足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1509 ~ クサギ と サカハチチョウ ~ 

2017年08月02日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.7.25.曇 27℃

観 察 場 所   松田町 秦野峠林道

 前回歩いた時は、白いウツギの花に溢れ、アサギマダラが

吸蜜に来ていた。

 それから一ヶ月半振りに歩いて見ると、クサギの木が多い

のに気付かされた。普通気付く切掛けは、「花が咲いていた」

だろうが、まだふくよかな5裂した蕚に包まれ、蕾さえ見えない。

では何故気付いたのか?それは、サカハチチョウが、教えて

くれたのである。

 前回6月9日に歩いた時に出会ったサカハチチョウは1匹だ

けであった。その時のサカハチチョウは、蛹越冬だから暖かくな

って羽化した“春型”の個体であった。サカハチチョウには季節

型があり、春型は夏型と比較して“小形”で、羽の色は橙色で明

るい。今日のサカハチチョウは、春型より大きく、羽の色も焦げ

茶色で暗い”夏型”だ。                       

林道では歩く度に、サカハチチョウに出会い、そこには必ずクサ

ギがあり、止まっているか、飛来するところなのだ。チョウが草木

へ飛来する時には、食草は別として、花の蜜が目的であろうに、花

が咲いていないのに飛来するのは何故か不思議だ。

蕚に包まれた花に来ているサカハチチョウを見ると、ストロウを

弓なりに伸ばし、力強く吸っている様に見える。花だけでなく葉の

上に来ているチョウも、ストロウを弓なりに伸ばしている。腺点が

あり、それがサカハチチョウを引き付けているのだろうか?

又、後羽が縦に切れたり、引きちぎられているサカハチチョウが目

立つ。ヒヨドリやガビチョウが多い。一瞬回避した、跡なのだろうか。

林道に クサギが多いのに 気が付いた。

それを 教えてくれたのは サカハチチョウだ。

6月9日に来た時は 唯1匹。 春型だ。

これは 夏型。 比較して!

花に来ている サカハチチョウ。

葉の上に来ているサカハチチョウも、ストロウが伸びる。 後羽の切れ込みも注意。

後ろ羽の切れている サカハチチョウが目立つ。

このチョウは 縦に裂けている。 嘴の痕かな?

間もなく 開花だ。 サカハチチョウは? 他のチョウや虫達は? 

★ 次回が楽しみだが。