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読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

【短期集中連載・別府よいとこ美味いとこ】 第3回 「ジェノバ」の絶品ジェラート

2016-07-05 21:00:53 | 旅のお噂
7月に入ったとたん、一気に暑さが厳しくなってまいりました。気温が35度以上の猛暑日となるところも各地で増えており、すでにバテ気味という方も少なからずおられるのでは(かく申すわたしもその一人なのですが・・・)。
とはいえ、夏本番はこれから。熱中症や水の事故などにはくれぐれも気をつけつつ、楽しく夏を乗り切りたいものですね。
ということで今回は、これからの夏本番の時期、別府にお出かけの際にぜひ味わって頂きたい、冷た〜いスイーツをご紹介します。すぐには別府に行けない、という皆さまも、どうか画像から涼やかさを感じ取って頂けたなら幸いであります。

別府駅から国道10号線に伸びる駅前通り。そこから、2本のアーケード商店街が伸びております。その一つである「ソルパセオ銀座」は、地元の人たちの暮らしに密着した、懐かしい昭和の商店街の雰囲気を残す通りであります。野菜や果物などの食料品を商う露店も出ていたりしていて、地元の方々がお店の方と言葉を交わしながら買い物したりしている光景を目にすることができるというのも、実にいい感じです。

そんな「ソルパセオ銀座」の入り口近くにあるジェラート屋さん「ジェノバ」(営業時間は15:00〜24:00)は、暑い時期の別府にお越しの際にはぜひともお立ち寄り頂きたいお店なのであります。・・・あ、もちろん暑い時期以外にもどしどしお立ち寄りになって頂きたいわけなのですが。

小さなお店ながらも豊富に揃ったフレーバーの中でもとりわけオススメしたいのが、ジャージー牛乳を使ったシンプルなミルクジェラート。ジャージー牛乳ならではのコクと、スッキリした甘さがいっぱいの味わいは病みつきになりそうです。


そのミルクジェラートの中に凍ったイチゴが散りばめられているストロベリーキュービックや、ラズベリーヨーグルトといったフレーバーは爽快な甘酸っぱさで、暑い時期にはうってつけの美味しさです。



そしてこちらは、ちょっとほろ苦風味のコーヒーフレーバー。深夜12時までの営業なので、飲み屋さんで一杯やったあとのお口直しにもいいのではないでしょうか。


わたしがこれまで実食したのは以上の4種なのですが、ほかにもいろいろと美味しそうなものが揃っておりましたので、ぜひとも皆さまそれぞれのお好みのフレーバーを見つけてみてくださいませ。
ジェラートを買うと、ご主人が別のフレーバーのジェラートをてっぺんにちょこん、と乗っけてくれるのも、実に心憎いのであります。・・・で、次には上に乗っけてくれたフレーバーのが食べたくなってくる、ということになるわけなのですよ、ふふふ。
夏本番の別府で、冷た〜い美味しさの無限ループにハマってみるのも一興、かもですぞ。

* お店などについての情報は、2016年前半の時点に基づいたものとなっております。

『かぜのでんわ』『ハナミズキのみち』『松の子ピノ』『さんぽのき』 震災を伝え、未来へ歩んでいくための絵本

2016-07-03 13:19:49 | 本のお噂
岩手県大槌町を見下ろす場所に立っている、線のつながっていない電話ボックス「風の電話」。そこに足を運んで、東日本大震災で失われた亡き人への思いを伝える人びとを取り上げたのが、震災から5年となる3月11日の前日の夜に放送されたNHKスペシャル『風の電話 ~残された人々の声~』(NHK仙台放送局製作)でした。
つとめて冷静になって観ようと思いながら観ていたのですが、だめでした。親や配偶者、そして子どもといった愛する存在を亡くした癒えることのない悲しみと喪失感、そしてそこからなんとか立ち上がろうとする方々の思いには、観ていて涙を抑えることができませんでした。
その「風の電話」をモチーフにして、いもとようこさんが描き上げた絵本が、この『かぜのでんわ』です。絵本に詳しいFacebook友だちからご教示をいただき、職場である書店から注文して購入し、読んでみました。


