観 察 月 日 2010、12、4 晴 16℃
観 察 場 所 瀬谷区 東野
「すごい!大きな幼虫だ」「ここには3匹もいるよ!」
子供達が腐葉土を手で掘ると、次々に30gもある丸々とした幼虫
が続々と出て来た。
今年の夏に、自然産卵を期待してコナラ、クヌギの落ち葉を集
め積み上げたもので、それが熟成して黒褐色の腐葉土に変わり、
幼虫にとっては栄養価の高い餌になっているのだ。出て来た幼虫
は卵から孵化し大きく成長したもので、腐葉土の中から掘り出さ
れた幼虫は、黄白色の艶のある体色をしていて、葉のかけらや土
が殆ど付いていない。何故だろうか。
「幼虫の体に、沢山の毛が生えているよ」
子供は細かいところをよく見ているものだ。ルーペで見ると1~2㎜
程の毛が体を包むように生えている。この細かな毛が腐葉土と体の
間に居住空間を作っているのだ。バクテリア等と肌が直接触れない
機能も果たしていのるかもしれない。
昆虫の呼吸で重要な働きをしているのが気門だ。空気を取り入れ
ガス交換を助けているのも毛の存在だろう。気門を拡大して見た。
機能と芸術性とは共存しているものだろうか。