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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

榛原・大宇陀(奈良)散策

2022年04月12日 | まち歩き

今シーズンの見納めの桜をどこに見に行くか、あれこれ考えていましたが、妻から「又兵衛桜が元気にしているか気になる。」という話を聞いて、又兵衛桜をメインに、榛原(はいばら)・大宇陀(おおうだ)エリアを散策することにしました。

ちなみに、妻が又兵衛桜のことを気にしているのは、20年以上前に訪れて感動した熊本の「一心行の大桜」の昨年再訪時に見た衰弱ぶりに驚愕して、同じく昔訪れて感動した又兵衛桜の今が心配になったようです。

(現在の又兵衛桜の姿。樹勢ますます良く、これだけの枝ぶりなのに支柱も使っていません。)

コースはチャレンジングな距離。Googleマップでチェックすると、単純に歩くだけでも6時間はかかりそうです。

(立ち寄りスポットをプロットして、当日の散策マップにしました。)

歩き切れるか、やや自信がありませんでしたが、結果、42000歩でフィニッシュ。榛原駅を朝7:30にスタートして、無事15:00にゴールすることができました。

 

大阪駅を6時過ぎに出発して、鶴橋駅で乗り換え、近鉄榛原駅に7時半に到着。

(駅周辺には飲食店などもある、そこそこ大きな駅でした。)

宇陀エリアは実は桜の名所。街中の桜が葉桜になる頃に見頃になるので、この時期名所には多くの人が訪れます。

(駅建物に貼ってあったポスター。もっとPRしてもいい全国屈指の桜の大樹が複数あります。)

私も又兵衛桜を見に来るのは3回目で、1回は妻と、もう1回は10年ちょっと前にレンタサイクルでこのポスターに載っている桜を回ったことがあります。今回は徒歩で新コースを回ります。

歩き始めるとすぐに宇陀市役所があります。

そして、いきなり桜の名所「宇陀川桜並木」が現れます。

これだけの見事な桜並木ですが、まだ7時台のせいか、誰も歩いていません。しばらく宇陀川沿いを歩きますが、桜が途切れることがありません。

(桜並木が延々と続きます。)

とにかく見事です。これだけの規模の桜並木は、私の旅の記憶でも、青森の弘前の桜並木くらいかも。

(朝の凪の時間帯、川面に映る桜に感動です。)

延々と続く桜並木ですが、宇陀川が程良く蛇行しているためか、景色に変化があって、歩いていて全く見飽きることがありません。

(こういう緩やかな堰もあって風情があります。)

この素晴らしい桜並木は「猟路(かりじ)の桜」と言い、地域のみなさんの保存活動によって美しく保たれているようです。

(先程の桜並木の出発地点は、この宇陀川と、帰路歩くことになる芳野(ほうの)川の合流点で、その昔は格好の狩場「猟路の池(つづみ)」と呼ばれていたそうです。)

30~40分は歩いたでしょうか、そろそろ桜並木も終わりです。

ここから桜並木は一旦途切れますが、のどかな田園風景が続きます。

(シラサギ。他にもオシドリの夫婦、カルガモの家族を何度も見かけました。)

事前勉強によると、「宇陀川桜並木」という名所は2ヶ所あるようです。先程まで歩いていたのが、駅近くから続く名所の桜並木。もう1ヶ所は、宇陀川沿いにこの田園風景の中を歩いて行って、、、

平尾地区に入ってしばらく進むと、、、

再び桜並木が現れます。ここが「平尾の宇陀川桜並木」です。

再び桜並木を堪能しながら歩き、そろそろ並木も終わりかという所で振り返ると、この景色。気の遠くなるような長さで桜が続いています。

(背景の独特の形をした山は「額井岳」。「大和富士」とも呼ばれるそうです。標高812m。)

さて、道中、地元の神社に立ち寄ります。まずは平尾の「水分神社」です。

(この道の奥に御社があります。)

「水分」と書く神社、今回は3社巡ります。①この平尾の「水分神社」、②後程訪れる菟田野(うたの)古市場の「宇太水分神社上宮」、③最後に訪れる榛原駅に近い「宇太水分神社下宮」。実は読み方が平尾の神社だけが「すいぶん」と読み、後の2社は「みくまり」と読みます。

