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連休中に見かけたトンボ。
鮮やかなショッキングピンクに驚いた。こんなトンボを見たのは初めてだ。
...と、思ったら、やはり。
このトンボは南西諸島から薩摩半島にしか生息していないのだそうだ。最近、地球温暖化のせいか分布がどんどん北上し、昨年は四国でも見られたことがニュースとなったらしい。私が育った関東で見かけたはずもない。
名前はベニトンボ。この色のは雄で、雌は黄色を帯びて雄よりは地味だ。(参考HP)
(カエルやアカショウビンなど、人に尋ねてばかりだったので、今日は自分で調べてみました ^^;)
南の島には、鮮やかな色の生き物が多いなぁ...鳥も、虫も。
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それにしても、「赤トンボ」ならぬ、「紅(ベニ)トンボ」か...
赤と紅の違いを、このトンボに教えてもらった気がする。血のような色が赤で、赤紫が紅。確かに、紅花で染めた色が、この紅(べに)色になる。
トンボにはアカネ(茜)のつくのもあったっけ。茜は黒味を帯びた赤。
調べてみたら、「赤トンボ」という名前のトンボはおらず、アキアカネなどの赤いトンボを総称して「赤トンボ」というのだそうだ。
夕暮れに染まった茜雲。確かに、夜が近く黒味を帯びている。
- しばし、日本語の色の表現について思いをはせた。
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ところで、英語でトンボはdragonfly。
flyは fly=ハエ の種類一般の他、飛ぶ虫に当てられている。dragonfly、butterfly(蝶)、firefly(蛍)...
トンボはドラゴンかぁ...
確かにいかつい顔をしているものねぇ。肉食だし。
蛍がfireflyもなるほどねぇと思う。
でも、butterflyって何?!そういえば、今まで何故butterかなんて、考えたこともなかった。
「バター(butter)のようなものを排泄する飛ぶ虫が原義」
(ジーニアス英和辞典)
なんたる原義! (お食事中の方・バター好きの方、ごめんなさい!)
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ベニトンボから、日本語・英語とぐるぐる回って、思わぬうんちくが溜まった...
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~蛇足~ butterflyの語源
もっと調べていくと、諸説あるようだ。→英語のページ
ここを読むと、排泄物説の他に、バターやミルクを置いておくと、そこによく蝶がとまるとか、妖精や魔女が蝶に化けてバターを盗むとかあるけれども、実はイギリスでよく見かける蝶がバターの色をしていたから、「バター色の飛ぶもの」だとか...。
ジーニアス辞典よ、「排泄物説」だけでよいのか?!
更には、こんな本も出てた。butterflyの語源ひとつで、1冊本が書けるほどとは。