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テクノクラシカ 2023

日本では、幕張で
「オートモビル カウンシル」
が行われていますが、
ドイツでは、恒例の旧車祭典「テクノクラシカ」
が4月12~16日まで開催中です。

元々は、チューナーや自動車クラブなど、
マニア中心の手弁当イベントでしたが、
人気上昇と、好調なセールスが反映されて、
大手メーカーも積極的に参加を始めるようになり、
国際モーターショーの位置付けに
陰りが出ていると言っても過言ではないようです。



こちらは、メルセデスベンツ・クラシックのブース。
モーターショー並みの展示です。
ヨーロッパのメーカーは、旧車ブームを見越しており、
旧型車の再生産パーツなどを10年以上前から積極的に
行っています。意外と新車を売るよりパーツ業の方が
儲かるんですよね。



パサートは今年で50周年。
「大きな体格の人のゴルフ」として
アウディ80ベースで作られましたが、
最近は高級車の仲間入りを果たそうとして失速。
しかし、中国で人気だったパサートロングのお陰で
生き延びています。

そろそろ基本に戻り、
ハッチバック風ワゴンボディーと
BEV&ハイブリッドの併売になり、
この難局を乗り越えようとしています。



商用車の電動化でフォードとも提携している
フォルクスワーゲン商用車部門。
こちらは、初代の構内車両から
BEVの「ブリー」まで展示。
(手前のカーゴが、T1になる前のVW工場内運搬車両)



フォルクスワーゲン・フェートンクラブでは、
元ドイツ首相専用車(実車)を展示。
W12エンジン搭載車両は、
ドイツでは大変珍しいそうです。





売りに出されていた
未再生の初代ポロの後期モデル。
黒いプラスチックバンパーと
大きくなったフロントグリルが識別点です。
(この車は程度が悪いのに、価格は一人前らしい)
初代ポロはゴルフに似ているのに、
企画開発はアウディNSU社でしたので、
デザインのベースは、NSUに在籍していた
クラウス・ルータ氏のスケッチが
ベースになっています。



そのカラーリング、装備などで識別できる
廉価版ゴルフLは、大変少量が正規輸出された
「ゴルフ1・東ドイツ仕様」。
トラバントとは、比べ物にならないほど
レアな車両です。
話は反れますが、当時の西ドイツの車の
配線ハーネスの多くが
国政で東ドイツ製を使っていたという事は
あまり知られていません。



アウディは、ラリークアットロを中心に展示。
奥の1981年式と思われるクアットロラリーは、
大変珍しい初期の4灯角型ヘッドライト
(通常は2灯で大型ラジエーター装着)
に6個のフォグランプを装着するレアモデルです。
もしかしたら、1982年頃に、日本へ展示用として
一時輸入したレッキカーと同車両かもしれません。
奥に見えるのはシュコダ(スコダ)のブース。



こちらは、「カージップチッヒ」こと
フォルクスワーゲンK70(1972年式)。
初期型の後期モデルなので角形2灯ヘッドライトです。
隣の初代プリウスと共に、旧車ショーに並ぶとは・・・
時代は変わりましたね。



画像提供:インゴ・メンカール氏
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