なかなかのパワーを感じる雰囲気です。

お参りさせていただきました。

(1月半ばに例祭あり。「オンダ祭り」という五穀豊穣を祈るお祭りだそうです。)

続いて、ここから10分ちょっとの「白山神社」です。名もない桜の大樹が見頃を迎えています。

(桜の脇が参道。)

こちらでもお参りさせていただきました。

水分神社も白山神社も地元の神社で神職は常駐されていないようです。

次は、国指定天然記念物の「カザグルマ」の自生地です。

(自生地は立入禁止。この石垣の上、金網フェンスで囲われています。)

カザグルマはキンポウゲ科の植物。開花時期は5月頃なので、今はシーズンオフですが、興味があったので立ち寄ってみました。

(薄紫色の❝花❞がクレマチスにそっくり。実は花(花弁)に見えるものは萼で、これまたクレマチスと同じ。)

気の早い一輪でも咲いていないかとフェンス越しにじろじろと見回ってみましたが、それらしいものは見当たらず。(笑)

カザグルマの自生地を後に、又兵衛桜のエリアに向かって歩き始めると、またしても見事な桜がありました。

(ここは桜並木ではないのですが、桜の樹が大きくて見応えあり。)

昔から置かれているような、別れ道の行き先を示すの石の道標。残念ながら判読できず。(笑)

(「左」「右」だけは読めます。)

〔※後日判明。宇陀市の道標巡りをブログに書いている方がいて、解説されていました。「右 はせ 者い原」「左 み王 さ久らい」と刻まれているそうです。今の読み方(漢字)にすると、「右 長谷 榛原」「左 三輪 桜井」。道標の裏面には建立年が刻まれていて、「嘉永五年」=1852年。〕

まだ9時半前ですが、ちょっとお腹が空いてきたので、持参のおにぎりを食べることができる休憩所を求めて、「松山重要伝統的建物群保存地区」の北の入口(?)に当たる「松山西口関門」をめざします。

(まだ保存地区に入っていないと思いますが、既に雰囲気のある昔の街並み。)

ふと見たマンホールのデザインがカザグルマでした。

案内に従ってここを曲がればすぐに松山西口関門のようです。

(「歴史的まちなみ」方向へ。)

明らかに整備された一帯に到着しました。

ここが「松山西口関門」です。

松山地区は、安土桃山時代、豊臣秀長の家臣によって宇陀松山城の城下町として整備されたそうです。後程街並みを歩いて気付きましたが、間口税が課せられていた時代なのに「随分と間口が広いなぁ。」と思っていたら、有力商人を招致するために税が免除された❝特区❞だったとのこと。

この西口関門をくぐると、トイレとベンチがありますので、ここで休憩。水分補給とコンビニおにぎりを食べてエネルギー充填。この桜を見ながら食べるとコンビニおにぎりも美味しさ倍増です。(笑)

暑くなってきました。半袖のポロシャツになって、リュックから帽子を出して、初夏バージョンの服装で散策再開です。肉屋さんの看板あり。

(このあたりは伊賀牛、宇陀牛、榛原牛が名産のようです。)

間口幅広の町家は現役の住宅や店舗として普通に使われています。

(めちゃ間口が広いです。うだつも上がっていて立派。)

それにしても暑い。汗を拭きふき歩いていると、町家のおばあちゃんが「お日さんが照って暑いねぇ。気ぃつけやぁ。」と声をかけてくれました。そのおばあちゃん、割烹着の下にダウンを着てましたが。(笑)

さて、いよいよ又兵衛桜のエリアです。Googleマップによると道中に「阿紀神社」を通るようなので、まずはお参りをしてから。

(入口の目印がありました。やや心もとない感じですが、、、。)

Googleマップ❝あるある❞ですが、この後、「目的地に到着しました。」コールが出ましたが、前は民家、神社は川向うで、「やられたぁ。」ということに。この先も長いので❝脚❞を残しておきたかったのですが、仕方ありません。

ということで、阿紀神社は後に回して、又兵衛桜へGO!

