観察月日 2018.11.11.曇のち晴 12℃
観察場所 山北町 玄倉 (小菅林道)
朝の内は天気は曇り、気温も低く活動する昆虫は見当たら
ない。植物もこの時期には花を付ける物も無く、さすがに目利
きのメンバーも、気付く事も少なく、早めに小中沢の鉄橋に来た。
集合写真を写す頃には陽も差して、鉄橋を支える柱の陰にな
る人がいて、失礼した。
橋脚の基礎であるコンクリートの壁には、黄金色のコガネグモ
が、網の中央で下を向いて餌を待ち、橋に入ると支える柱と柱の
間を使い、大きく網を張るジョロウグモの中に、上向きで餌を待
つクモがいた。「体が大きいのに、何故産卵しないの」と呟きが
聞え、「ここでは、鉄骨に産み付けてあるわ」との声も聞こえた。
昨年と比べると、鉄骨に産卵してある卵嚢の数が少ない。
ジョロウグモが張った網を通して、砂防堤が作った河原の広
がりが見え、先月緑であったフジアザミは茶色に変わっていた。
橋を渡ると、林道への刈り込みが少なくなる。そこで、アズマヤ
マアザミが立ち並び、緑の草の中から瑠璃色をしたリンドウの
花が覗くが、陽が弱いので開いていない。岩石の混ざる裸地に
は、黄色の花をうな垂れたヤクシソウが株を作る。
「ウラギンシジミが飛び、止まった」と言われて目をやると、ま
だ青々したイロハモミジに羽を半開して止まっている。
「例年だと山は赤く染まるのに、今年は台風のせいか、枯葉色
で残念」オオカマキリが呟きたいのか、私と目が合った。
今日は早めに、鉄橋に到達。ここからは、眺めが良い
基礎のコンクリート壁を利用して コガネグモが網をかける。
ジョロウグモの網を透して 広い河原が見える。
「ここには 卵のうが。
フジアザミの葉は 枯葉色になった。
橋を渡ると 瑠璃色のリンドウが。
ウrギラギンシジミの雌。
遠く丹沢湖が見え、辺りの山は、枯葉色。
「今年は 残念!」と、おしゃべりオオカマキリが