【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

将棋めし

2021-09-24 08:37:26 | Weblog

 藤井聡太さんの“ブーム"からこっち、将棋めしやタイトル戦の時のおやつが非常に注目されるようになりました。ところで本当に重要なのは、「誰が何を食べたか」だけではなくて「それを食べてどのくらい満足したか」ではありませんか?

【ただいま読書中】『将棋観戦記コレクション』後藤元気 編、筑摩書房(ちくま文庫)、2016年、1600円(税別)

 昭和の時代、私が「現在の将棋」を知るための手段は、新聞の将棋欄と月刊雑誌(「将棋世界」や「近代将棋」)、NHK教育テレビ日曜午前中の「NHK杯トーナメント」だけでした。そこにある「観戦記」や「解説」を“参考書"に棋譜を読み解き「プロが何を考えているか」を憶測していたのです。現在は囲碁・将棋チャンネルやabema-TVなどで簡単に“現在の対局風景"を眺めることができるし、AIが形勢判断を教えてくれます。
 ただ、アナログで育った人間は、時々昔が無性に懐かしくなることがあります。そこで図書館から借りだしてきましたが、これ、借りて読んで返す本、じゃないですね。買って読みながら駒を並べて楽しむ本でした。
 昭和20年代からつい最近まで、様々な棋士の対局譜と観戦記がぎっしりと詰め込まれています。中には、同じ対局を、観戦記者が書いた観戦記と対局者の自局解説との“両面"で楽しめる趣向も含まれています。これが普通にあったら、観戦記者はやりにくいでしょうね。

 



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