転勤が決まりました。来月中旬には九州・福岡を離れなければなりません。
ここ一年はコロナで何かと制約のある生活が続きますが、語り尽くせないほどの思い出を作ることができた4年間でした。
博多を離れるに当たって、「やっておきたいこと」がいくつかあります。そのひとつが、中洲の「吉塚うなぎ屋」でお腹いっぱい鰻を食べること。(笑)
4年前、「明日から新しい職場」という前日に当店で鰻をお腹いっぱい食べましたので、❝最後❞もそれで〆ようということです。
4年前は小一時間並んだ記憶がありますが、今回は予約して来店。予約専用フロアの3階はこのとおり、感染予防対策でゆったりと配席されています。(2階も例年のような待ち行列はなかったです。)
(床の間には「無事」。時節柄の軸の選択でしょうか。)
せっかくなので、お昼の「うなぎの会席」で一番高い「松」を注文。肝焼き以外は全ての一品料理がコースになっています。
ここで、当店のサイトを引用して、ご紹介しておきます。(鰻好きの方、是非ご来店ください。(笑))
「創業明治六年(1873年)、今も昔も蒲焼ひとすじ
鰻の味を最大に引き出すため、焼きの段階で『こなし』という当店独自の技を加える事で、表面はかりっと香ばしく・中はふっくら柔らかな蒲焼に仕上がります。
また、創業以来、継ぎ足し継ぎ足し伝わってきた、ほんのり甘めのタレは、さらに鰻の旨みを引き立ててくれます。(中略)
腹割り・串打ちなどは関西風ですが、鰻を焼きながら、もみ・たたく『こなし』を行うことで、鰻からにじみ出た脂で表面がムラなく焼き上がり、鰻そのものもふっくらといたします。」
会席のスタートです。
(箸置きが鰻。)
■季節の前菜
(左上:トマト餅、右上:ゴーヤ、中段左:シャコ真丈、中:ローストビーフ(飾り切りはカボチャ)、右:キュウリ(立派!)、手前:レンコン(季節柄、五月人形の矢羽根を模していると思われます)。)
■鯉の洗い(筑紫野産)
(薄造りになっていて、実は6、7切れあります。)
■肝焼き
(会席に含まれていないので、別注。これで全ての一品料理をいただくことになります。)
■きも吸い
(上品な御出汁。お椀の蓋にピントが合ってしまった。(笑))
■素焼き
(4年前と同じ感動。うまい!)
■うまき
(ふわっふわっの玉子焼き。鰻は蒲焼と同じように焼かれていて激ウマです。)
■うざく
(こちらも蒲焼と同じ技で焼かれていて、優しい酢とワカメ・キュウリの爽やかさと相性抜群。)
■替り鉢
(ちょっとここでお口直しという感じでしょうか。見事なオクラに夏を感じます。)
■うなぎ梅しぐれ
(梅と山椒で〆られた鰻。アツアツのご飯に乗せて食べたい一品。食べた後もほのかに山椒の香りが残ります。)
■蒲焼き
先程ご紹介したとおり、素人でも分かる焼きの技術。パリパリの皮(表面)とふわふわの身。「吉塚うなぎ屋」か小倉の「田舎庵」かという頂点の技術。
ご飯、床漬け盛り合わせ、赤だしも出してもらいました。
■季節のフルーツ
(素敵な器にマスクメロン。いいメロンでした。)
以上が「うなぎの会席 松」(+肝焼き)の全品。ゆっくり1時間半かけて、「吉塚うなぎ屋」の鰻を堪能しました。
先日振り返ってみた、私の、九州に赴任して以来の❝うなぎ歴史❞、最後は「吉塚うなぎ屋」で大満足の〆となりました、、、ちょっと寂しいです。
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