一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

蘭亭―その2 (王羲之親子の合作…鵞池の碑石)

2007年03月14日 | 中国
真打登場。

写真は書聖 王羲之、その子、王献之父子の書の碑石です。

王羲之は鵞鳥をこよなく愛したといわれます。

蘭亭の池には今でも数羽の鵞鳥が飼われていました。

彼は鵞鳥の自由闊達で緩急のある動作、とりわけ足の指、爪先にまで神経が行き渡った繊細な様子に、自己の理想とする書の精神の顕現を観たのかもしれません。

なんだか、ジャッキーチェンの蛇拳とかに発想が似ていますね。。。

両者ともに、動物の動きの中に武芸の真髄を学ぼうとする姿勢が伺われます。

さて、写真の「鵞池」と書かれている碑石は、王羲之親子の合作といわれています。
すなわち「鵞」の字が王羲之で、「池」の字が七人息子の末子、王献之の字とのこと。

微妙に字の調子が異なって見えますでしょうか。

王献之も大変な書道家であったようで、父子合わせて「二王」と称されたそうです。

力が漲っている、迫力溢れる筆勢ですね。

こういう書には隙がない・・・。


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