『かぜのでんわ』
いもとようこ著、金の星社、2014年

登場する人物が、いもとさんならではの可愛らしい動物に置きかわり、ラストもファンタジックなものになってはいるものの、愛する存在を突然失った人びとの悲しみや想いがしっかりと伝わってくる絵本となっておりました。
読んでいるうちに、Nスペ『風の電話』に登場した方々の姿が絵本の内容と重なり合い、涙を抑えることができませんでした。ファンタジックなラストにも、愛する存在を失った人びとの思いに対する、限りない祈りのようなものが込められているように思えました。
これからも繰り返し、読み返してみたいと思える絵本でした。その存在を教えてくれたFB友だちと、手元にあるというこの絵本について詳しく教えてくれたわが勤務先である書店の同僚に、あらためて感謝するばかりです。

『かぜのでんわ』のあと、震災をモティーフにした、あるいは震災から立ち上がろうとする人びとへのメッセージを込めた絵本を数冊読みました。それらも、ここで合わせて紹介することにいたします。


『ハナミズキのみち』
淺沼ミキ子=文、黒井健=絵、金の星社、2013年

岩手県陸前高田市を襲った大津波で、最愛の息子さんを亡くした淺沼ミキ子さん。悲嘆に暮れていた淺沼さんの脳裏に、息子さんからの「願い」が聞こえてきます。「ぼくが 大すきだった ハナミズキの木を、たくさんたくさん うえてね。津波が来たとき、みんなが あんぜんなところへ にげる目じるしに、ハナミズキのみちを つくってね」と・・・。
息子さんとの大切な思い出や、悲しみから少しずつ進んでいこうとする思いが、読んでいて胸に迫ります。淺沼さんの思いを包み込むような、黒井健さんの優しく美しい色使いの絵も素晴らしく、読後も深い余韻が残ります。


『松の子ピノ 〜音になった命〜』
北門笙=文、たいらきょうこ=絵、小学館、2013年

津波で両親とたくさんの仲間たちをいっぺんに失った松の子ども・ピノ。一本だけ残されてしまったピノのもとに、バイオリン職人のおじいさんがやってくる。おじいさんは倒れた松の木を拾い集め、それを材料にしてバイオリンを作る。再びピノのもとにやってきたおじいさんのバイオリンが美しい音色を奏でたとき、浜辺に奇跡が起きる・・・。
大津波に耐えて一本だけ残った陸前高田市の「奇跡の一本松」と、美しかった松林の記憶を後世に伝えようと、倒された松の木をもとにしてバイオリンが製作されたという実話をモチーフにした絵本です。
こちらも『かぜのでんわ』同様、ファンタジックな物語仕立てとなっておりますが(宮城県出身のイラストレーター、たいらきょうこさんによる奔放なタッチの絵も、物語に良く合っています)、陸前高田の松林の再生と、松を通じて人びとが繋がっていくことへの祈りのような思いが込められているようで、胸を打つものがありました。


『さんぽのき(CD付)』
前田たかひろ=原作、サトシン=文、真珠まりこ=絵、文溪堂、2011年

散歩の好きな「ぼく」が向かう公園に立っている「さんぽのき」。赤ちゃんだった頃、母親とともに木の下でお昼寝したこと。木の芽が顔を出し、すくすく伸びていくのを見守ったこと。ケンカした友だちと木の下で仲直りしたこと・・・。いつも喜怒哀楽とともにあり、さまざまな思い出をつくってくれた「さんぽのき」のことを、男の子はいつしか忘れていく。やがて大きくなり家族ができた「ぼく」が、その家族とともに公園に行くと、大きく茂った「さんぽのき」が、出迎えるかのように風に揺れていた・・・。

