MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

レッスンのハシゴ

2007年06月10日 | Weblog
昨日久々に降った雨で
今日の大阪は 空気が湿気を含み
ひんやりとした 気持ちのいい朝になりました。

昨日は生徒の「習い事かけもち」についての話でしたが
実は私も、同じ日に2つのレッスンが重なり
午前中に、ピアノのレッスンをつけてもらい
午後からバイオリンのグループレッスンを受ける
という、生徒と似た様な事をする羽目になりまして
重たいピアノの楽譜とバイオリンケースを抱え
一日がかりで大移動してきました。

できれば、こうならないよう
レッスンの予約をする時 気を付けていたのですが
先生の都合がつかず、今回だけはこういうことに。
本来なら、帰宅してさらに自分の生徒を教える
自宅レッスンがあったのですが
そちらはキャンセルがあり、正直助かりました。


どちらも自宅から1時間半くらいかかる場所なので
朝から出かけて、自宅に帰らず次の場所へ直行。
(実質レッスン時間が3時間、移動時間4時間弱)
ピアノの楽譜とバイオリンのケースを抱えて
阪急電鉄(大阪の私鉄)の京都線・神戸線・宝塚線まで
まんべんなく乗って参りました。
乗り換え基点となる十三駅を、あんなに効率良く利用したのは
初めてのことです。
(十三駅では
神戸線→宝塚線→京都線の順に乗り換えると
降りたホームがそのまま次に使う路線の乗り場になるため
ホームを移動しないで済む)

レッスンそのものより、移動で疲れるかと思ったのですが
考えてみれば、一度電車に乗ってしまえば
勝手に目的地に運んでくれるわけですから
意外に楽でした。

とはいえ、荷物は通常の倍になりますので

重い荷物を抱えていた後遺症で
現在、肩こりがひどいです。

かけもちレッスン

2007年06月09日 | 音楽教室
先週の天気予報で、大阪は確か
曇り・曇り・曇り・雨・曇り
となっていたはずですが
見事に洗濯日和・晴れ続きの一週間でした。

…降水確率60%の昨日こそは降るかと思ったんですが
日中はやはり晴れて暑く、
夜になって ようやく降りだしてくれました。


さて、晴れても降っても(カメハメハ一族以外)
頑張ってレッスンに通ってくれる生徒さんたちですが
中学3年生ともなると
受験を理由にレッスンを止めてしまう子も出てきます。

今は、小学生でも塾通いは珍しくなくなりました。
レッスンに来た子が、鞄を二つも下げているので
そっちは何?と聞くと 塾の鞄で、
レッスンが終わったらそのまま塾に直行するんだそうな。

一日に二つも習い事なんて
ハードな生活を送っているなあと感心していたら
さらに上を行く子がおりました。

レッスンにちょっと遅れてやって来た子がいたので
どうしたの?と尋ねたところ
「塾から来たので・・・」との答え。

私「忙しいねえ・・ じゃあ
このピアノのレッスンが終わったら、やっと休める?」
生徒「いえ、これから塾に戻ります」
???

私「・・・戻る?」
生徒「はい、塾の休憩時間にここに来てるんで…」

貴重な休憩時間に来てくれていると思うと
ありがたくて涙が出そうですが

こんなんで、身体を壊さないのかと
ものすごく心配になります。

「誰?」

2007年06月08日 | Weblog
毎週1回はレッスンで会っているので
生徒の顔は忘れませんが
年一回の発表会くらいでしか顔を合わせない
お父様・お母様ともなると 
さすがに把握しきれなくなってきます。

親子でそっくりなら、ああ あの子の、
と判別も付くのですが、
親子だから顔立ちが似てるとは限りませんしね。

レッスンの送り迎えに来られている親御さんは、
毎週お会いするので ちゃんと覚えているのですが
それでも
最近のお母様方は、皆一様にスタイルがよく
同じような服装・髪型・化粧をなさっているため
教室や、発表会会場ならいざ知らず
普通に街中で会うと
(顔は覚えてる、自分の生徒のお母様だ)、とわかっても
『誰のお母様か』が、とっさに出てこなかったりします。

落ち着いて見れば、誰だかすぐわかるのですが
心の準備がないところに、突然
「あら先生~。いつもお世話になってます~
(○○の母です、と名乗ってくれるとは限らない)
とくるので、動揺で思考が止まってしまうらしいです。


こういう時、決して忘れているわけではないので
「失礼ですが、どちら様でしょうか」
と聞くのも はばかられ、
声を掛けられた時点から 必死で頭の中を検索。

二、三 言葉を交わしているうち落ち着きを取り戻し、
誰の親御さんか思い出します。


幸い
最後まで「誰?」で終わったことは無いです。

先生方のランチ事情

2007年06月07日 | Weblog
以前にも 仕事柄
昼に食べるものに気を遣う話をしましたが
他の先生方はどうしているか聞く機会があったので
聞いてみました。

