ヴァイオリンではト短調(Gm)のキーは純粋で安定した響きをもっているそうだ。18世紀の理論家Johann Matthesonによると、ト短調は「ほぼ最も美しいキー」だという。この作品では下の2つの開放弦(GとD)の響きがソナタ全体を通して響き渡る。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1001/
●オランダ・バッハ協会はバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータの録音のために、オーディションで13歳~18歳までのドイツの才能ある若手奏者7人を選び、佐藤俊介さん(オランダ・バッハ協会所属オーケストラのコンサートマスター、2018~同協会の第6代芸術監督)によるバッハのヴァイオリン・ソロ作品とバロック・ヴァイオリンに関する2つのマスタークラス(2019年春)に参加し、各若手奏者が各自で選んだ楽章を録音するという、将来のヴァイオリニストとバロック・ヴァイオリニストのための才能発掘プロジェクトを組織したそうだ。●Iris Kengen (18) はこの作品のフーガを選び、この録音のために、1756年にプラハで製作されたバロック・ヴァイオリン( Willer violin)で演奏しているそうだ。彼女が普段使っているスチール弦と違い、ガット弦であるため、完全に異なる演奏技術を学ばなければならなかったそうだ。 尚、このフーガのオルガン編曲版は前奏曲とフーガニ短調(BWV539)のフーガ。 (2019/9/18マイブログ)
Bach - Violin Sonata in G minor BWV 1001 - Sato | Netherlands Bach Society
Bach - Fugue from Violin sonata in G minor BWV 1001 - Kengen | Netherlands Bach Society