足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1449 ~ みやがせ の 秋 ~

2016年11月15日 | 昆虫

観 察 月 日   2016.11.3.晴 19℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 「ねえ、ねえ、これ見て!この虫見ると今日1日良い事があるんで

すよ」Fさんから声を掛けられた。

握っている指を開くと、赤紫色に輝く、それはきらびやかな、オオセ

ンチコガネが現われた。先が三つに分かれたアンテナを張り出し、

何かを探りながら歩き出した。

「早く写真を写して下さい。すぐに飛び立ってしまいますよ」とFさん。

私はポケットから小形のカメラを取りだした。他の人はスマホや携

帯を取り出し、虫の方を見るのではなく、液晶画面を睨んでいる。

写真が終わると、オオセンチコガネは飛び立つと言うよりは、転げ

落ちる様に低く飛んで行った。都市公園だと犬の落としものだが、

宮が瀬当たりではシカの糞が目当てだろう。

今日宮が瀬に来ているのは、“みやがせフェスタ秋in鳥居原”でク

ラフト教室を開く為”自然関心人間“の人達と来ている。

クラフト教室は、森や林を歩いている中で、自然を知る手法として

用いたものだが、長い間テントでやっていると、それを忘れ、いつ

の間にかイベントの多数の店と同じ様になってしまった。

今日からは寄ってくれるお客さんには、自然の不思議さ、美しさ、

すばらしさ、私達にとって大切さ等々、体験してもらおうとミーティ

ングをした。受付も自然体験の第一歩と総てを変えた。

これからは“森の落し物博物館”でも展開しようか・・・・。

指を開くと ルビー色のオオセンチコガネが。

「早く写さないと とびますよ」

今は スマホや携帯。

作りながら 自然のはなしに花を咲かせる。

受付には いろいろな”森の落し物”を、絵本や資料も置いて 自然への入り口に。