先生①
「教室のすぐ近くにあるうどん屋さんで食べる。
休憩時間が限られているので
さっと出てきてすぐ食べられるのが○。
夕方になるとお腹が空くけれど、それは我慢で。

先生②
「家である程度遅めに食べてきて
足りない分は、パンなどを買って補給。」

先生③
「近くの店で。
でも臭いが残るとまずいので
カレーや、ニンニクを使ったイタリアンはパス。」

先生④
「休憩時間が5分しかないので
ビスケットを用意しておいて、素早くつまむ。
生徒が休むとちゃんと食べられてラッキー。

先生⑤
「近くの焼肉屋で、ピビンパ食べます。」

最後の先生は
指導歴20年以上の大物ですので
ちょっと例外ですが
皆それなり気を遣ったり
工夫しているんですね。


バッティング

2007年06月06日 | Weblog
仕事場である教室は、
自宅からそこそこ距離が離れているため、
自宅の周囲で、生徒や父兄の方と鉢合わせすることは
ほとんどありません。

が 全く無いわけでもなく

近所のスーパーで買い物中
同じく買い物に来ていた生徒さん&お父様に出くわしたり
(その子の自宅からかなり遠いので、車で来てたと思われます)

市立図書館の 貸し出しカウンターに並ぼうとしたところで
「あらっ 先生じゃないですか」と
生徒さんのお母様に声をかけられたり

交差点で信号待ちしていたところ
前を通過する車の中から
「「あーっっ、先生~、こんにちはぁぁ」」
と すごい勢いで誰かから手を振られたり
(さすがにこれは、誰だかわからなかった)

予想外の場所でバッティングしてしまうため
うっかり だらしない恰好もできません。
まあ、常にきちんとした恰好をする習慣が付くのは
悪いことではないです。

母が、「すぐそこだから」と
ノーメイク&ラフな服装でコンビニなどに向かう姿を見ると
正直、ちょっと羨ましかったりはしますが

エアコンの風

2007年06月05日 | 音楽教室
週末の天気予報で 大阪は
『今週ずっと曇りか雨』と出ていましたが
どうしてどうして
昨日は気持ち良く晴れ上がり
今日もしっかり晴れそうな気配です。

教室のエアコンも、温度の上がりやすい個室を冷やすべく
毎日けなげに働いてくれていますが
部屋によっては、かなり古いエアコンがあり
① 微妙な温度調節ができない
② 風向きを、思い通りに変えられない
③ 冷房にしているのに時々温風が吹く
といったことが起こります。

③に関しては、
温度を低めに設定すれば起こらない事なので
まあ良いとして
風向きが変えられない、というのは
個室では結構つらいものです。

冷風に当たり続けると体に良くないので
人に当たらない角度にしようとするのですが
そうすると、今度はピアノの方に向いてしまうので
ピアノが冷え(楽器に冷暖房の風を直接当てるのはよくない)
譜面台の楽譜が飛びます。

ここ数年、教室の設備も改善されてきて、
そういう古いエアコンも、
順次新しいものに交換されていますが
全部の交換が終わるまでには、まだまだかかりそう。

昔は、あるだけでもありがたかったエアコン、
あまり贅沢を言ってはいけないですね。

超・具体的

2007年06月04日 | 音楽教室

音楽というのは表現ですので
自己主張できることが大切です。

しかし、自己主張してごらんと言っても
普段してない子は、何をどう言ったものか
わからないのが実情。
それでも、
言葉をどんどん使うよう習慣付ければ
伝え方が上手になっていくものです。


そんなわけで うちのクラスでは
「その言葉は禁止。」と
使用禁止になった言葉がいくつかあります。

その一つが「ビミョー」 。
一時流行って、やたらと使う子がいましたが
全く頭を働かせないで 
反射的に口先だけで言っているのがわかるので
「そんな脳を使わない言葉は禁止」と言い渡しました。

もう一つが「普通」です。
その生徒が 曲を演奏している時
「その曲をどう思う?」と聞いたらば
「普通」と返されたもので
「そんな大雑把な説明では わからないから
(- -#) その言葉を使わずに 説明してごらん」
と これまた、出て来ない言葉を
その子の頭の中から ひっぱり出して説明させました。

この曲で、自分が一番綺麗だと思うところはどこか
一番大切な旋律はどこにあるのか
p と書かれていたら、その前はどう演奏するのか
旋律に対する伴奏の強さのバランスは適当かetc.・・・

慣れないうちは面倒に感じても、やはり
こう弾きたいと考えて弾くのと
考えないで弾くのとでは
演奏の楽しさが(聴く方も弾く方も)段違いですので
今日も生徒達は、
私から根掘り葉掘りの質問攻めに合っています。