絵本界のヒットメーカーであるサトシンさんと真珠まりこさん。そして、安室奈美恵さんや吉川晃司さんなどなど、多くのミュージシャンに楽曲を提供してきた前田たかひろさんなどの音楽界の方々。その両者がコラボレーションして、東日本大震災から立ち上がろうとしている人びとを支援すべく作り上げられたのが、この絵本およびCD『さんぽのき』です。
『松の子ピノ』と同じく、陸前高田市の「奇跡の一本松」にインスパイアされた「さんぽのき」。大切な思い出の象徴であり、人びとを結びつける媒介でもある「さんぽのき」のような存在が、未来に向かって歩んでいこうとする人びとにとっていかに必要なのかがしみじみと伝わってきました。読んでいるうちに自分の子ども時代の思い出とも重なってきて、ジンとしてくるものがありました。
そして、書き手であるサトシンさんと真珠さんが子どもたちと歌う「ソング絵本 さんぽのき」が収録されたCD。ふんわりしたメロディの曲が絵本を読んだあとの余韻と合わさって、聴いている途中で思わず涙。だめだ・・・歳とったせいなのか涙腺弱くなってきてるわ・・・。
「現実に目を伏せて諭すのではなく、一緒になって嘆くのでもなく」という思いのもと、つくり手の皆さんはこの絵本およびCDを生み出したといいます。そう、大事なのは、たとえ少しずつではあっても、「いっぽ、にほ、さんぽ」と未来に向かって歩んでいくことなのだということを、『さんぽのき』はあらためて気づかせてくれました。
本書の印税はすべて、震災で被災した人びとの支援に充てられるとのことです。できれば、ぜひとも購入の上でお読みになって(そしてお聴きになって)いただけたら、と願います。

震災が早くも「風化」してきていると言われるようになっている昨今。メディアにおいて震災が取り上げられる機会は、節目となる3月11日に集中する以外にはめっきり減ってきているように思えます。
同時に、震災を知らない子どもたちが、これからさらに増えていくであろうことを考えれば、震災の記録と記憶を子どもたちにどのように継承していくのかということは、今後の大きな課題となっていくことは間違いないでしょう。
『かぜのでんわ』をはじめとするこれらの絵本は、震災の記憶を子どもたちに伝え、未来へと歩んでいくための貴重な作品として、これからも長きにわたって読み継がれる価値があるように思います。

震災から月日が経とうとも、愛する存在を失った人びとの悲しみは簡単に癒えるわけではありませんし、被災した地域とそこに生きる方々の日常は、これからもずっと続いていきます。
節目のときだけ、憂い顔で何事かを語るのではなく、被災した地域と人びとへの関心と想いをこれからも絶やさないために、これらの絵本を折に触れて繰り返し読んでいくつもりです。

【短期集中連載・別府よいとこ美味いとこ 】 第2回 別府タワー(および「九州ふっこう割」のお知らせ)

2016-07-03 09:30:26 | 旅のお噂
風光明媚な別府湾を目前にした北浜の旅館街を見下ろすようにそびえ立つ、別府を代表するランドマークが「別府タワー」であります。

1957(昭和32)年に完成した、高さ90メートルの鉄骨鉄筋コンクリート造りのタワーです。もともとはテレビ塔として建設されましたが、結局はその用途として使われることはなく、開業後は多くの観光客や修学旅行生を集める別府観光のシンボル的存在となって今に至ります。日本で建てられた3番目の高層タワーであり、2007年には国の登録有形文化財に選定されました。
1階のエレベーター脇にある自販機で入場チケットを購入し、17階に位置する展望室に上がります。そこからは、別府の街並みを360度見渡すことができます。天気に恵まれているときの眺めの良さは最高で、気分も盛り上がります。



展望室ではお土産が販売されているほか、タワーが建設中だった頃や開業間もない頃の写真が展示されていて、当時を偲ぶことができます。
タワーのマスコットキャラとなっているのは、この「別府三太郎」さんであります。

いま流行りの「萌え系」女の子キャラなんぞではない、どこにでもいるような親しみやすいオジサンというのが、なんだかいいですねえ。

夜になるとタワーはネオンで輝き、別府の夜景を引き立てます。

そして、夜のタワーから眺める別府の街も、昼間とはガラリと変わったロマンティックな情緒をかき立ててくれます。


展望室下、16階には夜のみ営業する展望ラウンジもありますので、ゆっくりお酒を楽しみながら別府の夜景を眺める、というのもオツなのではないでしょうか。

別府タワーを設計したのは、建築構造の第一人者であった、工学博士の内藤多仲(たちゅう)という方です。内藤氏は、東京タワーや大阪の通天閣のほか、札幌と名古屋のテレビ塔、そして博多のポートタワーの設計も手がけた、まさしく日本における塔設計の巨匠的な存在といえる方です(これらのタワーと別府タワーを含めた6か所が「タワー6兄弟」と称されています)。