誤誘導されたルートから復帰すると、駐車場に向かう車列やパラパラと歩く人の流れが見えたので、ナビなしで到着。

(奥の方に又兵衛桜が小さく見えます。)

順路に従って進んで行くと、橋の上から遠くに又兵衛桜が視界に入って、テンションが上がります。

(右奥の一段盛り上がった桜が又兵衛桜。一本の大樹です。)

すぐに見に行きたい気持ちを抑えて、順路手前にある「北向き地蔵の桜」を先に観賞。

(お地蔵様(の祠)と桜の大樹、鉄板のコラボです。(笑))

角度を変えて撮ってみます。

(記念撮影している方と比べると大きさがイメージできます。そこそこ大樹って感じでしょうか。)

北向き地蔵の桜をはじめ、このあたりの桜は今日が満開のピークのようです。京都の桜の名所などに比べれば人出もそんなでもないので、ゆっくり見ることができます。さぁ、又兵衛桜との再会です。

(人と比べるとその巨樹っぷりが分かると思います。)

又兵衛桜は、戦国武将後藤又兵衛の屋敷跡にあると伝わることからその名が付いています。樹齢は約300年。又兵衛桜は通称のようなもので、正式にはこの地区の名を冠して「本郷の瀧桜」と言います。この写真を見ると、本当に滝みたい、、、感動です。

見る位置によって異なる趣きで観賞できますので、移動しながらその威容を撮ります。まずは、向かって左の麓から。

ちょうど正面から。

(石垣の片隅から滝のように枝を垂れています。一本の支柱も見当たらない威容に惚れ惚れとします。)

向かって右の麓から。

(絶妙の場所に立っています。なぜこの場所になったのか、往時の屋敷の主の考えを聞いてみたいものです。)

次は、整備された護岸の向こう岸に渡って撮ります。

(エドヒガン系の淡いピンクが際立つ立ち位置です。)

対岸の左方向から。

(又兵衛桜の後ろには桃の樹、更にその後ろには菜の花が植えられていて、3種コラボの人気の写メ角度。)

ここは石垣もきれいに見え、ポスターなどに一番使われる角度。ちょっとズームしてみます。

(最高です!)

最後に❝名残り❞の一枚を。

(いやぁ、感動です。)

この後すぐに妻にLINEで又兵衛桜の元気な姿を報告しましたが、とても喜んでくれました。又兵衛桜にはいつまでもこの威厳に満ちた美しい姿を見せてもらいたいものです。

帰宅後、「これだけの巨樹で、かつ、これだけの枝ぶりなのに支柱が一本もないのはなぜだろう?」と不思議に思い、調べてみました。定期的にケアしている日比谷花壇の樹木医さんのコメントがサイトに出ていました。やはり又兵衛桜は古樹のため至る所に腐朽や空洞を抱えていて折損のおそれがあるそうですが、「ブレーシング」という技術で、幹同士をビニール被覆ワイヤで結合させ幹を補強し、支柱の代わりとしているそうです。(これまで大きな台風にも耐え折損しなかったそうです。)これにより古樹でありながら支柱のない美しい枝垂れ桜の景色を保っているとのこと。それだけでなく、土壌改良など、トータルなケアを行っているそうです。

さて、又兵衛桜の所を離れがたい気持ちを振り切って、散策に戻ります。まずは、先程たどり着けなかった「阿紀神社」へ。10分ちょっとで案内板がありました。

(今度の案内板は「これなら間違いなし。」という立派さです。(笑))

案内板通りに歩いて行くと、「高天原」への登り口がありました。

(右奥から登って行くようです。)

阿紀神社は、昔々「宇太阿貴宮」や「神戸大神宮」と言い、安土桃山時代に今の地に遷されたとのことで、高天原とは、神戸大神宮だった時代にあった場所(旧社地)のことのようです。

(かなり登りそうな予感。)

散策中盤から終盤の❝脚❞を残しておきたいので、高天原には登らず、阿紀神社へお参りに。

主神は天照大御神、社殿は神明造りで南向き、伊勢神宮と全く同じ建て方になっているそうです。

(かなりパワーを感じるエリアでしたね。)

