(本記事は旧ホームページの古い記事をブログ用に復刻したものである。)
2010年11月中旬、社用で神戸に行くことになった。
折角なので、会社使命を果たした上で時間の許す限り、向こうの花どころも訪ねて来ようと思った。
どこか好い所はないものかと拙BBSで呼びかけたところ、
関西在住の花友YoYoさんから、
「北山緑化植物園、アクセスが良くないのがネックですが、
私は阪急電車で甲陽園まで行ってからタクシーを使います。ワンメーター+少々です。
タクシーに乗る前に、カブトヤマという喫茶店でコーヒーと
(これが美味しいんだわ)とツマガリのケーキをいただきま・・・」
との素晴らしい情報を頂く。
関西の庭や花どころを訪ねるのは、
2003年のロング化けーション(一例はこちら)以来、7年ぶりか。
このところ、私の庭巡りは、北日本に偏り気味である
(例えば、風のガーデンや紫竹ガーデン、イコロの森など)。
北方の広大な庭園やフワヒラ系高性宿根草を見慣れた目には、
この植物園、実にこじんまりとしており、しかもひとなつっこい雰囲気があった。
まずはボーダー花壇に行ってみる。
ビデンスの一種
パイナップル・セージ(サルビア エレガンス)
ボーダー陰の芝生で遊んでる幼児がコテコテの関西弁を話すのには驚いたが、
よく考えたら、(^o^;)此処は関西なのだった。
メリアンツス・マヨール Melianthus major (ミツバナ科)
ムラサキルーシャン(リンゴアザミ)Centratherum punctatum
どちらも耐寒性はあまり強くない(後者はうちの無加温風除室ではすぐ枯れた)。
ムラサキルーシャンとセンニチコウのアップ。
セロシアの紅花品種
サルビア・コクシネア `コーラルニンフ'
`コーラルニンフ'とセロシアのピンク品種
この二種はうちの庭でも毎年活躍している。
ともに一年草で冬枯れるので、採種しておき、翌年は種蒔きからスタート。
ご覧のようにこの植物園のボーダーでは、熱帯や亜熱帯、地域的には中南米原産の草花が多く取り入れられていた。
短日性が強く北国では鑑賞しにくい花たちが伸び伸びと咲いていた。
ここではバラがまだ咲いてる。さすが南国、いや西国だ。
パラ花壇
青系バラ ブルー・バユー Blue Bajou
`エーデルワイス'という品種。
展示温室にも入ってみた。
中で垂れ下がっているのは・・・
エンジェルス・トランペット
ホヤの一種
この花は何だろう?
アルテルナンテラ・ポリゴノイデス Alternanthera polygonoides (ヒユ科)
秋田では見たことの無い花なので拙BBSで問うたところ、
IDUさん、樹音さんに教えて頂く。
茎や葉の色は、地植えでは地味な紫色だったが、鉢植えではこのように紅葉しているものもあった。
こちらは、フクシア `エンジェルス・イヤリング'
どっかで見たような品種だと思い、
後で調べたら、この植物園(西宮市植物生産研究センター)で作出された園芸品種とのこと。
ここで作出された園芸植物は他にも幾つかある。
アガスタケ `サマー・アメジスト'
これもアガスタケ?
プレクトランサス `プレランサ'
後で拙BBSに友人のsetto8さんから、
左上の「アガスタケ?」はサルビア・イオダンタ Salvia iodantha ではないかとのコメント。
これもここで作出されたアガスタケだろうか。
後で拙BBSに友人のsetto8さんから次のコメントあり。
「バジルの仲間のようで、Ocimum basilicum の園芸品種の1つではないかと思います。
'Magic Mountain'というのが似ているように思いました。」
シソ科は難しいものだ。
「後編」へ続く。
(本頁は2010年12月18日、旧ホームページ「モウズイカのガーデニング狂時代」にアップしました。)
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