足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1219 ~ エコな生活 セイヨウタンポポ ~

2014年03月13日 | 植物

観 察 月 日  2014.3.7.晴 8.5℃

観 察 場 所  横浜市 瀬谷区 

 ふと足元を見ると、タンポポが首をすくめた形で花を付けていた。

タンポポと言っても耕作地にあるものは、外来植物のセイヨウタン

ポポだ。和名の通りヨーロッパ原産で、1904年北海道より報告さ

れている。昭和初期には東京では、極めて稀に見られる植物で

あったと言う。今では都市近郊の人手のはいった所に見られるタン

ポポは、この種のものだ。

 在来種のカントウタンポポの花は、4月5月であるのに対し、セイ

ヨウタンポポはほぼ一年中見られる。

 それにしても、気温の低い冬の間に花を開くと言う事は、容易な

ことではないだろう。そこで、セイヨウタンポポの咲く地表部に、温

度計を置いて見た。気温は8.5℃、北風があるので冷たい。地面

に置いたデジタル温度計も、風の息によって気温が上がったり下

がったりする。

 写真では23.3℃を示しているが、風が吹くと10℃台になったり、

しばらく風が収まると25℃にもなった。

 東京の月平均気温は、6月が21.3℃で、7月が25.2℃である

から、大気中の気温は冬でも、地面に生活しているタンポポは、

太陽から受ける自然のエアコンを使い、エコな生活の中で、花

を咲かせているのだ。

畑の傍を歩くと、タンポポが咲いていた。

セイヨウタンポポの花が二輪、そろって南を向いている。

南の方向には、太陽が燦々と。

そこで、地表の温度を計ってみると。自然はすばらしい。