それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

ミックスCDをつくる

2010-08-09 23:42:37 | 日記
自分は馬鹿だと思う。

こんなに忙しいのに、ミックスCDを作ってしまった・・・。

20分強のトラックを作るのに結構、時間がかかってしまった。

そして、あまりにも面白くてなかなかやめられなかった・・・。

試みにやってみたのはJPOPのダンスのミックス。

ただSound Engineでつなげただけどとは言え、部分部分は会心のでき。一部は若干しくじった。

今回の勝手に参加させたアーティストは、

宇多田ヒカル
Мフロー
Minmi
安室奈美恵
マボロシ
クレヴァ
ジャズトロニック
クリスタル・ケイ
Super Fly
今井美樹
ファンタスティック・プラスティック・マシーン
パヒューム
シトラス・ラベンダー


僕に次に会った人は、このトラックなどが入ったオリジナル・ミックスCDを無理やり聴かされます。

うれしい?うれしい?

かわいそうですね。

プリンス「20 ten」を全面的に支持する

2010-08-09 00:17:47 | 日記
ちょっとこれは書いておかねばと思うので書く。

プリンスの新譜「20 ten」についてだ。

このアルバムはずいぶんと評価にばらつきがある。

「新しくない、完成度が低い」という声もあれば、「80sの名作シリーズ以来の傑作」という意見もある。



僕はこのアルバム、傑作だと思う。

もうかなり前の作品だが、「Musicology」が傑作だというのは多くの人が一致した意見。

プリンスの復活はこの時点では明らかだった。

その前の作品の「Rainbow Children」も僕にとってはかなり素晴らしい作品だったが、やはなりMusicologyは最高である。

しかし、その後の3作品は僕にとっては傑作とは思えなかった。

Musicologyが本当に良かったのは、彼が血肉にしている「生のファンク」が全面に出ていたからだ。

すなわち、グルーブ感、ライブ感、プリンスが本来持っていて、ライブパフォーマンスでバリバリ見せているはずのそれらの要素が良いかたちでアルバムに出ていたのだ。

調子があきらかに良くなかった「レイヴ・アントゥ~」のときだって、ライブパフォーマンスの評判はとても良かった。



本題の「20 ten」は「Musicology」とは全く違う。本作では、プリンスが「1999」や「パープルレイン」などの80s名作シリーズで見せてきた、サイケデリック・ファンク+ポップの融合が再び見られる。

プリンスのコアなファンは正直、考えすぎな人が多いと思う。

彼らはプリンスに、ニューウェイブ的なキッチュで非ポップ、センセーショナル、過剰なまでのサイケデリックさを求めているのではないだろうか。

それはそれでいいし、実際、プリンスにはそういう側面もある。

しかしポップでいいじゃない!複雑じゃなくていいじゃない!と僕は思う。

言ってしまえば、「レイヴ・アントゥ~」のときだって、プリンスはポップを目指した。しかし僕にとってそれは時代遅れのもので失敗にしか思えなかった。

ところが「20 ten」では成功しているのだ。ニューウェイブ的なキッチュな側面もあれば、サイケ・ファンク的な側面もある。そして何よりポップ。これらの要素がきれいに消化されている。

おそらくコアなファンは、この見事な消化具合に苛立っているのである。

プリンスは調子の悪い90年代、あらゆる要素が未消化だった。

ひとつひとつのトラックには名作の要素が多分にあるのに、アルバム全体はイビツで尖っていた。

僕はそういうプリンスよりも、この「20 ten」のプリンスの方が好きだ。プリンスを構成している要素がとてもバランスよく出ている。

確かにこれはあの「1999」などの80s名作シリーズに非常に似ているが、しかし今はもう2010年になわけで、決して当時と同じではないのだ。いい意味でアップ・デイトされていると僕は思う。

(とはいえ、僕が少しだけ疑っているのは、この20 tenのトラックのほとんどがプリンスの音楽貯蔵庫のなかから取ってきたものを、少し加工して出したものなのではないか、ということである。 なんの証拠もないから分からない。でも、もしもそうだとしたら、それこそ80sのプリンスの作品ということになる。別にそれはそれで良いょ。死後少しずつ出されるよりは、本人がいる時に出した方がいいかもしれないし・・・。)



僕個人の勝手な願望を最後に書いておきたい。

願わくば、プリンスには一度、レニー・クラビッツばりのごりごりのロック・アルバムを作ってもらいたい。

実際、クラビッツと一緒にライブやったじゃない。

ニューウェイブ的なキッチュさを全面的に抜いたロックでファンクなものを聴きたい。

「レイヴ・アントゥ~」のとき、最後に入っていた隠しトラックが僕は大のお気に入りだった。こういう曲だけのアルバムを作ってくれと願っていた。

そしたら、そのずっとあとに「Musicology」が出たのだ!まさに希望通りだった。

だから!今度はロックの願いを叶えたまえ、プリンス!

体調悪いみたいだし、心配だプリンス!

頑張れプリンス!

負けるなプリンス!