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家ならば 妹が手まかむ 草枕
旅に臥(こ)やせる この旅人あはれ
=巻3-415 聖徳太子=
家にいたならば、妻の手枕で休むことができたろうに…、旅に出て倒れてしまっているこの旅人の何と哀れなことか。という意味。
『日本書紀』に、聖徳太子が道に倒れている旅人に食物と衣を与えたという説話があり、「しなてる 片岡山に 飯に飢て 臥やせる その旅人あはれ 親なしに 汝生りけめや さす竹の 君はやなき 飯に飢て 臥やせる その旅人あはれ」の歌が載せられている。
聖徳太子は605年に斑鳩宮に遷るまで住んでいた宮が上宮(かみつみや)という場所にあったため上宮皇子とも呼ばれている。桜井市上之宮(うえのみや)近くの、寺川を見下ろす台地で飛鳥時代の住居跡が発見され、上之宮遺跡と名付けられた。ここは聖徳太子が斑鳩宮に遷るまで居所とされた上宮(かみつみや)の跡とされている。
発掘された居館跡は、住宅の中に「上之宮庭園遺跡」としてその後史跡として整備されている。
歌碑がある上之宮春日神社は上之宮遺跡の程近くにある。ここも聖徳太子の何らかのゆかりの神社なのであろうが、詳しいことはわからない。
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