アメリカへの留学を経て、日本における耐震構造理論を確立した「耐震構造の父」でもあった内藤氏。氏が設計した別府タワーは、別府を襲った震度6弱の揺れにもビクともせずに、今も別府を見守り続けています。


そうだ、ここでお伝えしておきたいことが。おととい(7月1日)から「九州ふっこう割」という観光キャンペーンが始まりました。7月から9月までの夏休み期間中、熊本・大分では最大70%オフで、福岡・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島では最大50%オフで観光が楽しめるという旅行プランが販売されたり、お得なクーポンが配布されるという企画であります。
どうぞ、夏休みは美しい風景と美味いものがいっぱいの、別府をはじめとする大分や熊本、そしてわが宮崎を含む九州各県へ遊びにいらしてくださいませ!
詳細はこちらの「九州ふっこう割」公式サイトをご覧ください。サイトの下のほうには九州各県の観光情報サイトへのリンクも貼られておりますので、期間中に行けないという皆さまも、いつか出かけるときのご参考にしていただければ幸いです。

* 記述の内容は、2016年前半の時点に基づいたものとなっております。

【短期集中連載・別府よいとこ美味いとこ 】 第1回 「アリラン」の別府冷麺(および焼肉)

2016-07-02 15:27:09 | 旅のお噂
2ヶ月半前に熊本や大分を襲った大地震。大分はもちろん、日本でもトップクラスの温泉地である別府市も、震度6弱という大きな揺れに見舞われました。とはいえ、幸いなことに別府ではこれといって被害らしい被害はありませんでした。
別府にとってむしろ深刻だったのは、地震後の観光客の減少でした。地震の直後も、宿泊施設などは通常通り営業していたにもかかわらず、地震後の8日間で推定約11万人もの宿泊キャンセルが出て、13億円以上に上る経済的損失が発生したといいます。
このピンチを打開し、別府温泉は元気に営業中であることをアピールしようと別府市が製作し、先月(6月)の20日に公開したCM動画が、ネットでちょっとした話題になっているという記事が、BuzzFeedニュースに掲載されていました。

温泉地・別府が地震で激減した客呼び戻すCMを公開 女将も一肌脱いだ(BuzzFeed NEWS) *リンク切れの節はご容赦を。

全部で14ヴァージョンあるそれらのCMを、わたしもYouTubeで視聴してみました。いやー、これがやたらめったら面白くて面白くって。市長さんはじめ、出演しておられるのは皆さん、地元の方々だそうです。

『別府温泉の男達』CM動画フルバージョン
(動画タイトルは「男達」となっておりますが、「女将達」や「子ども達」「アヒル達」などの全14ヴァージョンをまとめた総集編であります)

ちょっと人を喰ったユーモアに溢れたそれらの動画に大笑いしながらも、どこか胸が熱くなるのを感じました。「ツラいときこそ笑え!」という別府観光の立役者・油屋熊八精神(?)を遺憾なく発揮した心意気に大拍手したい思いがいたします。
半年前の1月に出かけたばかりのわたしなのですが、また無性に別府に出かけたくなってまいりました。夏休みは難しそうですが、また必ず出かけようと思っております。

別府市のCMのような面白さやセンスはまるでないのですが(汗)、「第二の故郷」と言い切ってもいいくらい好きな場所である別府を微力ながら応援したい!ということで、当ブログではこれからしばらく、これまでわたしが別府で訪ね、味わってきたオススメの名所や穴場、そして美味いものを一つずつ取り上げてご紹介する記事を上げていきたいと思います。こんどの夏休みはもちろん、それ以降に別府へ出かけようという皆さまに、少しでもご参考になれば幸いです。そして、出かける予定のない皆さまが、これらの記事を目にして別府へ出かけてみようという気になっていただけたなら、これ以上の喜びはありません。
なお、記事中に掲げる写真はすべて、わたしがこれまで別府に行ったときに撮ってきたものであります。また、それら写真と紹介文の内容は、過去に当ブログにて綴った別府旅のご報告とかぶるところがございます。どうぞご容赦くださいませ。

