モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

秋田駒ヶ岳は花盛り(2017年7月10日)

2021年07月10日 | 秋田駒ヶ岳

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)

ちょっとハイペースかもしれないが、
今年7月は6日の白神岳(こちら)、8日の焼石岳(こちら)に続いて、
10日も山に行ってる。
この日は近場の秋田駒ヶ岳。
今まで何十回と訪ねているが、不思議とコマクサやエゾツツジが最盛期の7月上~中旬にはほとんど行けてなかった。

たぶん天候や休みとの兼ね合いが原因だと思うが、今年からは毎日が日曜、いつでも行ける身分。
このところ勿体ないような晴天が続いてるので、慌てて10日に訪ねたような次第。
今回はアルパこまくさから登山バスを使って、八合目から入山。

阿弥陀池と男岳



今日は先にコマクサを見てしまおうと思い、脇目もふらず、横岳経由で大焼砂に直行。



今回は随分と変な歩き方をしている。
八合目から出発し、阿弥陀池の南岸から横岳に登り、大焼砂を下り、ムーミン谷へ。
そして男岳鞍部まで登り、馬の背稜線を通り、阿弥陀池小屋に降下、
浄土平を少し見てからおなめ岳に上り下り、その後は八合目まで戻った。

大焼砂はいつ来ても風が強いが、今日は格別だった。

淡いピンクの筋のように見えるのがコマクサ。





下の木道が走っている場所はムーミン谷(馬場の小路)。 





だんだんコマクサの姿が見えてきた。

なお右上の楕円形の残雪をしばし記憶に留めておいてもらいたい。

眼を横方向に転ずると、

左から女岳、男岳。その間から始まる窪地がムーミン谷。



コマクサ単体



大焼砂の下の方からムーミン谷(馬場の小路)の方に入って行く。

大焼砂を下の方から見上げると・・・ 




ムーミン谷に入ってすぐの場所で




今度は小岳の方を見上げたら・・・




チングルマ大群生に遭遇した。

此処ムーミン谷のチングルマ群生は全国でも有数の規模と言われるが、
残念ながら今までは開花シーンに巡り合えずにいた。
今回、小岳斜面にかろうじて最盛期の部分を見ることが出来たが、
この大群生の上にある雪はさっき大焼砂から見えた楕円形の残雪だ。

私よりも先に来た方は感動のあまりかずっとこの場所に立ち尽くしていた。







更に進むと、駒池の絶景。

駒池。影を落とす山は左から女岳、男岳。 



再び、チングルマ群生。




 


チングルマとイワカガミ 
 


ムーミン谷の最深部に着いたら・・・・

シラネアオイ 




そこはまだ春になったばかりの様相で

エゾニュウの芽出しやフキノトウ、初々しいシラネアオイ、サンカヨウの姿も有った。

馬の背稜線への急坂の登りはつらいが、こんな可愛らしい花に慰められた。

ナガバツガザクラ



イワヒゲ



秋田駒で今頃、よく目立つマゼンタの花はエゾツツジだ。

花だけ見るとツツジのようだが、丈は10~30センチと低く、横に広がって生育。
手持ち書籍によると、分布は日本も含めた東北アジアからアラスカまで。
名前からも察しがつくように北海道の高山に多く、
本州では北東北の限られた高山にだけ分布。
南限は和賀山塊と聞く(以前は神室山にも有ったとか)が、そのひとつ手前の秋田駒では爆発的に生育している。

エゾツツジ 



よく一緒に咲くのはミヤマダイコンソウ。




エゾツツジとミヤマダイコンソウ。

このマゼンタとイエローのミックスが真夏の秋田駒の高山景観を特徴づけるカラーになっている。




ハクサンシャクナゲも多かった。




馬の背稜線からの眺め。

 男と女の間から田沢湖。(早朝撮影) 



今朝、歩いたムーミン谷がよく見える。

小岳とムーミン谷・駒池 

 


横岳からおなめ岳と阿弥陀池を望む。(早朝撮影) 




ちょっとガスが出て来たが、

久しぶりに最高峰のおなめ岳に登ってみた。

おなめ岳(お妾さん)山頂から男岳鞍部越しに女岳(正妻)を望む。



この山、花はさっぱりだった(トウゲブキが少し咲いていたくらい)。

次いで、麓の阿弥陀池や浄土平で見た花たち。

ヒナザクラ



ムシトリスミレ
 


オノエラン                                      アカモノ(イワハゼ) 
 


ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)。
実際はとてもちっこいし、数は少ない。 



まだまだ咲いている花は多かったが、キリが無いので、本レポートはここまで。

以上。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
駒ヶ岳に魅かれて (glimi)
2020-02-04 17:26:20
 駒ケ岳に魅かれて訪ねました。60余年前の地元の女子高出身。夏休み初日は駒ケ岳登山でした。でもムーミン谷などなかったです。
返信する
>駒ヶ岳に魅かれて (モウズイカ)
2020-02-04 18:56:09
glimi様。コメントありがとうございます。ホームページは前世紀末からやってますが、ブログは初心者なのでよろしくお願いします。秋田駒ヶ岳は佳いお山です。ムーミン谷の呼び名を私が知ったのは40年ほど前です。マジックペンで書かれた小さな木札が入り口に立っていたのを、いまだに記憶してます。かつては「馬場の小路」と呼ばれていたようで、それに固執する登山者もいらっしゃいますが、地図に載っていたわけでもなく、私は「ムーミン谷」の呼称が好きです。地名は時代とともに変わることもよく有るようです。
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花がたくさん (ミルク)
2021-07-10 10:08:28
駒は、とにかく花がたくさんで、ゆっくり見ていると
時間が無くなりますね。
ムーミン谷の、チングルマは圧巻でした。
下山は、しゃくなげコースを通り、膝にきましたが、懐かしいです。
一度国見の方から、登りましたが、尾根に上がるまで何も見えず、
花もなくつまらないと、感じました(^-^;
こうして、さまざまのお花を見せて頂き、嬉しくなりました。
ありがとうございます。
返信する
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2021-07-10 10:35:59
コメントありがとうございます。
本記事は2020年2月アタマに投稿したものの焼き直しです。
当時はブログを始めたばかりの頃でリアクションも10個程度と少なく、ご覧になられた方も少なかったようなので、少し手直しして、
今日、7月10日に合わせて再度アップ致しました。
秋田駒は昔から何十回となく行ってます。
しかし花がちょうど好い時期や晴天に恵まれることは極めて少ないです。
この日は両方とも好かった極めて珍しい山行きとなりました。
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