ターゲット梅林はまだ「咲き始め」という異例の遅れ。
咲いていない梅よりも満開の梅、ということで、今が満開の京都伏見の「城南宮 神苑」の枝垂れ梅を見に行って来ました。
といっても、この天気。今にも降りそうな曇天と靄。
京阪と近鉄を乗り継いで、最寄りの竹田駅までは小一時間。
昨日(土曜日)は雨で近所に買い物に行った程度。今日はプチ散策も兼ねていますので、とにかく歩きます。
城南宮までは徒歩15分。途中、白河天皇の御陵があります。
あっという間に到着。鳥居をくぐると、、、
すぐに満開の梅が迎えてくれます。
参道を少し行くと、朱塗りの鳥居。
「しだれ梅と椿まつり」ということのようです。
見所は何と言っても「神苑」。社殿を取り囲むように広がる庭園で、「春の山」、「平安の庭」、「室町の庭」、「桃山の庭」、「城南離宮の庭」という5つの趣向の違う庭で成っています。
神苑の入口。
入園料¥500を納めて入ると、いきなり見事な椿。自宅の庭にも2本植えている、好きな樹のひとつです。
ピンクの椿。
白ベースの赤斑入り椿。
そして、変わり種の椿。
これらはほんの一部。椿だけでも結構楽しめますが、ここから数歩進むと、息を飲む光景が目に飛び込んできます。
これが第一の庭園「春の山」です。
一面の枝垂れ梅。満開。
すごいです。これだけ枝垂れ梅が密集しているのを見たことがありません。圧巻です。
これぞ“梅林”ですな。
苔蒸した小山(春の山)に無数の枝垂れ梅。素晴らしい庭です。青空ならどんなに美しいでしょう。
アップでも見応え十分。
紅梅とまではいきませんが、ピンクの梅も美しい。
散策路は梅の香りでいっぱい。「春の山」、堪能させてもらいました。
順路を進むと、七草由来の草が植えられています。「春」の演出ですね。
アサツキ。七草かぁ?
大根(すずしろ)。
セリ。清々しい緑が印象的。
竹林を抜けると、、、
また椿が迎えてくれます。
落花も風流。
続いて「平安の庭」。
ここは4月に催される「曲水の宴」の舞台。これ。
雨が降り始めました、、、
この庭も苔が立派。
「平安の庭」を出て参道を横断すると、「室町の庭」。ちょっと雨が強くなってきました。
こちらには抹茶をいただける休憩所があります。その前の松の樹の美しさに目を奪われます。
アセビも満開。
蘇鉄(ソテツ)は冬支度のまま。桂離宮ふうの仕立てですな。この蘇鉄島のあたりからは「桃山の庭」。
立派な枝垂れ桜がありました。1ヶ月後には満開でしょうねぇ。お母様方がお手入れに余念がありません。
最後は「城南離宮の庭」。枯山水の庭園。ここはかなりあっさりめ。
これで「神苑」散策は終わりです。なかなか見応えのある庭でした。
さて、順序が逆になりましたが、お参りを。
ここ鳥羽は一寸法師上陸の地だそうで、境内にはこんなお茶目なものもあります。
拝殿。
神楽殿を見ていると、10時から神楽の奉納があるという放送が。せっかくなので、見物を。
出番を待つ巫女さん。何やら笑っています。
始まりました。こちらの神官さんも随分と若い。
見物客のお清めをしていただきます。
雨はしとしと降り続いていますが、巫女さんの鈴の音に気持ちも穏やかになります。
城南宮の縁起を。
・・・城南宮は国土の安泰と都の守護を願い、遷都の際に平安城の南に祀られたお宮で、1200年の歴史を重ねています。そして平安時代の末、白河上皇は当地に鳥羽離宮(鳥羽殿、城南離宮とも言う)を営み院政の拠点とし、孫の鳥羽上皇は離宮を拡張、四季の景色も趣き深く、現在しだれ梅が美しい「春の山」は、離宮の築山であったと伝えられます。・・・
これで城南宮を後にして、ちょっと周辺を散策して回ります。
城南宮と京阪国道を挟んで、「鳥羽離宮跡」があります。小山があるのですが、これが「春の山」に対して「秋の山」と言うようです。
そして、ここは、幕末・維新の鳥羽伏見の戦いが始まった地でもあります。
(「鳥羽伏見の戦い(戊辰戦争)勃発の地 小枝」と碑にあります。)
平安から維新までの歴史がぎゅっと詰まったこの地も、今は公園。今日は小雨の中、何チームかが野球の練習をしていました。
さて、ここからは、鴨川沿いに南下、程良いところで東に折れて丹波橋まで歩く計画ですが、、、
写真では分かりませんが、雨のために道がグジュグジュです。さすがに断念。なんの風情もないですが、京阪国道を南下することに。
適当に東に折れて、丹波橋を目指して歩いていると、伏見桃山城が遠くに見えました。
途中で良く分からなくなって、またもやスマホのナビにお世話になって無事丹波橋に到着。
8時前に天満橋を出て、11時過ぎに丹波橋に到着。傘も持たずに濡れながらの歩きでしたので、このあたりが限界ですな。
天満橋に戻ってみると、、、まだ雨&靄。
雨にたたられた土日でしたが、半日でも散策すると、気持ちいいですね。
朝干した洗濯物は当然ちっとも乾いていませんでしたが。
本日は散策のわりには軽めの16000歩。
さぁ、ターゲット梅林。いつ満開になるのか。ホームページを見ると「満開の頃には桜も咲き始めるでしょう」なんてことが平気で書かれていました。
何としても見てみたいものです。
それにしても城南宮の枝垂れ梅は見事です。梅のお好きな方は、明後日の春分の日にでもいかがですか。一見の価値はありますよ。
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