筑波嶺に 雪かも降らる いなをかも
愛しき子ろが 布乾さるかも
=巻14-3351 防人の歌=
白く見えるのは筑波山の峰に雪が降っているのかな、いや違うのかな。私の愛しいあの娘が布を乾しているのかな。という意味。
「降らる」は「降れる」、「にの」は「ぬの」の東北方言。
この万葉歌碑は石岡市小幡湯袋の万葉の森、ライオンズ広場にある。
平成元年に八郷ライオンズクラブが建てたもの。
ここの場所は市内からクルマで行くと、右手入口がちょっと見えづらく行き過ぎてしまった。
行き過ぎて戻ると左手に案内表示を見つけることができた。
万葉の森といっても広大な森のイメージはなく、広場を中心に木々が植えられ、万葉の歌札が掛けられている。
碑陰に万葉仮名が記されている。
筑波祢尓 由伎可母布良留
伊奈乎可母 加奈思吉児呂我
尓努保佐流可母
八郷ライオンズクラブ創立二十周年記念事業としてこの歌碑を建立するものなり
平成元年六月吉日辰 八郷ライオンズクラブ
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