飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム(関東):茨城、筑波山 天の原・・

2012年04月09日 | 万葉アルバム(関東)

天の原 雲なき宵に ぬばたまの
夜渡る月の 入らまく惜しも
    =巻9-1712 作者未詳=


 筑波山に登って、頭の上に広がる雲ひとつ無い夜空を見上げると、そこには漆黒の闇に煌々と光を放ち美しく輝く月が浮かんでいる。この月が、やがて沈み消えてしまうのは、何とも惜しいことだ。という意味。

この歌の題詞に、筑波山に登りて月を詠む一首とあり、筑波山の上で詠んだ歌だとわかる。
「ぬばたま」は、ヒオウギの漆黒の実のことをいい、「黒い・暗い・夜」の枕詞に用いている。
  →万葉アルバム参照

この万葉歌碑は茨城県つくば市のつくばテクノパーク大穂のセンター道路の工業団地脇に建てられている。。
広い工業団地の中に万葉集20基、風土記の歌2基、古今和歌集3基、他に2基の、計27基の歌碑が点在している。

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