(写真更新しました)
勝鹿(かつしか)の真間(まま)の井を見れば立ち平(なら)し
水汲ましけむ手児奈(てごな)し思ほゆ
=巻9-1808 高橋虫麻呂=
勝鹿の真間の井戸を見ると、地面が平らになるほど何度も行き来して、
水を汲んでいただろう手児奈のことが思われる、という意味。
「勝鹿」は葛飾、埼玉県・東京都東部・千葉県西北部にわたる江戸川流域。
貧しい手児奈は粗末な衣服で労働に明け暮れていたが、絶世の美女だった。
そのため大勢の男性に求愛されたが、彼女は、それを拒んで自殺した、という伝説を歌ったもの。
市川に手児奈を祀る手児奈霊堂があり、近くに真間の井がある。
万葉時代に既にあった伝説に出てくる娘を、その後、綿々と実際に祀ってきたという、伝説が生活風習に根付いているという確かな一例である。
勝鹿(かつしか)の真間(まま)の井を見れば立ち平(なら)し
水汲ましけむ手児奈(てごな)し思ほゆ
=巻9-1808 高橋虫麻呂=
勝鹿の真間の井戸を見ると、地面が平らになるほど何度も行き来して、
水を汲んでいただろう手児奈のことが思われる、という意味。
「勝鹿」は葛飾、埼玉県・東京都東部・千葉県西北部にわたる江戸川流域。
貧しい手児奈は粗末な衣服で労働に明け暮れていたが、絶世の美女だった。
そのため大勢の男性に求愛されたが、彼女は、それを拒んで自殺した、という伝説を歌ったもの。
市川に手児奈を祀る手児奈霊堂があり、近くに真間の井がある。
万葉時代に既にあった伝説に出てくる娘を、その後、綿々と実際に祀ってきたという、伝説が生活風習に根付いているという確かな一例である。
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