一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

天童寺―その5 道元禅師の祖跡

2007年03月25日 | 中国
天童寺の伽藍内にある道元禅師像。

当然日本曹洞宗の熱心な働きかけがあったことでしょうが、比較的“よい場所”に丁重に安置されており感激しました。

如浄禅師から受け嗣いだ「仏法」を、日本に伝えた道元禅師。

命がけの求道心が結実し道元禅師自身が正伝の仏法となった。

その仏法が750年を経て今日まで伝わり、曹洞宗は1万5000ヶ寺を有する大教団にまで発展しました。

とは言え、いたずらに数が多ければいいというものではない・・・

私たちは道元禅師の仏法を今に活かすため精進しなければなりません。

ひいては、その仏法を人々に広め、次代に引き継がなければなりません。

道元禅師の児孫として。

その道は極めて険しい・・・。

宗門の現状を省みるに。

なにより自分自身の道心に照らしてみるに・・・。

果たして私たちにできるのか・・・自問せざるをえません。

ともあれ、安易に時代の要請に媚びることなく、なおかつ現代的な道元禅師の仏法のあり方をわれわれは模索していくべきでしょう。

つねに問題意識を持って。


如浄禅師と道元禅師の出会い。

すべてはここから始まった・・・。

しかし、その仏縁は人知を超えた遥かな過去から、決まっていたものなのかもしれません・・・。

“仏縁”とはそういうものでしょう。

コスモスに用意された全宇宙的な出会い。


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