花暦は桜から藤へ。
この季節、各地の名所で藤棚に仕立てられた美しい藤の花を見ることができますが、その品種は「野田藤」の系列で、大阪市福島区の野田(春日神社)が発祥の地とされています。その歴史は古く、今から600年前、室町時代に将軍足利義詮が詠んだ歌で野田の地名が全国的なものになり、その後、豊臣秀吉も見物に訪れたそうです。「野田の藤」は「吉野の桜」、「高雄(京都)の紅葉」とともに「三大名所」と言われる、、、今まで知りませんでした。
10年前にも野田の藤を見に来ましたが、その時は春日神社と下福島公園だけを見物しましたので、今回は地域のイベントにもなっている「のだふじ巡り」のスポットを回ってきました。
今回巡ったスポットです。
(回りやすい所だけをプロットしても、何と14ヶ所!)
スタートは阪神電車の野田駅前からです。
(昨夕の関西ローカルのニュースでやっていました。)
ここから番号順に歩いて回って、約1時間半、10000歩強って感じでした。
❶大開(おおひらき)郵便局前
(散り始めて数日経っていそう。)
藤棚とは別に一本樹の藤もありました。
(ちょっと悲しい感じ。元々は藤棚に仕立てられていたのかもしれません。)
❷大開公園
「松下幸之助 創業の地」とのことで公園の入口に大きな石碑。その上が藤棚です。
(花はもう終わっていました。)
❸福島区役所前
(福島区の「区の花」は野田藤。きちんと野田藤の説明板がありました。)
❹江成公園
(完全に終わっていました。)
❺野田新橋筋商店街5番街
商店街も野田藤推し。
(「のだふじカード」ってポイントカードでしょうかね。)
商店街の「5番街」というエリアに藤の❝名所❞があるはずなのですが、全然見当たりません。諦めかけたところ、これを発見。
(イベント期間中に藤(の鉢植え)を展示していたのでしょうね。)
❻玉川西公園
(満開から散り始めってところでしょうか。)
❼玉川コミュニティセンター
建物は発見しましたが、藤はどこか、、、。
(ツツジが至る所で満開です。)
建物の裏手に藤棚がありました。
(藤棚の下が休憩所。地域の方の憩いの場でしょうか。)
❽野田恵美須神社
立派な神社です。創建は不明だそうですが、建物に使われている石には平安時代の年号が刻まれているそうです。
拝殿の裏手に藤棚があります。
(散り始めていますが、まだギリギリ満開状態。)
お参りもさせていただき、ゆっくりと藤の花を楽しみました。
❾玉川南公園
もう終わっているのかと思ったら、よく見ると、ここの藤は白い花です。花の房が短くて分かりづらいですが、咲いています。
❿春日神社
いよいよ「野田藤発祥の地」です。まずはお参りさせていただきました。
それからじっくり見物です。
(10年前と変わらない石碑です。)
藤の花はもう終わっていました。10年前は❝今が満開❞という時に見物できたのですが。
この地で藤を調査し「ノダフジ」と命名した牧野博士の業績も地味ながら紹介されていました。
春日神社のお隣のマンションの藤棚は、花の房は残っているのですが、何だか寂しい感じ。
(10年前に見た時よりも少し樹勢が衰えているような、、、。ちょっと心配です。)
⓫玉川ひばりこども園
園内に藤棚あり。満開は過ぎているように見えますが、咲いていました。
(子どもたちがいましたので、長い時間ジーッと見ていると通報されそうなので、そそくさとこの場を離れます。(笑))
⓬ユニライフ福島(マンション)
(マンションの敷地内に藤棚があります。散り始めて数日というところ。)
⓭下福島公園
ここまでの名所の藤棚は小ぢんまりした印象でしたが、下福島公園の藤棚はとにかく大きい。そして、大きな藤棚がいくつもあります。まさに藤の一大名所です。
(弧を描く藤棚。藤棚の上に人がいますが、花が終わった藤の手入れをする作業員の方。)
かなり散り始めていますが、ギリギリ見応えありです。
見事なものです。
公園内の別の藤棚。
(こちらも作業員の方がいます。散り始めた花の房を切り落として来年に備える作業です。)
もうすぐ切り落とされる藤の花。花が終わってそのままにしておくと実を付けようとして樹に負担がかかるので切り落とすってことだと思います。
(10年前もこの公園には来ましたが、藤棚が立派に二段仕立てに成長しています。)
福島ライオンズクラブが野田藤の保存活動に一役買っていることが刻まれています。
こちらでも作業員の方が作業中。
(今日じゃなくて明日来ていたら藤の花の房は1つもなかったでしょうね。(笑))
⓮大阪福島税務署
「のだふじ巡り」の最後のスポットです。まだ若い藤の樹という感じです。
(土日祝は門が閉まっていますので、外から写メ。)
ということで、ぐるっと巡ってスタート地点の阪神電車野田駅に戻って来ました。
藤の花のピークは完全に過ぎていましたが、ちょうどいい朝の散策となった「のだふじ巡り」でした。それにしても、藤の花の見頃の期間は短いですね。一年で一番見頃に出会うのが難しい花かもしれません。
いよいよGW、そして5月になって、梅雨に入って、明けたら夏。花暦はまだまだ続きます。
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