うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

飛行船見物リベンジ、本編。

2011年09月26日 03時02分57秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
かれこれ1週間が経ってしまいました。
ここのところ、帰宅する→パソコン起動→ブログの編集ページ開いた瞬間に寝落ち・・という流れを繰り返してしまい、更新が途絶えてしまっていました。秋とか春って、寝ても寝ても寝足りないんですよね・・。全てに対して睡眠欲の方が勝ってしまうと言いますか・・。
ともあれ、いつまでも更新しないわけにもいきませんので、飛行船の離陸を見るために再び石狩湾新港へ行った話を記すことにします。


9月19日(敬老の日)、午前6時半過ぎに自転車で自宅を出発しました。
前々日に石狩湾新港まで長距離サイクリングしたばかりで疲れていましたが、飛行船は19日中に札幌を離れる予定で、これを逃せば飛行船の離陸を見られる機会はしばらくありませんでした。私の飛行機好き根性が、飛行船の離陸を見たいと叫んでいる以上、再び石狩湾新港を目指す他なかったのです。
とは言え、前回のサイクリングのように往復新川通り経由で走ると、距離も長いし面白みも無いので、今回は創成川通り経由の短絡ルートを走ることにしました。地図上で測ったところ、樽川埠頭までだと片道で約3km短くなる計算でした。


新琴似跨線橋から撮り鉄。
札幌市の中心部から石狩市方面に向かう場合、新川通りを走るとJR札沼線→札樽自動車道の順番に高架を潜るのですが、創成川通りを走ると両者の順番は逆転して札樽自動車道の高架を潜った後でJR札沼線を跨ぐことになり、少し不思議に感じます。
その創成川通りが札沼線を跨ぐ場所が新琴似跨線橋で、良い具合に線路が曲がっているので、列車を眺めるのにもってこいのポイントです。
今回もせっかく通りかかったので、サイクリングの休憩を兼ねて列車の通過を撮影してみました。札沼線は現在電化工事の真っ最中で、架線の下をキハが走る面白い光景が眺められます。今回は、ちょうど上下の列車(キハ40系とキハ141系)が同時に通過してフレームインしたので興奮してしまいました。よく写真を見ると、列車の天井にパンタグラフがないことが分かります。


跨線橋での休憩を挟み、ひたすら創成川通りを北上して石狩市に入りました。


茨戸大橋で創成川通りと別れ、石狩市役所の通りをさらに北上し、石狩湾新港樽川埠頭に至りました。
2日ぶりの飛行船係留地です。今回は風も弱く、離陸が拝めそうでした。


係留地に着いて間もなく、離陸の準備が始まりました。
こうして人間が一緒に写っていると、飛行船の大きさが実感できますね。


前回はエンジンの試運転直後に風雨が強くなり離陸中止になってしまいましたが、今回は順調に試運転を終え、係留ポールから飛行船が放たれました。その後、地上作業員の人力で離陸開始地点まで後退し始めました。


係留ポールから数百メートル離れた緑地北端まで後退しました。


そこで地上作業員が一斉に係留ロープを手放し、飛行船が浮かび上がりました。間もなく、飛行船はエンジン全開で推進し始め、離陸しました。


見物客に別れを告げるように緑地上空で右旋回した後、飛行船は西の方角に飛んで行きました。

飛行船、札幌ラストフライトへ離陸!

以上の流れは、動画で見た方が分かり易いですね。通常の飛行機と異なり、宙に浮かんだ後にエンジンが全開になるのが面白いです。


離陸後しばらく追跡していると、飛行船は手稲山の手前を通過しました。
中腹の観覧車はテイネオリンピア遊園地のものです。手稲山山頂に立ち並ぶテレビ電波塔が圧巻です。
遊園地とテレビ塔の組み合わせは、奈良の生駒山上遊園地を彷彿とさせますね。(手稲山の方が標高は高いですが)


離陸を見届けた後、せっかくなので着陸も見たいと思い、しばらく樽川埠頭で待つことにしました。通常、飛行船は午前9時に離陸した後、昼頃に一度戻ってくると聞いていたので、昼まで埠頭公園(係留地から1kmくらいの場所)でのんびり過ごすつもりでした。
埠頭公園のベンチに座り1時間ほどが経った頃、不意にエンジン音が聞こえ、低空に飛行船が姿を現しました。


嫌な予感がしたので係留地に戻ってみると、既にポールの撤収作業が行われていました。どうやら今日はテレビ局の搭乗取材があったため、飛行船は1時間ほど札幌上空を飛行しただけですぐに戻ってきたようでした。先ほど埠頭公園から見えたのは、取材クルーを降ろした後離陸した様子だったようです。そんなことはつゆ知らず、完全に見逃してしまいました。何たる不覚、こんなことなら係留地であのまま待っていれば良かった・・。orz


再度離陸した飛行船は、そのまま定期検査を受けるために帯広近郊の大樹町へ向かって飛んで行きました。これで札幌とはお別れです。
ちょうど係留地上空をパラグライダーが飛んでいたので、空飛ぶ仲間同士を一枚に収めてみました。


予想外に早く飛行船とお別れしてしまったので、とりあえず新川通り経由で札幌市方面に戻ることにしました。
石狩湾新港付近は石狩市と小樽市の市境が複雑に入り組んでいるので、同じ道路上に何回かカントリーサインが現れます。


せっかく札幌の北西側に来ているので、前々から行きたかった手稲稲穂のカフェSAKURAに寄り道してみました。実はこのカフェ、根室の名物料理「エスカロップ」を提供していることで有名なのです。
というわけで、上がその「エスカロップ」です。一見カツカレーのようにも見えますが、このソースはデミグラスソースです。トンカツの下のご飯はタケノコ入りのバターライスで、とても高カロリーな食べ物です。それもそのはず、元々根室の洋食屋さんで、漁師が手早く栄養を取れるように考案されたメニューだそうです。このバターライスとカツの組み合わせ、美味しくないわけがないです。あっという間に完食してしまいました。


手稲稲穂から、手稲通りを走って発寒まで戻りました。
実は、この日はイオン発寒ショッピングセンターで北海道と中国黒竜江省の友好イベントが行われていて、私のアパートの近所の中華料理屋のオーナー兼書道家のおじさんが書道の実演展示をすると聞いていたのでした。
イオン店内のイベント広場に赴くと、ちょうど展示の最中でした。


いつも炒飯を注文する相手であるおじさんが、この日は盛装して書家の顔になっていました。
おじさんも、記念写真の撮影後に私が来ているのに気付き、喜んでくれました。(他にも何人か常連さんが見にきていました)

実は、この後、私はこのイオン発寒ショッピングセンターのゲームコーナーで奇跡を起こすのですが、それはまた別のお話・・。(近日更新予定。。?)

イオン発寒からは下手稲通りを走って北大まで戻り、1日で計49km走行しました。前々日に61km走っていたので、週末で合計110km走ったことになります。大体札幌から旭川までの直線距離に相当しますね。よく走ったものです・・。