
(桜井市初瀬道・忍坂道地図:クリックすると拡大表示します)
初瀬道は桜井から長谷寺に続く街道で、古代は万葉集発祥の地として、平安中期からは長谷詣で栄えてきた。
忍坂道は桜井と宇陀を結ぶ古道。記紀に記された神武東征の道であり、忍坂集落には、舒明天皇御陵、万葉歌人・鏡女王の墓や、額田王の念持佛と言われる石位寺の石仏があり、記紀、万葉のロマンあふれる道である。
今回は山の辺の道の終点・大神神社から初瀬道・忍坂道と桜井市一帯の万葉歌碑を探訪した。(探訪日:2015/3/31)
桜井市の山の辺の道は、万葉歌碑マップ探訪:奈良 山辺の道(桜井編) 万葉歌碑群 で既に紹介済。

海柘榴市付近の初瀬川

1.東新堂、桜井西中学校
三輪山を しかも隠すか 雲だにも
心あらなも 隠さふべしや (巻1-18) 額田王 →詳細は万葉アルバムへ

2.大福、三十八柱神社
こもりくの 泊瀬の山は 色づきぬ
しぐれの雨は 降りにけらしも (巻8-1593) 大伴坂上郎女 →詳細は万葉アルバムへ

3.三輪、芝運動公園
三輪山を しかも隠すか 雲だにも
心あらなも 隠さふべしや (巻1-18) 額田王 →詳細は万葉アルバムへ

4.平等寺
我が衣 色どり染めむ 味酒
三室の山は 黄葉しにけり (巻7-1094) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ

5.磯城瑞籬宮伝承地
磯城島の 大和の国に 人ふたり
ありとし思はば 何か嘆かむ (巻13-3249) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

6.金屋、海柘榴市観音への入口
紫は 灰さすものぞ 海石榴市の
八十の衢に 逢へる子や誰れ (巻12-3101) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

7.佛教傳承地之碑隣
夕さらず かはづ鳴くなる 三輪川の
清き瀬の音を 聞かくしよしも (巻10-2222) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

8.金屋、初瀬川畔
こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は
走出の よろしき山の 出立の くはしき山ぞ
あたらしき 山の荒れまく惜しも (巻13-3331) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

9.慈恩寺・磯城島公園
泊瀬川 早み早瀬を むすび上げて
飽かずや妹と 問ひし君はも (巻11-2706) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

10.慈恩寺・磯城島公園
巻磯城島の 大和の国は 言霊の
助くる国ぞ ま幸くありこそ (巻13-3254) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ

11.大三輪病院近く
苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎
狭野の渡りに 家もあらなくに (巻3-265) 長忌寸奥麿 →詳細は万葉アルバムへ

12.脇本、春日神社近く
夕されば 小倉の山に 伏す鹿し
今夜は鳴かず 寐ねにけらしも (巻9-1664) 雄略天皇 →詳細は万葉アルバムへ

13.黒崎、白山神社
籠もよ み籠持ち ふくしもよ
みぶくし持ち この岡に 菜摘ます子
家告らせ 名告らさね・・・ (巻1-1) 雄略天皇 →詳細は万葉アルバムへ

14.出雲、桜井東中学校北初瀬川沿い
石走り たぎち流るる 泊瀬川
絶ゆることなく またも来て見む (巻6-991) 紀鹿人 →詳細は万葉アルバムへ

15.東中学校西門前狛川沿い
人言を 繁み言痛み おのが世に
いまだ渡らぬ 朝川渡る (巻2-116) 但馬皇女 →詳細は万葉アルバムへ

16.忍坂、鏡王女墓近く
秋山の 木の下隠り 行く水の
我れこそ増さめ 思ほすよりは (巻2-92) 鏡王女 →詳細は万葉アルバムへ

17.忍坂、生根神社
こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は
走出の よろしき山の 出立の
くはしき山ぞ あたらしき 山の荒れまく惜しも (巻13-3331) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ

18.下、聖林寺石垣
倉橋の 山を高みか 夜隠りに
出で来る月の 光乏しき (巻3-290) 間人宿祢大浦 →詳細は万葉アルバムへ

19.上之宮、春日神社
家ならば 妹が手まかむ 草枕
旅に臥やせる この旅人あはれ (巻3-415) 聖徳太子 →詳細は万葉アルバムへ

20.桜井、市立図書館庭
茂岡に 神さび立ちて 栄えたる
千代松の木の 年の知らなく (巻6-990) 紀朝臣鹿人 →詳細は万葉アルバムへ
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