第1回は何を取り上げようか迷いましたが、やっぱりつかみは美味いものでいこう、ということで、ご当地発祥の「とり天」と並んで別府を代表する味覚である「別府冷麺」を取り上げることにいたします。
別府冷麺は、戦後に旧満州から引き揚げてきた料理人により、朝鮮半島で食べられている冷麺を日本風にアレンジしたものがルーツだといいます。今では冷麺専門店をはじめ、焼肉店やラーメン店、食堂、居酒屋など、市内の各種飲食店で気軽に食べられている、別府のソウルフード的料理となっています。
麺はもっちりした食べごたえのものとシコシコした歯ごたえのものに、スープはしっかり系とさっぱり系に大別されるなど、トッピングを含めてそれぞれのお店ごとの個性や工夫があるようですので、いろいろと食べ比べてみるのも一興でしょう。

わたしが別府に来ると必ず立ち寄って食するのが、焼肉と冷麺のお店「アリラン」の別府冷麺であります。場所は別府駅から歩いてすぐのところにある、海門寺公園のそば。1950(昭和25)年創業の、別府冷麺黎明期からの老舗です(営業時間は11:30〜13:30LO、17:00〜23:00LO)。

ここの別府冷麺は、そば粉が入ったつるつるシコシコ麺に、魚介系のあっさりしたスープ。トッピングには、自家製のキムチとチャーシュー、そして櫛形にカットしたゆで卵が乗っかります。

イリコだしをメインとした魚介系のスープは、さっぱりしていながら旨味も効いていて、つるつるシコシコの麺に良く合います。ひんやりとした麺とスープがノドを通る爽快感は格別ですし、トッピングされた自家製キムチの辛味と酸味も相まって、蒸し暑い夏でも食が進むこと間違いなしです。また、寒い時期には温麺を食してみるのもいいでしょう。
通常の冷麺のほかには、選べる辛さのビビン冷麺もあります。わたしは2辛をチョイスしてみましたが、唐辛子の辛味もキツくはなく、これまた食欲をそそってくれました。

冷麺で名高いお店ゆえ、冷麺のみを食べに来られる方も多いようですが(わたしも一番最初に立ち寄ったときにはそうでした)、もしふところと胃袋に余裕がある皆さまは、ぜひ焼肉をご賞味いただくのもオススメしたいところです(ちなみに別府は、焼肉店の激戦区でもあるのです)。
地元大分産の上質な牛肉や豚肉は柔らかく旨味たっぷり。中でも牛ホルモンのとろけるような甘さと旨味は最高で、夜はもちろん真っ昼間であっても生ビールがぐびぐび進んで進んでもうリンダ困っちゃう〜、ということになるのであります。

わたしはチシャも一緒に注文して、焼いた肉をそれでくるんで食べたりもしたのですが、チシャについてくる特製辛味噌がまた美味くって。それでより一層、食もビールも進んでしまうのであります。そうやって焼肉とビールをたっぷり堪能したあとに、シメにいただく冷麺が、またたまらなく格別なのですよ、ふふふ。
皆さま、「アリラン」に出向く際にはどうぞ胃袋は軽く、財布は重めにして、「食都別府」を心ゆくまで堪能してみてくださいませ。

アリランのそばにある海門寺公園には、市営の共同浴場「海門寺温泉」も隣接しております。

「お湯かけ地蔵」が入り口近くに立つこの温泉、バリアフリーでシャワーも備えた近代的なつくりながら、地元の方々も憩う浴場内の雰囲気は古き良き共同浴場そのまま。ここでひとっ風呂浴びて汗を流したあと、「アリラン」で生ビールと焼肉、そして別府冷麺を楽しむというのもいいものです。
また、「アリラン」の真ん前には、テレビのバラエティ番組で取り上げられたこともあるという「腰掛けているように見える立木」もありますので、そちらもどうぞお見逃しなく。


*店舗などに関する情報は、2016年前半の時点に基づいたものとなっております。