境内には現在では非常に珍しい能舞台があり、毎年6月に「あきの蛍能」として能楽が催されます。ちなみに、御朱印をいただく場合は、橿原市の春日神社に連絡し書き置きをいただきに行くか送ってもらうしかないようです。

阿紀神社へのお参りも済ませて、先に進みます。入口だけ立ち寄ってみた「かぎろひの丘万葉公園」。

(「かぎろひ」って何だろうと思ったら、「厳冬の良く晴れた日の出前、東の空を彩る陽光」だそうです。ネット情報ですが。)

ここからは、国道166号線を菟田野・吉野方面へ向かいます。

道中、松山西口関門から続く松山重要伝統的建造物群保存地区の南の端に立ち寄ってみます。

見所のひとつ「森野旧薬園」、日本最古の薬草園だそうです。

(見学したい場合は右の門から入って行くようです。)

こちらも立派な町家ですが、風情溢れる木の看板「吉野葛」が掲げられていると思ったら、現在も続く「森野吉野葛本舗」という吉野葛を販売している老舗(創業450年!)でした。

現役の店舗ということで、じろじろ見るわけにもいかず、このあたり最後の立ち寄りスポット「道の駅宇陀路大宇陀」へ。

(今日は初夏のような快晴で、バイクのツーリンググループでいっぱい。)

11時過ぎということで、何か食べておこうと思いましたが、建物の中は人でいっぱい、食事になるような物もなく、レストランも営業前ということで、自販機のコーヒーを飲んで出発です。道の駅なのでもうちょっと楽しめるかと思ったのですが。

国道166号線を進みます。

(道の駅のある交差点「拾生」。)

ここから40分強、ひたすら国道166号線を歩きます。

(さして面白くもない道が続きます。ただほぼフラットなので助かります。)

めざすは「芳野川沿いの水分桜」です。ちなみに「水分」の読み方は「みくまり」です。(笑) 菟田野エリアに入りました。

見所が何もないと、ついつい道路脇の看板に目が行ってしまいます。

(なかなか剥製製作の会社って聞かないです。)

「はくせい」看板から少し歩くと、今度は「毛皮革工場団地」。

更にしばらく歩いていると、道路沿いのご当地会社に皮革関係の会社が多いことに気付きました。調べてみると、菟田野地区は毛皮革産業で全国規模を誇るそうです。勉強になりました。

そして、一番気になった看板(?)がこれ。「宇陀の誉」という地酒のサインオブジェ。

(何が気になるって、てっぺんの❝瓶❞がずれていること。(笑))

そんなことで気を紛らしながら40分強、芳野川沿いの古市場地区に到着。

「芳野川沿いの水分桜」、見事な桜並木です。

宇陀川桜並木よりも早い散り始めです。満開のピークが終わり、まさに散り始めたというタイミングで、風が吹くと桜吹雪が舞います。

(写メでは桜吹雪をとらえきれないのですが、川面の花筏に❝散る風情❞を感じます。)

土手の歩道も今散ったばかりの桜の花びらで覆われて、とてもきれいでした。

(まだ誰も踏んでいない桜の花びら。道路上の花筏です。)

水分桜とともに散策後半戦の見所「宇太水分神社上宮」はすぐ近く。お参りに向かいます。

(橋を渡ると、宇太水分神社上宮の朱塗りの鳥居です。)

道路と民家に囲まれた「一の鳥居」をくぐります。

宇太水分神社は、第十代崇神天皇の勅命により祀られました。大和朝廷が飛鳥にある頃、その東西南北(宇太、葛城、都祁、吉野)に祀られた「大和四水分」のうち東の御社。

(奈良県と三重県の境に位置する霊峰高見山から降りてきた水の神様が祀られています。)

境内と拝殿。

(今回の散策でお参りした神社の中で随一の社格を感じる神域です。)

鎌倉時代に建造された本殿は国宝。右から、第一殿:天水分神、第二殿:速秋津彦命、第三殿:国水分神の三柱の神様が祀られています。

(明るい朱塗りはそれだけ重要な御社であることを表わしているとか。)

お参りさせていただき、御朱印をいただきました。

(力強い!)

境内の見所をいくつかチェック。「頼朝杉」。源頼朝が幼少時に当社に詣で、「この杉苗が大きく育つことがあれば征夷大将軍になることが叶うであろう」と占うために植えさせたのが初代の頼朝杉で、こちらは二代目。

(二代目ってどういうこと?)

