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ポロの話

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)で、「インポートカーオブザイヤー」を受賞したポロ。
快挙にもかかわらず、関係者内では本選である日本カー・オブ・ザ・イヤー1位を
ホンダCR-Zに奪われたのが残念だったようだ。

まぁ、日本の自動車業界は閉鎖的だし、フォルクスワーゲンは日本で一番売れている輸入車なのに、
昨年の東京モーターショー不参加は、イメージ的にも痛手だと言えよう。
小さくてもブースを持つべきだったんだけど・・・。
この辺が「おもてなしの心」と「欧米流」の違いかも知れません。
でも、ビジネス的には出なくて正解だったとは思いますけどね。

そんな事情から考えても、総合2位というのは快挙だと思うし、
来年から改正される新燃費基準を考えれば、下手なハイブリッドより、
TSIの方が燃費効率も良かったりするのです。
どちらにせよ、今は車が売れない時代だから、「カー・オブ・ザ・イヤー」はどうでも良くて
「電化製品・オブ・ザ・イヤー」があったら、そっちの方が興味を持ってくれるのでしょう。

で、ポロは良い車かと言えば、現行は9Nのビッグマイナーモデルだから、
コストダウンは致し方ないとしても、悪くありません。
高効率エンジンと固い割に軽いボディーがマッチしています。
日本でもアーヴァンな「クロスポロ」、スポーティーな「GTI」とラインナップも充実して来ました。
一部ではオープンモデルの発売(一部コーチビルダーが限定生産するらしい)も噂されていますが、
実は日本のセダン好きには密かに人気のモデルがあります。
それがこちら↓

「ポロサルーン」と呼ばれるものモデルは、前のモデルでも本国販売されていましたが(コード=9N2)、
ドイツ国内の年間販売量は500台程度って言うんだから驚きます。
これが、メインマーケットの新興国になると結構売れているのです。

上記2つのモデルはロシア工場生産のモデル。
寒い国だと、荷物を積んでいる際にヒーターの暖気が全部抜けてしまうから、
往年のジェッタ2、3(ヴェント)みたいに、確実な人気マーケットがあるようです。
ウインカーも、サイドミラー下部ではなく、フェンダーに付いている辺りが、
タフに使われるのを暗示しているようですね。
豪華に見せる為に、あえて大きいサイズのテールライトデザインにしているので、
ゴルフヴァリアント風テールになっているのが面白いですね。

さて、インドもこれからは自動車大国になります。
フォルクスワーゲンのインド工場も無事稼働を始めていますが、狙っていたパサート6の販売がコケて、
急遽ポロの生産を前倒しでスタートしたようですが、
ここでも通常のハッチバックだけでなく下記のノッチバックセダンが生産されています。
上記と同じポロのノッチバックなんですが・・・

驚きの名前は

「フォルクスワーゲン・ヴェント!」

久々にあの名前が戻って来ました。

往年の日本でもそうでしたが、自動車後進国ではセダンが高級車になります。
ハッチバックはバンみたいな形なので、地位が低く見えてしまうとのこと。
面白い事に、日本では今でも地方都市に行くとこの名残があるようです。
フィットアリアとかプラッツなどは良い例ですね。

間違っても日本には輸入販売されないだろう「ポロサルーン」と「新型ヴェント」。
もし乗るんだったら、右ハンドルの布シート、マニュアルエアコン仕様がいいなぁ~と夢見る今日この頃。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
おばんです (六華)
2010-11-18 20:10:09
ヴェント!懐かしいです

大人4人座れて巨大なトランク…

もっと売れてもよかったと思う今日この頃です

 
 
 
六華さまへ (H.Nakazawa)
2010-11-21 13:04:11
コメントありがとうございます。

ヴェント(ジェッタ3)は、今考えてもベストバイだった気がしますね
 
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