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「松田正平展」と「御所の花展」

2013-09-12 | ちょっとお出かけ

夏から秋にかけて行きたい絵画展が目白押しです
先々週は 松田正平展、先週は安野光雅 御所の花展 に行ってきました

「松 田 正 平 展」  陽だまりの色とかたち
幾重にも重ねた色には押しつけがましさなど微塵もなく、春霞の中を揺蕩うような幸福感に包まれます

坂倉準三 設計の神奈川県立近代美術館は1951年に鶴岡八幡宮の平家池に張り出すような形で誕生しました
15年後、池の上の渡り廊下でつながる新館が増築され・・ 私の慣れ親しんだ近代美術館の姿となりました
モダンな建物と企画展が好きで、よく通いもし、ベン・シャーンレジェ の作品にもここで初めて出会いました
そして数十年を経て・・
時代の先端を行っていた美術館も老朽化が進み、瀟洒な面影は失せ、ひっそりと佇む様が淋しげに見えます

安 野 光 雅  「御所の花展」
これまで安野光雅さんは細密画のイメージでしたが実際に見た、この植物画に関しては全然違いました
否、すぐ近くでまじまじと観るまでは、作品を目の当たりにしても精密に描かれているように見えました
例えばネコヤナギ、花穂の柔らかい毛の一本一本までも描かれているように見えるのに近くで見ると
白っぽい絵の具がポン、ポンと置かれているだけ、オカトラノオもヤブランも然り、ノカンゾウやバラの
花弁も決して細かく正確に描かれているわけではないのに、まるで生きた花が目の前にあるようでした
残念ながら、図録や画家のサイン入りの では、その素晴らしさは伝わってきません



美術館めぐり・神奈川県立近代美術館・KAMAKURA