頼朝杉のお隣にある「有霊石」(ゆうれいいし)。

(霊峰高見山が雲がかりして、頂より神様が発たれ当地に降臨されたことに由来し、その峰の方角を指しているそうです。)

参拝者休憩所があったので、水分補給とこれからの立ち寄りスポットを確認。

(10月の例大祭「菟田野みくまり祭」の様子をプリントした幟がありました。なかなか勇壮な感じです。)

さて、出発です。ここからは榛原駅に向かって帰っていく感じですが、まずは芳野川沿いを歩きます。

芳野川沿いの道の景色はこんな感じ。宇陀川の景色よりも山が近い印象です。

芳野川沿いの道から県道31号線に入りました。立ち寄りスポットとして事前チェックしていませんでしたが、キリシタン大名の高山右近の少年像があります。

少年像の隣に、澤城跡の詳しい看板がありました。

(ここが澤城跡ということではなさそうです。)

中世の宇陀地域では、秋山氏、澤氏、芳野氏が勢力を拡大し、三氏は、それぞれ秋山城、澤城、芳野城という山城とその麓に居館を持っていた。・・・その後、松永久秀の大和侵攻で澤氏は伊賀に逃れ、澤城には久秀配下の高山右近(とその親)が入城した。みたいなことが書かれています。

何の農作物を作っているのか分かりませんが、結構大規模なビニルハウスの向こうに桜並木が見えました。(芳野川沿いの桜並木だと思います。)

遠くの桜並木を見ながら県道を歩いていると、徐々に近づいてきて、ここで交わりました。

(宇陀川桜並木を見てしまうと、この立派な桜並木も普通に感じてしまう贅沢さです。(笑))

次の立ち寄りスポットは「ナンジャモンジャの木」。事前チェックでは咲き始めている時期だと思うのですが、Googleマップの目的地に到着しても見当たりません。

(マップの目的地には何やら神社の社号標がありますが、登山口のような雰囲気で、これ以上進むのは断念。)

帰宅後調べてみると、ここは、「都賀那岐(つがなき)神社」という、標高637mの「伊那佐山」の山頂に鎮座している神社まで続く道の入口のようです。進まなくて良かったぁ。もっとも、山道に耐えられる❝脚❞は残っていませんが。

ナンジャモンジャの木を探すことは諦めて、元のルートに復帰した時に振り返って、「多分このあたりにあるだろう。」という所を広域で写メして、帰宅後位置を特定することに。

(どうやらこの黄色点線の中にあるようですが、咲いている様子がないのがちょっとおかしいです。ちなみに、背景の山が伊那佐山でしょうね。)

ところで、ナンジャモンジャの木って聞き覚えがあると思ったら、九州勤務時代にゴルフコースで満開の時に見ていました。(笑)

再び歩き始めて十数分、不思議な形をした建物を発見。

(何か農業関係の建物のようですが、後で調べても分からず。何だろう、、、。)

次の立ち寄りスポット「三住の稚児石」に到着。

(害獣除けか、フェンスが閉まっていますが、稚児石コチラを示す案内板がありますので、フェンスを開けて入ります。)

地元の人が何やら作業をされているので、「見学させていただきます。」と挨拶してみました。ややいぶかしげな表情でしたが、「どうぞ」とのことなので。(笑)

説明板、鳥居、稚児石がセットになっている感じ。

説明板に書かれている文章は読めますが、何せ地名などが分からないので、正確な理解はできません。ただ、「宇太水分三体神のうち童体神の足跡とも伝えられている」とか、「、、、を結ぶ東西線をもって古市場水分宮と井足水分宮の境界とされている」という箇所から、何となく理解できます。「井足(いだに)水分宮」とは、この後訪れる「宇太水分神社下宮」のこと。

こちらが童体神の足跡。

(合掌。)

石を触ってみたり、いくつ足跡があるのか調べてみたりしたかったのですが、地元の方の作業の邪魔になってもいけないので、数分で引き上げました。

再び芳野川沿いの道を桜に囲まれながら歩きます。

(午後になり風も吹き始め、川面に浮かぶ桜の花びらも多くなってきたように感じます。)

