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モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

567退散祈願、太平山三吉神社奥宮参拝。1(2020年5月24日)

2020年05月28日 | 太平山/春、夏

567感染拡大により、全国的に登山は自粛傾向にある。また殿様(秋田県知事)からは(`◇´)県境をまたぐなと強い要請。
 (´π`;)ワタシのようにヒマで山好きのじじいには実に酷な毎日だ。
そこで県境はもちろん、秋田市から一歩も出ず、とある神社に567退散を祈願すべく、参拝に行くことにした。

神社奥宮から太平山連峰と秋田市の眺め



5月24日は晴天で日曜日ということもあり、 (´π`;)ワタシのように登山参拝をもくろむ方が多かった。
一説では広大な旭又駐車場がすぐ満杯になり、手前に路駐せざるを得なかったとか。
おかげでふだんは人影が疎らな宝蔵ルートを辿る登山参拝者も多く、以前のようにクマさんに怯えることもなかった。
参拝後は御手洗経由で下りた。なおコースタイムは行きが4時間と少し、帰りは3時間とややスローモーな参拝になったが、それは途中、花の撮影に勤しんだせいだ。

今回の非合法マップ



実は今回、メインコースと宝蔵コースのどちらを行くかで迷っていたが、
直前を歩いていた元気な爺さん達が、宝蔵コースに入ったので (´π`;)ワタシもついて行くことにした。
行きはこちらの方が面白い。しかしいつも登山者が少なく、クマさんが不安だった。
今回の爺さん達は登山道の刈り払い作業の装備をしており、見るからに頼もしかった。

宝蔵コースの分岐点                                                                                   初めて見た切り株の落書き
 


宝蔵ルートの分岐点からいきなり急登が始まる。

その先は少しだけ緩くなるが、しばらくの間、天然スギと広葉樹の混交林が続く。

二重山稜になっている平らな場所でひと息つく。



宝蔵コースのシンボル、貴景勝杉は健在だった(大相撲がんばれ!)。




太平山はけっして花の多い山ではないが、
このコース、前半は特に少なかった。やっと見つけた花を三種類だけ。


タムシバ


ムラサキヤシオ


チゴユリ


軽井沢分岐が近づくと、本格的なブナ林になる。

ブナの新緑がとても綺麗だ。オオイワウチワの残り花を見つけた。

 

タケシマランの地味な花


宝蔵岳の山頂近くを掠め、主稜線に出る。
そこにはカタクリがいっぱい咲いていた。
標高1000m超の主稜線上は今が春真っ盛り、下界で言えば四月なのだった。



カタクリ


地味だが、コヨウラクツツジ。



弟子還の岩峰が目の前に立ちはだかる。



北側の谷間を見下ろす。



弟子還には鎖場が三箇所あるが、慎重に登れば、難なく通過できる。

 


鎖場から今歩いて来た宝蔵岳、そして剣岳、中岳などの主稜線を振り返る。
フワフワとした新緑が目に心地よかった。




弟子還から奥岳を望む。山頂には三吉神社奥宮が見える。




奥岳の南側斜面を見下ろす。



弟子還から奥岳にかけての稜線には花が割と多かった。

オオバキスミレ                                                                                          シラネアオイ
 



ここにはカタクリの他にキクザキイチゲも多く、ひと月前に下界や低山で見た花風景を再現していた。

カタクリとキクザキイチゲ(白)


キクザキイチゲ(濃色)
 


右上のキクザキイチゲは花が二輪付いていたのでキクザキニリンソウ(´π`;)☆\バキ
他にはショウジョウバカマ、ノウゴウイチゴ、ヒメイチゲなども咲いていた。
また高山性の種類、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、イブキトラノオなどは芽吹きの真っ最中だった。

このキクザキイチゲはピンク色を帯びていた。                                                カタクリやイチゲの咲く坂道
 


カタクリやイチゲの咲く最後の坂を登れば神社の鳥居だ。

鳥居をくぐり、振り返ったら男鹿半島が見えた。




567退散祈願、太平山三吉神社奥宮参拝。2」へ続く。


コメント (2)
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ヒメシャガの咲く頃、太平山へ。(2016年5月28日)

2020年04月28日 | 太平山/春、夏

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


秋田市の太平山は5月8日に登っている(こちら)が、二十日後の28日にもまた訪ねている。

花はあまり多くない山だが、今頃訪ねたのは、ヒメシャガの花を見ておきたいと思ったから。

太平山奥岳山頂から秋田市方面を望む。


非合法マップ(今回は旭又コースのピストン)




ヒメシャガは先週登った真昼岳のオサバグサ(こちら)とは違い、
登り始めるとすぐ、御滝神社の辺りから現れる。
この花の
多い旭又コースの急坂には「あやめ坂」という名前がついている。
「ひめしゃが坂」としなかったのは、名前の響きや知名度を重視したからだろうか。
ヒメシャガは一応、アヤメ科アヤメ属だ。


あやめ坂                                                                     ヒメシャガ
 


ヒメシャガは花が綺麗なので園芸植物としても使われている。

野生品は低山の渓谷岩壁などに生育していることが多いが、
そういう場所では近寄って観ることが難しい。

太平山ではそれが登山道わきにいっぱい咲いてる。
初めて見たときはわざわざ植えたのかと思ったほどだ。



ヒメシャガ                               シシガシラ

 



