足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.921   ~ カブトムシ幼虫の不思議 ~

2010年12月11日 | 昆虫

 

 

 

 

日 2010124 晴 16

所 瀬谷区 東野 

 

 「すごい!大きな幼虫だ」「ここには3匹もいるよ!」

子供達が腐葉土を手で掘ると、次々に30gもある丸々とした幼虫

が続々と出て来た。

 今年の夏に、自然産卵を期待してコナラ、クヌギの落ち葉を集

め積み上げたもので、それが熟成して黒褐色の腐葉土に変わり、

幼虫にとっては栄養価の高い餌になっているのだ。出て来た幼虫

は卵から孵化し大きく成長したもので、腐葉土の中から掘り出さ

れた幼虫は、黄白色の艶のある体色をしていて、葉のかけらや土

が殆ど付いていない。何故だろうか。

 「幼虫の体に、沢山の毛が生えているよ」

子供は細かいところをよく見ているものだ。ルーペで見ると12

程の毛が体を包むように生えている。この細かな毛が腐葉土と体の

間に居住空間を作っているのだ。バクテリア等と肌が直接触れない

機能も果たしていのるかもしれない。

 昆虫の呼吸で重要な働きをしているのが気門だ。空気を取り入れ

ガス交換を助けているのも毛の存在だろう。気門を拡大して見た。

機能と芸術性とは共存しているものだろうか。