亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

さすがに一服

2008年02月04日 21時26分53秒 | 金市場
1月の米雇用統計の悪いこと(マイナス1万7千人)は織り込み済み。それよりも1月の米製造業景況感指数(ISM製造業指数)が7カ月ぶりに前月比上昇となり、しかも好不況の分岐点の50ポイントを上回っていたことからドルが対ユーロで買い戻される流れのなかで金は利益確定の売りに急落。さらに日本円換算で2.2兆円程度の自己資本で元利合計約320兆円もの債券を保証している「モノライン」と呼ばれる債券保証専門保険会社の経営危機問題は、この構図を知った誰しも「保証」自体の有効性を疑い、この仕組みが機能していた“平和”な時代の枠組みの危うさと足元の危機の深刻さを認識する。だからこそ、その救済策が話し合われているとの知らせだけで、株価は跳ね、調整局面を経ないで900超まで買い進まれた金は利食われる。それでも従来の感覚で計るほどには金の下げは深くないといえるのではないか。急騰の後にやってきた日柄整理を主体とする、調整局面。金市場は買い疲れ、お休みモード。
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