1ヶ月半余の遅れですが・・ 奈良の旅の一番の目的だった十津川村の盆踊りです |
去年 小原の大踊りに感動し、いつか全部を見たい・・ と願った事が、すぐに実現して嬉しかったのですが... 十津川村が台風12号による豪雨で甚大な被害を受けたのは、私たちが訪れてから暫くしてのこと・・ 早く、この大踊りの記事をアップしたいと勇んでいた気持ちがちょっと(否かなり?)萎えてしまいました しかし... 見知らぬ旅人をごく当たり前のように歓待してくれた、村の人々の温かい心は何処に行っても変わらず 十津川村での楽しかった数日を思い返すと、やはり遅くなってもアップしたいと言う気持ちになりました |
十津川村の盆踊りは集落ごとに広く行われていますが小原、武蔵、西川の3地区には 室町時代に 流行した 風流踊りの流れをくむ貴重な「大踊り」が残っています 大踊りは大ぶりの扇子を持って踊り、太鼓を叩く棒には飾りが付いているのが特徴です |
この3地区の大踊りは国の重要無形民俗文化財に指定されています
8/13 去年も訪れた 小原(おはら)の大踊り かつては寺の堂内で踊っていたそうですが 現在は十津川第一小学校校庭中央に櫓を組み、「音頭取り」がその上で音頭を歌います 串本節や木曽節など聞き覚えのある民謡などを踊った後、手作りの紙の灯籠を持った人、 仮装の人も加わって、いよいよ大踊りです 篠竹を持った男衆が櫓の周りを走り回ります |
8/14 武蔵の大踊り 小原同様、かつては寺の堂内で踊られていたそうですが、現在では旧武蔵小学校の 校庭に櫓を組んで屋外で踊っています (武蔵は3地区の中で最も照明が明るかったので撮影が楽でした) 小原に近いせいか、総体的には似ていますが、歌のテンポが早いので進行も早かった気がします |
8/15 西川(にしがわ)の大踊り 長い年月に、踊る場所は寺の堂内、河原、西川中学校校庭と変遷しました 西川の盆踊りは前述の2地区とは違って音頭台の櫓は正面にあり、トップの写真のように校庭中央に 立てられた青竹を囲んで踊ります また西川には「いりは」「よりこ」「かけいり」の3種の大踊りが伝承されて おり、他の盆踊り(今回は雨が降りそうだったので、駆け足で歌を短く端折っていました)の合間に踊られます 太鼓の数も多く、太鼓を持つ人、太鼓を叩く人、扇子を持って踊る人、紙の灯籠を持つ人が4列に横並びです この西川で音頭を歌う女性の声が耳にとても心地よいハスキーで、CDがあれば欲しいくらいでした 余談ですが・・ 奈良市内より和歌山県に近い西川の、この中学校は別の地域の中学校と統合され 来年から遠い学校に通うため、生徒たちは親元を離れて寮生活を余儀なくされるのだそうです 何しろ人口9,000,000人近い東京都区部より広い十津川村の人口は4,000人余ですからね~ |
※ ほとんどの方がフラッシュ撮影でしたが、見たままを残したくてフラッシュ撮影はしておりません
11.08奈良旅行・NIGHT BIRD |