うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

大阪再開発、なう。(2011年夏休みの再開発風景)前半

2011年09月03日 20時36分07秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
「なう。」と書きましたが、別に今現在大阪にいるわけではありません。
今回は、私の趣味の一つである大阪の再開発ウォッチについて、2011年夏現在の様子を紹介したいと思います。

今年5月、大阪駅の再開発プロジェクトである「大阪ステーションシティ」が全面開業を迎えたことは、以前の記事で紹介しました。
「大阪再開発!今の再開発現場」(2011年5月21日更新)


実は私、この夏休みに大阪ステーションシティのガイドツアーに参加してきました。
恐らく開業後しばらくの試みで、大阪駅の見どころを1時間ほどで歩いて回るツアーです。事前予約制で、午前と午後の2回、各15人定員で催されています。参加費は500円掛かりますが、駅内での定期ガイドツアーなんて他ではまずお目にかかれませんから、お金を払う価値はあると思います。
そんなわけで、このブログ記事ではガイドツアーのルートに沿う形で各々の見どころを紹介していこうと思います。


まず、ノースゲートビルディング3階のインフォメーションカウンターで参加受付をして、3階西側通路上の集合場所に集まりました。


受付時に、首からぶら下げる参加証と、ガイドさんの音声を受信できるレシーバーを渡されました。駅構内という様々な音が併存する環境下でのツアーですから、その対策というわけです。
ちなみに、この記事冒頭の駅構内の写真は集合場所付近から撮影しました。ドーム屋根の下、線路上に橋上駅舎が架かる様子がよく分かります。


ツアーでは最初に、ノースゲートビルディング2階中央の「アトリウム広場」を訪ねました。


これがノースゲートビルディングのほぼ全景ですが、アトリウム広場は中央の開口部に位置します。この広場を境にして、西側に「JR大阪三越伊勢丹」、東側に専門店街「ルクア」が入居しています。


たまたま、2003年当時のほぼ同じ場所(旧北ビル1階)の写真が手元にありました。
以前の大阪駅北口はこんな感じだったのですが、
↓↓

今ではこんな感じに大変身してしまいました。アトリウム広場は8層吹き抜けで、遥か上に天井があります。しかも、その天井を突き抜けてエスカレータが伸び、近未来的なデザインになっています。


アトリウム広場は2階にあるのですが、ではその下の1階はどうなってるかというと、高速バスターミナルになっています。ここは以前駅前の市道だったところで、市道を迂回ルートに切り替えた後、旧道を跨ぐ形でビルが建てられ、バスターミナルとして跡を利用しているというわけです。数分間隔で中長距離バスが発着していて、非常に賑わっています。


アトリウム広場から北側の開口部を望むと、目の前に巨大なビルを建設している様子が飛びこんできます。
これは梅田北ヤード再開発地区「うめきた」の先行開発プロジェクトである「グランフロント大阪」のAブロック建設現場です。「グランフロント大阪」は2013年春の完成を目指しており、オフィスビル2棟、ホテル棟・住居棟各1棟の計4棟の超高層ビルを同時に建設しています。完成後は、これらのビルは大阪駅アトリウム広場と歩行者デッキで繋がる予定です。


また、アトリウム広場とグランフロント大阪の間には三角形の土地が残されており、ここは北口の駅前広場となります。ちょうど先日工事が本格的に始まったようで、安藤忠雄氏監修の下、池のある1万平米の広場が建設中です。


続いて、ガイドツアーではエスカレータを乗り継いで10階「和らぎの庭」に向かいました。
先ほどのアトリウム広場の写真に写っていた、天井に吸いこまれるエスカレータは、7階から10階までを直接結んでおり、屋上への最短ルートとなっています。


10階「和らぎの庭」。ノースゲートビルディングの10階はレストラン街になっており、その北側のテラスが和風テイストの広場として開放されています。桜や松、楓が植えられていて、駅に居ながらにして四季の移ろいを感じられる空間です。


さらに、ツアーでは屋外のエスカレータで11階に上がりました。ここは「風の広場」です。その名の通り、風で動くオブジェによって風を感じられるようになっています。
写真の奥に見えている巨大なY字型の柱は、ノースゲートビルディングの低層部と超高層部を連結する部分です。この柱の上に、さらに100mほどのオフィスフロアが乗っかっています。ちなみに、そのオフィスフロアには伊藤忠の本社が入居しています。


風の広場からは、グランフロント大阪のタワークレーンがよく見え、なかなか面白い風景だと思いました。


さて、11階「風の広場」には、低層部最上階にある「天空の農園」への入口があります。「天空の農園」へは長い階段でしか上り下りできないため、ガイドツアーのコースには含まれていませんでしたが、ツアー終了後に改めて行ってみた様子を紹介しておきます。


これが天空の農園への道程です。ひたすら階段が続き、ちょっとしたハイキングコースですね。


階段を登り切ると、まさに都会のオアシスが出迎えてくれます。ブドウ棚や小規模な菜園が設けられており、駅の屋上で農業体験が出来るのです。


菜園では、なんと立派なスイカが育っていました。これは驚き!


スイカとタワークレーンの共存する光景。都会のど真ん中にこんな豊かな空間が出来るのは良いことですね。地上68mの農園、実に面白い取り組みだと思いました。

(後半へ続く)