アニメソングに対抗すべく
いろいろなCDを聴き続けているところですが
手持ちのCDでは
クラシックとJAZZと民族音楽に偏っていますので、
図書館も利用して新規開拓しています。
(主に邦楽関係)
そんなある日 ふと
『義太夫節と新内節って、どう違うの?』(どちらも浄瑠璃)
という疑問がわきまして
とりあえず
「笑えるかもしれない」というだけの理由で借りてきたのが
『おもしろニッポン 「新内」「琵琶」編』
新内節による「道中膝栗毛」が聞けます。
まずは「道中膝栗毛・赤坂並木の段」。
謡い出しの1節は
“いでやこの、春の景色もうららかに、
往さ来るさの客人も 袖振り映えて面白や。“
普通に読み上げれば10秒の1節ですが
新内節で謡われますと
「うららかに」に到達するまで およそ50秒。
1節終わるまで、なんと2分弱。(三味線の前奏は除きます)
登場人物のセリフ以外は
解説書を見ないと何を言っているのかわからない。
それくらい遅いのです。
(単語のど真ん中で息継ぎしているし。)
もしや、人選が悪かった?いやそんなはずは…
「新内」の名前は、美声で人気を博した
二世鶴賀新内からきているそうですが
『美声』優先で、こういう謡い方になったのでしょうか。
これだけで固定観念を持ってしまわないよう
他のスタンダードな演目も聴いてみようと思います。
(どうも心中話が多いらしいのですが)
【義太夫との違い】
三味線が中棹なので、義太夫より音が高い
(義太夫は「太棹」という
津軽三味線なみにドスのきいた低音の三味線を使います)