あじさいの 八重咲くごとく 八つ代にを
いませ我が背子 見つつ偲はむ
=巻20-4448 橘諸兄=
アジサイの花が幾重にもかさなりあって咲くように、いつまでも栄えて下さいよ。花を見るたびにあなたを懐かしく思いましょう。という意味。
橘諸兄(たちばなのもろえ)が彼の下役である右大弁丹比国人眞人(うだいべんたぢひのくにひとまひと)が開いた宴に参加したときに作った歌。「わが背子(せこ)」は、この宴の主人を指している。
アジサイは俗に七変化の花で、政治の世界も一寸先は闇だから、いつまでもお元気でという気持ちを伝えたのだろう。
アジサイの歌は万葉集に2首残る。
この万葉歌碑は名古屋東山植物園内にある万葉の散歩道に置かれているもの。
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