観 察 月 日 2014.3.7.晴 8.5℃
観 察 場 所 横浜市 瀬谷区
ふと足元を見ると、タンポポが首をすくめた形で花を付けていた。
タンポポと言っても耕作地にあるものは、外来植物のセイヨウタン
ポポだ。和名の通りヨーロッパ原産で、1904年北海道より報告さ
れている。昭和初期には東京では、極めて稀に見られる植物で
あったと言う。今では都市近郊の人手のはいった所に見られるタン
ポポは、この種のものだ。
在来種のカントウタンポポの花は、4月5月であるのに対し、セイ
ヨウタンポポはほぼ一年中見られる。
それにしても、気温の低い冬の間に花を開くと言う事は、容易な
ことではないだろう。そこで、セイヨウタンポポの咲く地表部に、温
度計を置いて見た。気温は8.5℃、北風があるので冷たい。地面
に置いたデジタル温度計も、風の息によって気温が上がったり下
がったりする。
写真では23.3℃を示しているが、風が吹くと10℃台になったり、
しばらく風が収まると25℃にもなった。
東京の月平均気温は、6月が21.3℃で、7月が25.2℃である
から、大気中の気温は冬でも、地面に生活しているタンポポは、
太陽から受ける自然のエアコンを使い、エコな生活の中で、花
を咲かせているのだ。
畑の傍を歩くと、タンポポが咲いていた。
セイヨウタンポポの花が二輪、そろって南を向いている。
南の方向には、太陽が燦々と。
そこで、地表の温度を計ってみると。自然はすばらしい。