国内金価格は為替相場(ドル安円高)とのせめぎ合いの状況になってきた。話を単純化すると、ドル円相場については、これまでドルが主要通貨に対し売られるなかで、ドル円だけは平行移動状態でドルが売られる時には円も共に売られるという状況が続いてきた。したがって金の国内円建て価格はほぼドル建て価格の推移に沿った値動きを続けてきた。ところが昨年秋の金融危機の深まりの中でこの構図は変化の様相を示す。すなわちドル円の膠着状態が崩れ始める。むしろ膠着状態が長かった分だけ、エネルギーが溜まっているという見方ができるだろう。その第一弾が年始90円割れの動きと見るならば、それはFRBが名実ともにドルばら撒き策に踏み出す状況を先取りしたものだった。急激な先読み相場は、相応の戻りがあり100円超まで見るがそこまで。以降は、いよいよ実行に移された米国側の量的緩和策のなかで金融環境が安定に向かうほどに需給からも主要通貨に対しドルが売られやすくなるなかでドル円も下落。しかもパターンは従来の“急落、戻りはジワジワ”ではなく、落ち方もジワジワという展開。つまりドルの戻りが鈍い。ドル円の買い方(国内個人)が望むほどには、戻れないという展開。
先週、我らの財務相がピッツバーグで内需振興と対の円高受容方針を言の葉に。ドル売りが加速したが、財務相の発言がなくとも早晩、こうした状況になっていたのではないかと思う。気掛かりは、輸出企業の想定レートが94円台とされること。企業の予想収益は大きく狂い、前の政権で与謝野さんがやった景気底打ち宣言は怪しくなりそうだ。ドル円に関しては、国家財政の赤字は、外から見れば政府も民も同じ財布なので日本国は外から借金しておらず、外の資金需要に影響はされずその面で健全に映り、米国は逆であるためドル円は下げという予想をしてきた。日本国の空前の赤字は問題に違いないが、その点をクローズアップした判断はこの段階では“内側の視点”と言わざるを得ない。このところ、同じ論点が急浮上して、外から借金してないのだから、さらなる国債発行も問題なしとスティグリッツ先生あたりが口にしてるとかで、国内でも元の財務官も同調するなど騒がしくなってきた。為替分野で視点がブレないのは、知る人ぞ知る堀内御大だけだろう。
連邦預金公社のファンド枯渇ということで、米国金融について書こうと思ったが、ここまでにしておきます。神無月が終わる。
先週、我らの財務相がピッツバーグで内需振興と対の円高受容方針を言の葉に。ドル売りが加速したが、財務相の発言がなくとも早晩、こうした状況になっていたのではないかと思う。気掛かりは、輸出企業の想定レートが94円台とされること。企業の予想収益は大きく狂い、前の政権で与謝野さんがやった景気底打ち宣言は怪しくなりそうだ。ドル円に関しては、国家財政の赤字は、外から見れば政府も民も同じ財布なので日本国は外から借金しておらず、外の資金需要に影響はされずその面で健全に映り、米国は逆であるためドル円は下げという予想をしてきた。日本国の空前の赤字は問題に違いないが、その点をクローズアップした判断はこの段階では“内側の視点”と言わざるを得ない。このところ、同じ論点が急浮上して、外から借金してないのだから、さらなる国債発行も問題なしとスティグリッツ先生あたりが口にしてるとかで、国内でも元の財務官も同調するなど騒がしくなってきた。為替分野で視点がブレないのは、知る人ぞ知る堀内御大だけだろう。
連邦預金公社のファンド枯渇ということで、米国金融について書こうと思ったが、ここまでにしておきます。神無月が終わる。
本気なのかと不安に感じます。
株安に逆行、しかも商品市場急反発です。
もしやったら大変ですが・・・
違っていても、おかしな反発です。
状況は円キャリーより影響がはるかに大きいドルキャリーですから・・・
何かが起こる前触れというと昨今の巨大地震も浮かんできます。
しかし、神無月というのも“内側の視点”ですね。
外からみれは出雲だけでなく日本全体が「神有月」。
これからの日本について、神様の世界でも論戦が行われる月です。