日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

LAで出会った「幸せな店」

2010-06-22 | 中国経済関連
中国とは全く関係の無い話ですが、LA時代に気に入っていたハンバーグやが日経ビジネスに載っていました。


 冒頭に今の若者の嗜好として東京嗜好が薄くなっている。そして、企業という物は地方で創業し、東京に進出し、そして海外に出ようとする。一方で、あまりにも急激な成長はリバウンドをもたらす。東京も既に飽和状態で憧れの対象でもなく、今後ビジネスや個人は何を目指すべきか。

 著者は2008年から約1年間、カリフォルニアのLA(ロサンゼルス)に暮らしました。そこで見つけたのは、「In-N-Out」というハンバーガー・ファストフード店です。その企業理念は、事業拡張はせずに、あくまで地元カリフォルニアで愛されるハンバーガーを作り続けることにありました。

 そして実際、カリフォルニアでは大人気のハンバーガー・ショップです。ほかの地域での出店やグローバル進出はせず、ファミリービジネスとして頑なにその基本方針を守り続けています。そして、In-N-Outの店内はどこも大変賑わっているだけでなく、そこで働いている人も食べている人も何かとても幸せそうなのです。メニューはハンバーガーとダブルバーガーなど3種類しかない超シンプルな構成。冷凍物ではなく、生のジャガイモをスライスして作られるフレンチフライは確かにひと味違うものになっています。

 もう1社「アメーバ・ミュージック」というレコード屋さんも紹介されています。グローバルを目指したタワーレコードと対照的に紹介されています。

 締めとして、小さい企業でも地元の人に愛される事も重要だ。ビジネスの在り方を考え直すべき時代が来ている。「地元」を選ぶ若い世代には、長い歴史に育まれた暮らしや文化に敬意を持ちながら、新しい地元を創っていただきたい。そして、小さくても、そこで暮らす人達に勇気や誇り、喜びを与えてあげられるような仕事。そういう仕事をするためには、慣れ親しんだ地元から一度飛び出してみること、東京のような大都市や海外で孤独を体験してみることも有用だということを付け加えさせていただきます。

 これからは,大は小を兼ねない。大きければ大きいほど問題も大きくなるのです。そして大きければ大きいほど、実は誰も幸せにはできないのかもしれませ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100609/214849/?P=2

 In-&-Outって、10年前でも既に人気店でした。そして、日本の商社がアプローチしたのですが、海外進出の意思はないということで謝絶されたと聞いています。アメリカでもカリフォルニア限定とされていますが、お隣のカジノがあるラスベガスとそのネバタ州には幾つか当時も出店していました。

 カリフォルニアから出ない理由が、おいしい牛肉を素早くデリバリーするには地域の拡大はできない、というものでした。日経の記事にも書かれていますけど、マックより全然上手いです。というか、カリフォルニアに関して言えばマックは安い、まずいという印象しかありません。他にもファットバーガーとかおいしい所ありましたので。

 記事の内容については、是非なんともいえないです。地元に根付いた企業は日本にもたくさんありますよね。そして、カリフォルニア州はその州だけで世界7-8位程度かな?確かイタリア1国と同じレベルの経済規模があり、人口も3千万人以上と首都圏レベルの規模です。逆に言えば、日本国内では首都圏を除き同じ規模の経済は期待できないという事ですね。あっちはシリコンバレーとかも抱えていますので、格差はもっと大きいかな。メキシコ人も、世界のITエンジニアも流入してくるので活気がある。

 急激な成長が破綻をもたらすとか、大が小を兼ねないと言うのは非常に良くわかりますし、記事を読んでそうかなと納得する反面、年寄りが増加して人が減る。そして資源もカリフォルニアに比べればハイテクもコンテンツも乏しそうな日本で同じ事をしてたら先細りになるんじゃないかな。

 結局日本は、国家としてはかなり貧乏なんですよね。石油もその他の資源も現状維持だけでも輸入に頼らなきゃいけないので、その為のお金は外から稼がなきゃどうしようもない。稼げなくなったら江戸時代に逆戻りか?まぁ、それはそれで人の生活という面では幸せかもしれないですけど。

 と思うのですが。。
コメント
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