ちょっと古い話ですが... 先月、上野の東京国立博物館の特別展 空海と密教美術 を観に行きました お目当ては東寺講堂に安置されている立体曼陀羅の仏像21体のうち8体を展示した仏像曼荼羅 東寺講堂に安置されている時とは違い、仏像の周りを360度ぐるりと全部拝観できる展示でしたが... 東寺で拝観するような荘厳さには欠け、仏教美術の鑑賞と言う感じは否めませんでした |
下の仏像は、その特別展の仏像ではなく本館の常設展の仏像です
五大明王像
不動明王を中心に置いて、左うしろから左回りに大威徳明王、軍荼利(ぐんだり)明王、 降三世(こうざんぜ)明王、金剛夜叉明王を配しています |
国宝四天王立像 広目天
木造、彩色・截金(きりかね) 平安時代・12世紀 京都・浄瑠璃寺
平安後期の神将形像を代表する美作として著名な四天王立像の1躯 九体阿弥陀堂の現存唯一の遺構として知られる浄瑠璃寺本堂に伝来した 本体だけでなく、光背・台座まで造像当初の姿をよく残している |
重要文化財 不動明王立像
木造、彩色 平安時代・11世紀
巻き髪で左肩に弁髪を垂らし、右目を見開き、左目は眇(すが)める 右下牙で上唇を、左上牙で下唇を噛む姿は9世紀末に成立し、流行したひとつのスタイル |
吉祥天立像
木造 平安時代・10世紀
吉祥天はインド古代神話に登場するラクシュミーが仏教にとりいれられて成立した、 福徳をつかさどる女神 日本では奈良時代以降、さかんな信仰をあつめた この像は京都府亀岡市西別院町万願寺 大宮神社伝来と伝えられる |
明治14年(1881)、上野で開催された第2回内国勧業博覧会の展示館としてジョサイア・コンドルが設計した建物は 翌 明治15年(1882)3月から博物館の本館として使用されるようになりましたが、関東大震災で損壊し、現存しません 現在の建物は公募により渡辺仁の案を採用した瓦屋根に寺院のような破風(はふ)を付した、帝冠様式の代表的建築で 2001年に「旧東京帝室博物館本館」の名称で重要文化財に指定されました |
博物館めぐり |