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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

初めての屋久島旅行<第2日目>

2019年05月01日 | 旅行

 

第1日目より。

4月28日、第2日目は、やや曇りからスタート。

本日の行程はこんな感じです。

何といっても、今日のメインイベントは、MNBさんが段取りしてくれた、釣り。

屋久島の「首折れサバ」を実際に釣って、「サバすき」、「サバのしゃぶしゃぶ」を食べようという企画です。

 

朝、田代別館の部屋の窓から宮之浦の港が見えました。

(クルーズ船でしょうか、煙突部分が見えます。)

さすが屋久島の宿です、登山のレンタル物品完備。

さて、MNBさんがロビーに迎えに来てくれましたので、本日の行程スタートです。

まずは、シーサイドホテル屋久島の敷地にある、「ウィルソン株のレプリカ」。

(左端に人がいますので、比較していただくと、その大きさが分かると思います。)

ここからの景色も絶景。

(屋久島環境文化村センター方面。)

こちらは港方面ですが、雲行きが、、、。

ここから屋久島の❝てっぺん❞=北端の漁港「一湊」(いっそう)までは車ですぐです。

(一湊の港。)

内海は穏やかに見えるのですが、、、。

外海は荒れているという情報ですが、「行ってみよう」ということになり、いざ出港!

(赤灯台の外に出ました。)

右半分に薄っすら口永良部島が見えます。

船を進めれば進めるほど、海が荒れてきます。

写真では分かりませんが、白波が立つ海を走ると、揺れが激しく、両手でどこかにつかまっていないとこわい感じでした。

船を停めると、さらに波に揺られ、かなり恐怖を感じます。

ここで船長が帰港の判断、沖からは漁師さんたちの船も戻ってきているようです。

帰る途中、海の神様「八幡神社」にお神酒を捧げます。

(手前の船は、このあたりのサンゴ礁に潜っているダイバーたちの船。)

赤灯台の内側に入ると、もう安心。

この時期短期間で漁師さんたちが忙しくしているのは、「もじゃこ漁」。

この生けすは、「も」(藻)からすくい取った「じゃこ」(大型青魚の幼魚)を選別しているもの。

もじゃこ漁の「も」はこんな感じで海に浮かんでいます。

(東シナ海展望所より撮影。)

無事接岸して、落ち着いて、今日使うはずだった仕掛けを見てみます。

大きな針にサンマの切り身を大胆に付け、コマセの袋とともに、10本ほど海に投入し、このドラムで巻き上げる豪快な釣り。

電動リールの極太仕掛けも併用する予定でした。

いろいろご準備いただいたのにすみませんでした。

それでも、荒れる海に出て、久々にお尻が浮くぐらいの揺れを体験できて、これはこれで貴重な思い出で、屋久島を堪能させていただきました。

ありがとうございました!

 

ということで、すっかり時間ができましたので、観光プランを前倒しすることになりました。

「志戸子(しとこ)ガジュマル園」。

ガジュマルが自生していた所を整備したそうですが、ガジュマルだけでなく、珍しい植物をいろいろと見ることができます。

なかなか趣のある散策道です。

ゆっくり歩いても30分もあれば回れます。

受付と掃き掃除をされている方が「ショウベンノキ」のことを詳しく教えてくださったり、すごく興味深かったです。

思わずスタンプをいただきました。

(「ガジュマル公園」なのか「ガジュマル園」なのか。)

 

ここからは反時計回りに屋久島を一周するプランで進んで行きます。

一湊近くにある、「西郷隆盛上陸の地」。

西郷さんが二度目の島流しの時、徳之島に向かう途中、風待ちのため数日滞在したそうです。

余計な感想ですが、「西郷隆盛公」とか敬称がつかないニュートラルな感じがいいですね。(笑)

 

続いて、「東シナ海展望所」。

昨日のような種子島までくっきりと見える快晴ではないので、口永良部島も硫黄島も薄っすら見える程度でした。

ここは夕日スポットのようです。

今日は夕日は無理でしょうねぇ。

 

ウミガメ産卵地としてラムサール条約にも登録されている、「永田いなか浜」。

ラムサール条約登録記念碑。

既に産卵シーズンに入っているようです。

この産卵場所、現地で見ると、結構波打ち際から距離があります。

(左が既に産卵済みの場所、右の人がいる所は、海岸の清掃ボランティアのみなさんがゴミを集めている所。)

欧米の観光客でしょうか、海辺でレクチャーを受けています。

(遠くに見える島は、口永良部島かな。)

 

永田岬にある「屋久島灯台」。

屋久島灯台はてっぺんの風見鶏が特徴的ですが、日本の灯台ではすっかり減った、人が常駐している灯台とのこと。

灯台の敷地から見た海岸線の景色は荒々しい。

見るからに磯釣りの好スポットっぽいですが、海岸まで下りていく道もあるそうです。

 

その名の通り、屋久島の西側を走る、「西部林道」は世界遺産エリアです。

そして、屋久猿や屋久鹿ががっつり出てくるエリアでもあります。

屋久猿さんたち、特に逃げる様子もなく、毛づくろい継続中。

車で通過する時に真横に停車してパチリ。

雨も降り始め寒くなってきましたので、猿団子。(お騒がせしてごめんなさい。)

 

西部林道を抜けると、「大川の滝」。

「大川」と書いて「おおこ」と読みます。

(落差88m。)

間近で見ることができます。

屋久島の勇壮な滝のすごいところは、山深く入って行かなくても、海岸から数分の所にこの落差の滝があること。

それだけ島全体が急峻ということですね。

 

そろそろお昼時、持たせてもらったお弁当を食べる場所を探しますが、風雨ともに強さを増してきて、なかなか場所が、、、。

栗生という漁港、海水浴場のある街の海岸近くのとある東屋に風よけがあったので、そこでお弁当を開きました。

玉子焼き、焼きサバ、ラッキョウとなまり節の和え物、トビウオのすり身の揚げ物、そして、貝。

初めてこの貝を食べました!