ヒメシャガの次には羊歯の葉が目立って来た。
先週、真昼岳でいっぱい見た)オサバグサかなと思ったら、本物の羊歯植物シシガシラだった。

古い記録では太平山にもオサバグサは有ることになっているが、
ヒメシャガのように登山道脇では会えないようだ。

地味な花ばかりだが、他の花も少し。

フタリシズカ


マイヅルソウ                                                                                              ユキザサ

 
 

チゴユリ                                                                                                  ツクバネソウ
 


ウゴツクバネウツギ                                                                                  ブナ林中で咲いてたイワカガミ
 

上右のイワカガミはたぶん低山性のオオイワカガミだろう。 

御手洗付近のブナ林は新緑から深緑に変わるところ。



                                                                                                                              ブナの芽だし 
 


七曲を過ぎると森林限界。稜線には鮮やかな花が少し咲いていた。

シラネアオイ


途中のブナ林にもシラネアオイは
有ったが花は終わっていた。稜線には新鮮なものが残っていた。

真昼岳同様、ここでも
エチゴキジムシロに出会う。

エチゴキジムシロ



稜線で咲いてた
イワカガミは先のブナ林中のものとはだいぶ印象が違う。 

イワカガミ                               ニッコウキスゲ(蕾)
 


この山にはニッコウキスゲやコバイケイソウも生えているが、数は少なかった。

奥岳への最後の登り。




奥岳山頂に到着。



太平山奥岳はすこぶる展望のいい山だが、天気が好ければの話。
今日は晴天でまあまあの視程だった。山頂からの眺めを少し。

冒頭写真と同じだが、まずは西側、秋田市方面。



南に鳥海山。



南西方向。遥か遠く白雲の左に真昼岳、右に焼石岳の山並み。

 


遠く岩手山や秋田駒ヶ岳(右の三つコブ)。 



森吉山 




次はどの山に行こうか。


以上。

コメント (7)
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筑紫森と岩谷山ダブル登山(2018年4月17日)

2020年04月04日 | 太平山/春、夏

本記事は2020年2月16日にアップしたものだが、本ブログを始めてまだ日の浅い時期なのでご覧になられた方は少ないかと思う。
実は今日、この山に行こうと思ったが、不要不急の外出は控えろとのご時勢だし、風も強かった(花の写真は撮りにくい)ので断念した。
今年は異常な暖冬だったので春の進行が例年に較べ一週間から十日くらい早い。
もし今日行ったら、この投稿と丁度同じような季節の進度を体感しただろうなと思い、再度アップに及んだような次第。
どうかご寛容願いたい。

4月17日は秋田市の奥地にある低山ふたつ、筑紫森(392m)と岩谷山(366m)に登ってみた。

まずは筑紫森。
登山口の少し手前から眺めた筑紫森。(´π`;)この山は下界から非常に見えにくい。 

 


この山は既に何度も登っているが、不思議と記録が無い。いや有った。⇒ 昨年の11月

登山口から歩き始めると、裸の低木類がさかんと開花の真っ最中。
キブシ、アブラチャン、オオバクロモジなど。

代表してアブラチャン。


初めは森林の中の緩やかな登りだが、途中から、様相は一変。

急こう配の岩尾根が現れ、ロープや鎖のお世話になりながら登ったり、迂回したり・・・
 
                                         天狗の油こぼし 
 


意外にあっけなく(10分程度で)山頂に到着。
そこには小さなお社があり、バックには太平山の連峰が立ち並ぶ。




太平山の盟主、奥岳(1170m)
 

南の方を眺めると・・・ 
   
        マルバマンサク
 

ここは予想した通り、鳥海山のみごとなビューポイントだった。 




山頂付近(主に岩場)で咲いてた花たち。 

   
           イワナシ                            オオイワウチワ
 

山頂で休んでいる間、複数のヒオドシチョウが舞っていた。
うち一羽はすぐ近くの岩の上でじっと日向ぼっこ。おかげで至近距離から観察できた。




山頂から西側、秋田市方面を望む。
左の山が次に登る岩谷山。




ここで非合法マップ(今回歩いたルートは黄破線)。





次は岩谷山(366m)。
砂子渕集落から岩谷山を望む。




当初、ガイドブック等でも推奨しているユフォーレから登ろうと向かうが、 (´π`;)登り口がわからない。

結局、南山麓の砂子渕集落に戻り、赤い鳥居から挑んだ。




登り初めはスギの植林地だが、勾配のきつい山体に取り付くと明るい広葉樹林に変わる。
花は殆ど無かったが、シュンランだけはイッパイ有った。




山頂付近は岩が剥き出しになっている。  
山頂付近の岩のひとつ。
 


山頂手前の展望所(岩壁の上)からの下界の眺めは素晴らしかった。

しかし高所恐怖症の人にはちょっと厳しい場所。

展望所(岩壁の上)から砂子渕集落を見下ろす。

 

展望所(岩壁の上)から岩見三内や秋田市方面を望む。
 


展望所(岩壁の上)からは鳥海山もよく見える

のだが、昼以降はモヤってしまった。
 


四等三角点のある山頂からは北側、太平山の眺めが良いが、基本的に筑紫森山頂からと同じだった。
 

太平山系の一ピーク、御衣(みそ)森。

 

山頂で出会った{>(´π`)<}〃パタパタ。
  
       ヒオドシチョウがイッパイ。                        オオカメノキ。
 

オオカメノキ


山を降りてから、周辺で見た花たち。 
   
           カタクリ                          キクザキイチゲ(濃色タイプ) 
 


帰りに下界から見た太平山の山なみ 




以上。


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