MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

エンドレス

2007年06月22日 | 音楽
楽譜の中には
繰り返しを指示する音楽記号が出てきますね。
反復記号/D.C.(ダ・カーポ)/D.S.(ダル・セーニョ)。


世の中には変わった曲もありまして
エリック・サティの『ヴェクサシオン(嫌がらせ、の意)』
の様に、短い1つのフレーズを
“ 非常にゆっくりと840回ほど繰り返せ”と指定されたもの

ヨハン・シュトラウスⅡの『常動曲』の様に
D.C.(曲の初めに戻れ、の意)の指示はあるのに
Fine(フィーネ・終わり、の意)が書かれておらず
演奏を始めたが最後、終われない曲もあります。

ヴェクサシオンは、通常演奏されることはありませんし
(本当に演奏すると15~18時間くらいかかるらしい)
常動曲に関しては
指揮者が(この辺でよかろう)と思ったところで
タクトを置いたり、合図を送って終わらせるそうですが・・・


ピアノのレッスンで演奏するような曲でも、
反復記号の指示で繰り返しが多いものや
ロンド形式など同じフレーズが何度も現れる曲があります。
こういう曲は気を抜くと、
今、自分がどこを弾いているのか、何回目を弾いているか
わからなくなる危険性があります。

通常、反復記号があれば
2回繰り返して次の楽節に進むのですが
3回目・4回目に突入する子や
次に進むきっかけをド忘れして、
その前をぐるぐる弾いてしまう子もいます。

脱出できると、思わず拍手。