聴かれることに慣れてくると
ちゃんと答えられるように、と
あらかじめ自分で考えて弾くようになりますしね。

情報収集

2007年06月03日 | 音楽教室
先日久しぶりに、同僚 D とランチを食べ
お互いの仕事の話などをしました。

D「ねえ、たまちゃん
○○レンジャーって知ってる?」
私「・・・? 知らない。何それ?」
D「日曜の朝7時半からやってる、特撮ヒーローもの番組」

そういえば、昔ゴレンジャーとか ありましたっけ。
今でも相変わらずそういうのが あるんですね。

私「…で D ちゃん、それ、もしかして見てる?」
D「早起きできた時なんかは見てるよ~」
何故。

D「生徒の小さい男の子が、○○レンジャーすっごい好きでさ、
 話題を合わせるために見てる~」

番組そのものだけでなく、
その合間に流れるCMもチェックしてるんだそうで、
生徒が持ってくるキャラクターグッズを見てすかさず
「あーっ!それ新製品やろ!」と突っ込み
生徒から「先生、本当に見てるんだ・・・」と
いささか呆れられつつ、感心されたそうです。

私のクラスの生徒に、そういう特撮好きな子はいませんが
海生生物・有毒動物大好きっ子がおりまして
レッスンシールに涼しげな海生生物シリーズを持っていくと
嬉々として
「これはエイ、こっちはクマノミ…」と
名前の解説が始まりますので
私も前もって いくらか調べておいたりします。

小さい子供ばかりではなく
リニアモーターカーの研究に関わっている方の
レッスンをした時には、リニアモーターカーの本を
一冊(眠気と戦いながら)読みましたし
レーザーの仕組みを知るために(CDに使われているから)
その手の本を読んだ事もあります。

まあ、調べたことが全て役に立つことは無いんですけどね…
いつか 話の種になるかも、というくらいの気持ちで
日々、ちょこちょこと雑学を集めています。

朝顔も crescendo(クレッシェンド)

2007年06月02日 | 音楽用語
今日も大阪は暑くなりました。
日傘が無かったら、焦げそうです。
アジサイの花が 綺麗に咲く季節になりましたが
雨が似合う花だけに
こう暑いと、ちょっと可哀想ですね。
ちなみに我が家では、
花好きな両親が夏に向けて朝顔の種をまき、
今 かわいらしい双葉が生え揃っています。


さて
音楽用語の crescendo(クレッシェンド)は
「だんだん強く」と習います。

ところが、生徒達は この『crescendo』を見ると
「だんだん強くということは、急に強くしちゃいけないのね」
とばかりに、実に遠慮がちに強くしていくので
2小節進んでも 4小節進んでも
初めの強さと どのくらい違いがあるのかなあ
というくらい ささやかなクレッシェンドに。

私 「…ねえ、クレッシェンド、した?」
生徒「え~と、した、つもりなんだけど・・」

本人がしたつもりでも、聴いている人にそれが伝わらないと
表現したことにはなりません。

本来、クレッシェンドとは
「育つ・伸びる・増えていく・年をとっていく」
という意味を持ちます。
赤ちゃんが一夜にして大人になったり
ヒマワリの種が いきなり2メートルの高さに育ったり
という事がありえないように
少しずつ成長する様子を表してはいますが、
少しずつとはいえ、最終的には育ちきって
子供は大人に・ヒマワリは人の背丈ほどに伸びるわけですから

クレッシェンドする時には
「ここから成長が始まって、
 この時には ここまで育ちきっておかないといけないから
このくらいのスピードでクレッシェンドしないと。」と
最終的にどの位まで強くなるのかを
計算しておく事が大事なのです。


先生の先生

2007年06月01日 | Weblog
「先週のレッスン、弾けてなくて先生に絞られました~」
「私来週レッスンなんだ。怖いよう…」
「そろそろレッスンの予約の電話入れないといけないんだけど
  かける気力がなかなか湧いてこなくて」

上記は、全部ピアノの先生方のセリフです。


大学などを卒業した後、先生として教える側になっても
まだまだ勉強は続きます。
そんなわけで
先生になっても、自分の勉強のため、
自己流になりがちな自分の演奏に対して
客観的な厳しい意見をいただきに
自分が先生になる前から お世話になっていた先生
(音楽大学で現役音大生を教えてらっしゃる先生)
のところへ、レッスンを受けに行くのですね。

もっとも、自分の勉強だけしていれば良かった学生時代とは違い、
仕事をしていると、勉強時間は削られるので
毎週のようにレッスンを受けるのは難しく
大抵、1ヶ月に1度というくらいのペースで通うことになります。

そんなわけで
近々自分自身のレッスンを控え

ただいま練習時間の確保に必死です。