修行、いや、ダイエットが足りないのだろう。



間口32m、奥行27mの本堂に入ると、
多少涼しい風が入って来た。



こんな景色を見ながら、失礼ながら本堂に座り込む。
宗派は違うけど、厳かな気分になって来た。

いやいや、僕は何の宗教でも興味があるんだよなぁ。
浅く広くって言うのが良くない。
横浜で某寺総代をさせて頂いているのは、父の後継。
勉強も足りないし、修行も足りない。
今年はお手伝いすらままならない。

もし僕に違う人生があったら、
今頃、鎌倉の有名なアジサイが咲くお寺で住職をしていたことだろう。
当時7歳の僕は、男の子の居ない当時の住職から
ラブコールを求められていたけれど、
親と離れるのは嫌だったし、
大好きなミニカーと離れて暮らすなんて考えられなかった。
それ以上に、頭を坊主にするなんてゼッタ~イ嫌だった。
遠く離れた浜北のお寺で、40年前の笑い話のような、
実話を思い出していた。



時間になり、予約していた精進料理をいただきに、
円明閣という立派な宿坊施設の地下にある大食堂で
今日のお昼をいただきます。



多少、作りに給食チックな所はあるものの、
バラエティーに富んだ料理は野菜中心でヘルシー。
もちろん、肉、魚、ねぎ、にら、にんにくは入っていない。

そうこうしているうちに、目の焦点が怪しくなって来た。
フラフラしている。
まさか、いいえ、多分緊張してるんだ。
それにしても、箸を持つ手の感覚がオカシイ。
何だか横になりたい、、、、、



気が付けば、食堂のおばさんや僧侶の方に助けられ、
僕は冷え冷えの立派な宿坊の一室で休憩させていただいていた。
どうやら熱中症になったらしい。

スポーツドリンクにお茶、お水、アイスノンまで用意して下さった。
修業もして居ないのに、宿坊で寝かせて頂いてしまって申し訳ない限り。
4時間の修業・・・じゃなくて睡眠を頂いて、駐車場まで車で送って頂いた。
ああ、至れり尽くせり。
最後に、寄進を封筒に入れてお渡しした。
感謝 そして 深謝!



日が沈む新東名で、久々に富士山が顔を出してくれた。
多くの人に助けられて、僕はここに居る。
こうして僕の短いお盆休みは、終わりを告げたのだった。

<お寺紹介>
方広寺(浜松)
静岡県浜松市北区引佐町奥山1577-1
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
檀家総代 (小石川のK)
2020-08-15 13:52:47
小生も亡父の後継で檀家総代です。
毎月第一日曜日にお経を読みに行ってます。
 
 
 
小石川のKさまへ (H.Nakazawa)
2020-08-16 18:20:39
コメントありがとうございます。
K様もご苦労様です。
僕はお経を読むどころか、毎月の写経会にも出席出来てないダメ信者でございます。しかし、やり始めると凝ってしまうんだろうなぁ。その辺の塩梅が下手くそでして・・・。
 
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