(「タカラガイ」の一種でしょうか。)

子どもの握りこぶし大のこの貝の食べ方は、ドライバーを突っ込んで割る、という豪快なもの。

もちろん、さっぱりやり方が分からず、MNBさんにお任せ。

お弁当、最高でした、ごちそうさまでした!

車に戻って東屋を振り返ると、風雨が激しくなるばかり。

この天候こそ、屋久島ならでは。

 

屋久島の最南端、「平内(ひらうち)海中温泉」。

さすがにこの荒天なので入浴客はいませんので、ちょっと見学させていただきました。

結構早い段階で素っ裸になることを強いられますし、障害物ゼロですので、なかなか度胸のいる秘湯です。

(手を入れてみると、温かったです。塩味せず。)

もちろん、混浴、、、私は無理かな、いや絶対無理。(笑)

 

こちらも素晴らしい滝、「千尋の滝」。

「千尋」と書いて「せんぴろ」と読みます。

駐車場から徒歩3分という便利さ。

滝への道を進むとすぐに「モッチョム岳」(944m)への登山口があります。

屋久島最高峰宮之浦岳1936mに比べると低く思えてしまいますが、モッチョム岳944m。

その隣には、「屋久島岳参り」(たけめ)に関する説明板がありました。

「岳め道」とは、各集落が年に一回、五穀豊穣や大漁祈願などで、山へのお参りをしていたそうですが、その登山道を「岳め道」と言い、人の領域と山の神の領域を区分するところを「お礼所」と言うそうです。

ここ「原(はるお)集落」では、現在でもモッチョム岳はじめ六山にお参りするそうです。

さて、「千尋の滝」です。

何とも雄大で、見える岩は何と一枚岩だとか、想像を絶するスケールです。

水量が増すと、今流れている滝筋だけでなく、左の一枚岩にも滝のように流れ落ちるそうです。

 

安房から少し山側に入った所に「屋久杉自然館」があります。

靴を脱いで素足(靴下)で入館しますが、全面杉の床材で暖かく刺激もある気持ち良さ。

「縄文杉」発見の時の南日本新聞の記事が大きく掲出されています。

(昭和42年(1967)1月1日の記事。)

驚くのは、縄文杉から落ちた枝の巨大さ。

(実物です。)

この枝がここに付いていたというのですから、縄文杉の桁違いの巨大さが想像できます。

(枝の樹齢1000年!)

屋久島は、昔、年貢は米の代わりに杉の平木で納めていたそうですが、米一俵=平木2310枚。

(屋久杉の平木は耐久性のある屋根材として重宝されたとか。)

屋久島は、この島の中に気候帯を複数持ち、樹木の生態系も標高によって特徴があるなど、極めて特殊な島であることが分かります。

定義です。「屋久杉」は樹齢3000年以上のもの、それ未満は「小杉」と言うそうです。

「別館」がありますので、行ってみますが、外はかなり雨が降っています。

別館です。

ここには、1985年の「つくば博」に出展された巨大根株(実物)が展示されています。

(大きい!)

「土埋木」の利用のことなどもパネルで勉強できます。

屋久杉のことを体感しながら勉強できる、かなりすぐれものの施設でした。

おススメです!

 

「屋久杉自然館」を後に、本日の宿へ向かいます。

道中、お土産物屋さんに立ち寄り。

(「武田館」という、店員さんの感じがいいお店。)

「三岳」の特別バージョン「愛子」を東京の三岳ファンの友人に送りました。

こちらはまた違うお土産物屋さんですが、トビウオや亀の手などの冷凍を売っています。

お土産物屋さんもそれぞれ特徴があるようです。

 

さて、屋久島を一周して一湊に戻ってきました。

本日の宿はこの並び、さてどこでしょう。(笑)

(写真の真ん中の建物です。)

「花屋旅館」というこのエリアでは老舗旅館。

襖で仕切られた部屋ですが、広い部屋を一人ずつ使わせていただきました。

お茶うけに置かれていた「屋久島せんべい」が美味しかったです。

今晩は、MNBさん邸で宴会です。

何から何までお世話になります。

素晴らしい客間に通していただきました。

屋久島ならではの海の幸・山の幸を食べ切れないぐらい出していただき、めちゃめちゃ楽しい、美味しい酒席となりました。

最後にいただいた亀の手の味噌汁、これ以上美味しい汁物はないと思います。

(昔々、五島列島の磯で瀬泊まりして以来の、亀の手の味噌汁です。)

みなさまのお人柄に時の経つのも忘れ、わいわいやらせていただきました。

感謝しきれないぐらいのおもてなしをしていただきました、ありがとうございました!

 

屋久島名物の荒天を体験した第2日目、屋久島のみなさんのあったかい人柄に、心身ともにリフレッシュしてエネルギーをいただきました。

明日は最終日、お天気やいかに。

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旅行情報発信メディアでの記事執筆依頼 (Trip-Partner スカウトチーム)
2019-11-12 18:44:06
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