観察月日 2021.10.24.晴 20℃
観察場所 横浜市
野の花も、シモバシラ、イヌショウマの白い花から、ヤマハッカ
の青紫色の花にと移って来た。ここでは1m程と草丈は大きく、
花は小さいが下方から咲き上り、藪を作るので離れた所からも
良く目立つ。蜜の量にも自信がある様で、上唇の花弁には、
紫の縞が指標として書かれている。
ヤマハッカを観察していると、洋種ミツバチが蜜を集めに通っ
て来る。その間に、昼行性のガ“ホシホウジャク”も定期的にやっ
てくる。そのホウジャクに注意していると、日没近く、辺りが薄暗
く成る頃大抵吸蜜にやって来る。 本来“ガ”の持つ夜行性が表
われるのか、興味深い。
この日はヤマハッカの花に来る、“ホシホウジャク”を記録しよう
と、カメラを向けた。“ガ”は花穂に近付くとホバーリングをして空
中に停止、体長より長いストローを伸ばし花中に命中させる。そ
の時のストローは山形に曲がり、強い力の入っている事が解る。
この時の行動を“吸蜜”と言うが、「蜜を吸っているのか、嘗めてい
るのか、それとも・・・」いつもその行動が気に掛かる。
“蜜“はその濃さと言い、量といい、ストロー(口吻)の構造といい、
・・・といい、吸蜜は、簡単ではない気がする。
こんな事を考えながら吸蜜中の“ホシホウジャク”にピントを合わ
せシャターを押した瞬間、大きな物体がぶつかって来た。画面真
っ白。庭に居た町内ネコ“シロ”も“蛾”を狙っていて、飛び掛かって
来たのだ。
ヤマハッカの青紫色の花がきれいだ。
ミツバチが来る
ホシホウジャクが吸蜜に来る。
ストローが山成りに。
ピントを合わせ、シャッターを切る瞬間。
大きな物体が ぶつかって来た。画面は?
今日、33年前の週案を偶然見つけて読み返しました。