飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム 花、すもも

2012年06月06日 | 更新情報

わが園の 李(すもも)の花か 庭に降る
はだれのいまだ 残りたるかも
    =巻19-4140 大友家持=


うちの庭が白く見えるのは、スモモの花が散っているからか、それとも、雪が残っているのだろうか。という意味。

花の白さを庭の残雪にたとえたものと思われる。

「はだれ」は、ハラハラと降る雪のこと。

大友家持が高岡の地で詠んだ歌。前年に,都に帰り,妻を伴って高岡に戻った頃の歌である。

「すもも」は、中国原産の落葉高木で、古くから日本へ渡ってきたバラ科の植物。現在は,広く果樹として栽培されている。春に白色の花が咲き、秋に果実は赤紫色または黄色に熟し酸味はあるが食用にできる。スモモの名は、「すっぱいモモ」から付けられた。



こちらの万葉歌碑は、奈良県橿原市にある万葉の森に置かれているもの(2011/11/14写す)。

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