散策も終盤戦ですが、いよいよ❝脚❞にきていますので、ベンチを見付けて休憩です。

(ベンチ近くの桜のトンネル。)

ここで最後のエネルギー補充で、持参した虎屋の羊羹を食べ、水も飲み切りました。立ち寄りスポットはあと2ヶ所、「八咫烏神社」と「宇太水分神社下宮」です。

(今日何箇所目かの桜並木を見ながら歩きます。)

県道沿い、八咫烏神社の鳥居に到着。

八咫烏神社は、神武天皇が日向から大和へ東遷する道中、熊野から吉野山中で困難に見舞われた神武天皇を安全に大和の地へ導いた八咫烏を御祭神として祀った最初の神社。

拝殿でお参りを。

御朱印は書き置きのみで、賽銭箱の上にある箱に入っています。授与料も賽銭箱に入れます。

こちらが御朱印です。

(日付はセルフで。)

拝殿横に、榛原町観光協会が日韓共催のFIFAワールドカップ(2002年)の記念に奉納した八咫烏像がいます。

(なぜかちょっとコミカルに感じます。)

ところで、歩いている途中でも何箇所かで見かけたこれ。八咫烏神社を出た所にもあるのですが、一体何のためのものかが分かりません。

(「火の用心」という言葉と、この地区の個人や団体名、「〇本」という本数が記されています。大きな蓋付きの平たい円筒2個も他で見たのと同じ。)

再び県道31号線に復帰して最後の立ち寄りスポット「宇太水分神社下宮」へ。しばらくは芳野川沿いの道です。

桜並木が途切れるとまたまた道沿いの看板に目が行きます。サイクリングコースのPRですかね。

(「弱虫ペダル」の総北高校のユニフォームに似ていますが、全く関係ないようです。)

榛原エリアの上井足(かみいだに)地区に入りました。

遠くに榛原駅周辺の建物群を望むことができる所まで戻って来たような気がします。芳野川もこの先(まだ随分先ですが)で宇陀川に合流します。

(再び桜並木が出現。)

「榛原フレンドパーク」を通過。

(駅に近いのか、子どもたちが遊んでいました。)

「宇太水分神社下宮」に到着。芳野川沿いのちょっとした丘の上にありますので、坂道を上ります。

(最後の最後に上り坂。もう相当❝脚❞にきていますが、何とか歩を進めます。)

幸いにも上り坂はすぐに終わって、雰囲気のある参道となります。リュックを背負った人の後姿が多数写っていますが、まさかのご年配の散策ツアーとバッティング。

この団体さん、どこをハイキングしてきたのかは分かりませんが、境内に着くなり、半分くらいの人は日陰の石段に座ってしゃべってました。ご年配ならきちんとお参りするのかと思いきや、少数派。

(この後すぐに写真左奥の道へと消えて行きました。)

静かになった境内にて拝殿を。

(上宮とは造りが全く違いますが、美しい境内です。やっぱり静寂がいいですね。)

お参りさせていただき、丘を下ります。駅までは10分とかかりません。芳野川と宇陀川の合流点に架かる橋を渡って、宇陀市役所前を通って、榛原駅に戻って来ました。

歩き切れるか不安もありましたが、ほぼフラットなコースということもあって、何とかフィニッシュ。42000歩という、私としては長い距離を歩いて気付いたことは、ちゃんとしたトレッキングシューズを履くことが大切。

(今回本格デビューしたトレッキングシューズ。超軽量にして抜群の歩きやすさでした。)

榛原駅から近鉄で鶴橋駅へ、環状線に乗り換えて大阪駅に帰着。ちょっと早めの夕食を阪急三番街の人気店「グリルロン」で。

(一番人気(?)の「Cセット」。海老フライ、カニクリームコロッケ、ハンバーグのセット。)

こうして2022年春の散策、榛原・大宇陀コースは無事終了。又兵衛桜だけでなく、各地の見事な桜を見ることができて最高でした。この達成感が次の散策へのモチベーション。季節は初夏へと移ろいますので、もうちょっと楽なコースを考えたいと思います。(笑)

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