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吾はもや安見児(やすみこ)得たり皆人(みなひと)の
得がてにすとふ安見児得たり
=巻2-95 藤原鎌足=
私は今まさに、美しい安見児を娶(めと)った。世の人々が容易には得られない、美しい安見児を娶ったぞ!という意味。
内大臣・藤原鎌足が、采女(うねめ)の安見児を娶ったときに詠んだ歌。
采女というのは、天皇の食事に奉仕した女官のことで、自由の身ではない。
天智天皇から鎌足へ采女のプレゼントがあったが、普通あり得ない事だ。
鎌足が、安身児という采女を我がものにでき、
あり得ないと思っていたことが実現した時の感極まった喜びの歌だが、
大化改新を断行した怖いイメージの藤原鎌足に、こんな天真爛漫な一面もあったのだ。
談山の名の由来は、藤原鎌足と中大兄皇子が、大化元年(645年)5月に大化の改新の談合をこの多武峰で行なったことによる。談山神社の祭神は藤原鎌足である。
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